FNCハン・ソンホ代表「総合エンターテインメント会社を夢見ています」

OSEN |

FTISLAND、CNBLUEをはじめ、昨年はJUNIEL、AOAのデビューまで成功させた人物、ミュージシャンだけでなく俳優イ・ドンゴン、ユン・ジンソ、パク・クァンヒョンやコメディアンソン・ウニまで、あらゆる方面で活動しているスターを迎え入れ、総合エンターテインメント会社に成長させた人物、FNCエンターテインメントのハン・ソンホ代表と会った。

最近記者は、ソウル清潭洞(チョンダムドン)に新しい事務所を設けたFNCを訪ねた。新しく建てたビルはFNCの成長がそのまま感じられるほど、広くて快適だった。ビルの最上階である4階には6年間でFNCを急成長させた主人公、ハン・ソンホ代表の事務所があった。

彼の部屋で一番先に目に付いたのは、所属歌手が受け取った数え切れないほどのトロフィーとこれに劣らない数の本だった。ハン・ソンホ代表の本棚で一番目を引いたのは、アフリカの子供たちがFNCの字が彫られているあるビルの前で大きく笑っている写真が入った額縁だった。これは、FNCが昨年所属歌手の名前でアフリカの辺境地に学校を建てたプロジェクトだ。FNCは、毎年全世界の貧しい国の子供たちのために慈善事業を行っており、その先頭に立っているのがハン・ソンホ代表だった。

温かい笑顔で記者を迎えてくれたハン・ソンホ代表は「事務所を移転したばかりでまだ落ち着いていませんが、ここで始まる第2の跳躍への夢のおかげでまったく辛くありません」と笑った。

FNCエンターテインメントは昨年、本格的にユン・ジンソ、イ・ドンゴンなどの俳優を迎え入れた。総合エンターテインメント会社としての土台を作ったのだ。「数年間シミュレーションをしてみた」とハン・ソンホ代表は事業を拡大した理由を説明した。

「音楽を基盤にしてスタートさせた会社ですが、今年からは本格的に限られた領域から抜け出し、総合的になろうとしています。そのため今年は、ドラマ制作も手掛けようとしています。文化というものは、音楽なら音楽、映像なら映像のように限られるよりは一つの会社で一つのカラーを持って様々なものを試みれば、相乗効果もあっていいと思いました。会社を始めた当初からの夢でした。それで本格的に始めることにしたのです」

FNCエンターテインメントは2006年末に会社を立ち上げ、2007年から本格的にエンターテインメント事業を始めた企業である。FNCは、たった6年間でFTISLAND、CNBLUE、JUNIEL、AOAなど実力派ミュージシャンを育成し、力のあるエンターテインメント会社に急成長した。

「短時間で安定的に成長しました。ですが、個人的には大衆的に光が当てられなかった時期が少し長いと思います。歌手も、作曲家の道も歩みましたが、もう17年になります。段階的に現在の位置に上がるまで着実に成長した感じです。特に、作曲家だった時期はたくさんの試行錯誤を経験するうちに『僕が会社を作ったらこんなふうにしなきゃ、あんなふうにしなきゃ』という考えていました。思った通りに実践したので会社が早く成長したようです。所属している芸能人が何かをした時は人々がよく評価してくれるし、売り上げが伸びた時は成長していることを感じます。ハハ」

FNCエンターテインメントにはアイドルというよりは、ミュージシャンに近いグループが所属している。FTISLANDはもちろん、CNBLUE、JUNIELなど、所属歌手自らが作詞・作曲した楽曲をアルバムに収録している。FNCエンターテインメントのビルには特に合奏室が多いこともこれを後押しした。

「音楽の基本を充実させようと思っています。楽器を持って出てくるグループが、演奏が駄目だったら話にならないでしょう。ハンドシンク(演奏しているふりをすること)は、絶対容認しません。時に番組の効果のため、仕方なくそうしなければならない時もありますが、コンサートやライブ演奏をする時はきちんと見せなければいけないということが僕の方針です。ダンスチームがダンスで勝負するように、僕たちも楽器を上手く演奏しなければならないと思います」

FNCのもう一つの長所は所属している芸能人があらゆる方面で活躍していることだ。CNBLUEはジョン・ヨンファをはじめ、イ・ジョンヒョン、カン・ミンヒョク、イ・ジョンシンがドラマで次々と大活躍し、演技力を認められたほか、FTISLANDのイ・ホンギ、AOAのソリョンもドラマに出演し、好評を得た。

「韓国には少し硬直した考え方が存在します。歌手だから歌手業だけしなければならない、俳優だから俳優業だけをしなければならないということです。ですが、才能があれば他のこともすることが正しいと思います。エルヴィス・プレスリーも映画をたくさん撮りました。海外では、このような感じがありません。FTISLANDやCNBLUEが人々に愛されるために存在するグループであるだけに、才能のある部分に対しては領域を広げることが重要だと思います」

ハン・ソンホ代表は、部屋に沢山ある本について「リーダーとしての悩み、人生への悩みを本を通じて解決しています」と語った。多読するリーダーハン・ソンホ代表だけの意志が感じられた。

「僕はベストを尽くすことができます。最善を尽くす時は、本当に執拗です。ですが、最善を尽くしで悪い結果が出たのならば未練はありません。FTISLAND、CNBLUE、JUNIEL、皆デビューを延期しました。カラーが出ないと判断したからです。CNBLUEはステージでの経験がなく、デビュー前はむやみに街でコンサートを行いました。会社の皆が反対しましたが、最後まで突き進めました。愛されるミュージシャンになるための過程、それが本当に重要だと思います」

2013年は、FNCエンターテインメントにとってとても忙しい一年になりそうだ。FTISLANDとCNBLUEがワールドツアーを行うと同時に役者としての領域も拡大する計画で、JUNIELもまた基盤を固めなければならない。そして、新人ボーイズバンドがもう一グループデビューする予定で、ドラマ制作にも乗り出す。ハン・ソンホ代表は「音楽を含めた文化は、すべてのことを可能にし、奇跡となることができます」と自負した。

「うちの会社に所属している芸能人がいい影響を与えればと思います。文化の力はすごいです。すべてを実現することができます。僕は制作者として考え、悩む時間が長い方です。ただし、推進力があるので決定してから実行するまでの時間は短いです。これまでシミュレーションしたことを、2013年は実行に移す時期だと思います。第2の跳躍を迎えたFNCエンターテインメントが人々にいい影響を与えることを望んでいます。時間が経って新しいことに跳躍する時、もう一度僕のもとを訪ねてくださいますか?」

記者 : ファン・ミヒョン