韓国ドラマの俳優たちの現実…緊急記者会見でイ・スンジェが出演料未払い問題を訴え

OSEN |

俳優イ・スンジェが「韓国のドラマが世界に広がっているのに、俳優は出演料を受けられずにいる。恥ずかしいことだ」と話し、俳優たちの現実を訴えた。

20日午後、出演料未払い問題でKBSと対立している韓国放送演技者労働組合所属のイ・スンジェは、ソウル汝矣島(ヨイド)KBS別館近くの中華レストランで開かれた、撮影拒否闘争に関する緊急記者会見の場で、「俳優たちの生計が脅かされている。出演料未払いに関して、KBS側の責任ある後続措置が必要だ」と主張し、このように伝えた。

これに先立ち韓国放送演技者労働組合は、KBSを相手にドラマ「帰ってきたプリンセス」「恋する国家情報局」「逃亡者 PLAN B」「プレジデント」「ジャングル・フィッシュ2」等の出演料未払い13億ウォン(約9830万円)の解決を求め、12日に撮影拒否出陣式を開き、撮影拒否闘争を行っている。

これに対してKBSは、外注制作会社との契約により、外注制作会社に制作費を既に全額支払っていると話し、出演料未払いは、あくまでも外注制作会社の責任であり、KBS側には法的な責任がないという立場を明かしている。

イ・スンジェは「俳優たちが外注制作会社を相手に利益を計算するためには、制作に入ってから撮影を始めることになる。だが、それでも『放送は中断させてはならない』『良い作品を作らなくては』という使命感を持って撮影に臨んできた。今は解決方法を模索すべき時期至っている」と強調した。

また、「俳優たちに出演料が支払われていないのに、どうして黙認できるのか。我々は支払っているから、後は自分たちで解決しろ? 行ってみれば(外注制作会社が)なくなっていた。結局受け取るお金がない。こんなことが一回や二回ではない。今後も持続的に発生し得るため、今は解決方法を模索しなければならない時期だ」と付け加えた。

韓国放送演技者労働組合は今回の記者会見で、韓国放送演技者労働組合所属の俳優70%の年間所得が1000万ウォン(約75.6万円)以下である事実を強調し、最終回の撮影前まで出演料を完納すること及び、外注制作会社を通じた番組制作時に、俳優の出演料は放送局が直接支払うことを求めた。

記者 : チョ・シンヨン