「栄光のジェイン」キム・ヨンジュ“冷たく見えるって?親しくなれば気さくな性格です”

OSEN |

KBS 2TV水木ドラマ「栄光のジェイン」で、チョン・ジョンミョンの姉でパク・ソンウンの恋人として登場した、クールでシックな秘書がいる。1999年度のミス・コリア、女優キム・ヨンジュだ。

インタビューしたキム・ヨンジュは、スラリとした背丈とプロポーション、くっきりした目鼻立ちで視線を引いた。彼女はドラマのキャラクターとは違う明るい微笑みで近況を伝えた。

「ご存知の通り、『栄光のジェイン』の撮影を頑張っています。また、ドラマ『スカーレットレター ~裏切りの代償~』が日本のBS朝日で放送されています。プロモーションの提案が来ているので、『栄光のジェイン』を終えてから1月頃には日本に行く予定です」

「栄光のジェイン」でキム・ヨンジュは、チョン・ジョンミョン(キム・ヨングァン)の姉キム・ギョンジュ役を熱演している。貧しい現実により、被害者意識に駆られている役だそうだ。

「私の演じるキム・ギョンジュは、キム・ヨングァン家の長女です。凄まじい貧乏生活から抜け出したい欲望を持つキャラクターです。勉強もできたんですが、家庭の事情から三流大学を卒業しました。コデ商事の秘書として勤めていますが、会長のソ・ジェミョン(ソン・チャンミン)から蔑視されます。一言で言えば、キム・ギョンジュはシニカルで無口で、冷たいキャラクターです。家族を愛する心はありますが、現実に対する被害者意識を持っています。それで、人々に冷たく当たるんです。本音はそうじゃないのに」

キム・ギョンジュのキャラクターについての説明を聞いて、キム・ヨンジュの実際の性格が気になった。

「実際、人見知りなんです。親しくなるのに時間がかかる方です。作品を一つするとしたら、3ヶ月くらいかかります。容易く近づいてくる人がいないんです(笑) 元ミス・コリアだから、他人から偏見を持たれてしまうようです。でも、親しくなれば気さくな性格です。特に男の人達は、親しくなったらすぐに『最初のイメージとはぜんぜん違う。最初の性格のほうが良かった』と言います(笑)」

日本で放送された前作の「スカーレットレター ~裏切りの代償~」のチャ・ヘランと「栄光のジェイン」キム・ギョンジュは正反対のキャラクターだという。

「チャ・ヘランとキム・ギョンジュはあまりにも違います。チャ・ヘランは本当に魅力あるキャラクターでした。一言で言って、ファム・ファタール(魔性の女)だったんです。チャ・ヘランは女優で、開放的な魅力が強い女性で、自分の欲望をありのまま表出するキャラクターです。反面キム・ギョンジュは、いつも蔑視されるので、他人に負けたくないから余計に自分の気持ちを表現しない人物なんです。完全に正反対のキャラクターなんです。内面ではわだかまりを抱え込んでいるのに、なんともないふりをする演技が難しいです」

「栄光のジェイン」の撮影現場の雰囲気は「スカーレットレター ~裏切りの代償~」の時とはかなり異なるという。先輩俳優たちに世話を焼かれ、気楽に演じたそうだが。

「撮影現場の雰囲気は『スカーレットレター ~裏切りの代償~』より『栄光のジェイン』の方がいいと思います。ドラマで恋人役のソ・インチョル(パク・ソンウン)と私は暗い感じですが、家では大体明るい感じなので気に入っています。チェ・ミョンギル先輩は母のように、チョン・ヘソン先輩も祖母のように接してくださいますし、ナム・ボラさんも実の妹のようによくなついてくれています。また実際にパク・ソンウン先輩とソン・チャンミン先輩はとても面白いんです。ここは天国かもしれない(笑)」

キム・ヨンジュは、最初出会ったパク・ソンウンと2回目の撮影で大胆なキスシーンを演じ、視線を引いた。実は、このキスシーンが一番大変だったという。

「撮影の中で、キスシーンが一番大変でした。パク・ソンウン先輩と2回目の撮影でのキスシーンだったので。また、ホテルでのキスだったので余計気まずかったです(笑)」

共演した俳優たちと親しくなるのに時間がかかるキム・ヨンジュに、一番親しい共演者は誰かを尋ねた。

「実は、みんな普通に親しいです。特にパク・ソンウン先輩はドラマで恋人なんで、楽に演じろとジョークも色々と言ってくださって、おやつとかもくださるんです」

キム・ギョンジュを演じながら、セリフよりは表情で感情を表現するのが難しいと言う。キム・ギョンジュは劇中の恋人パク・ソンウンと似たような性格だそうだ。

「キム・ギョンジュを演じながら、内面を表現するのが大変でした。いっそのことセリフがあるなら説明もできるのに、キム・ギョンジュは怒っても怒らない人物なんです。無表情で一瞥するだけ(笑) 実力のある役者にしかできない演技なので、結構悩んでいます。ソ・インチョルと似ていると思います。ソ・インチョルも内側に抑えこむキャラクターですから。ソ・インチョルのカリスマ性に負けまいと頑張っています」

「栄光のジェイン」の演出はイ・ジョンソププロデューサーが担当した。昨年50%の視聴率で放送を終了した「製パン王キム・タック」の監督だ。冴えない視聴率について、キム・ヨンジュは説明した。

「俳優の立場からは、視聴率が取れないと悔しいのは事実です。でも演技しながらそんな部分までもストレスを受けるなら、私にできる部分もしっかりできないと思います。キャラクターにはまって、その人物になって生きて、それを表現することに最善を尽くしています」

キム・ヨンジュは1999年度のミス・コリアを受賞している。その背景からか、演技を始めた段階では大変な時期も多かったそうだ。

「安養(アニャン)芸術高校の演技科を卒業しました。アーティストのBadaさんと俳優のアン・ジェモさんと同期です。彼らは先にデビューして活発に活動しました。少し羨ましくもありました(笑) もともと私の夢は、アナウンサーだったんです。ミス・コリアを受賞してから、演技をしてみたいと思うようになりました。華やかにデビューはしたんですが、新人として経験できる機会がなかったです。どのドラマで演技しても、全部評価される立場になったんです。自然に演技力に対する論争が起こりました。ドラマ『悲しき恋歌』でキム・ヒソンさんやクォン・サンウさんと同じ主役級の役にキャスティングされて嬉しかったのですが、誰一人私に教えてくれる人がいませんでした。また、悪役に対する負担もありました。そういうこともあり、キム・ヒソンさんやクォン・サンウさんのファンたちからの悪質な書き込みは本当に辛かったです。それ以降、スランプが訪れました。他の人はそれからうまくいくだろうと思ったようですが、私はそのドラマを終えてもう演技はしないと思いました。実際『悲しき恋歌』を終えて2年くらい休みました。それからドラマを2作くらいやったら、演技に対する自信が芽生え経験も積めて、以前より成長したように思います。元ミス・コリアというのは、ある面では芸能界への入門の機会にもなりますが、同時に負担も大きいです。バッシングの対象になりやすいんです」

キム・ヨンジュは、元ミス・コリアでルックスだけ強調されることに負担を感じることもあったが、演技に対する意欲と情熱を感じることができた。

「役者として『キム・ヨンジュにあんな姿もあったんだ』と言われたいです。また、『演技が奥深い』とも言われたいです。頑張る姿もお見せしたいですし。『栄光のジェイン』をきっかけに、さらに奥深い役者になりたいです」

キム・ヨンジュはいつも“生まれながらの女性”の役だけを演じてきた。次の作品では、中性的な魅力を持つ、気さくな演技も披露したいという。

「気さくで中性的な演技がしてみたいです。記者役みたいな(笑) ジーンズにシャツ1枚で、気さくで愉快な人、飾らない姿をお見せしたいです。財閥家のお嬢様役だけでもう4回もやってますから(笑)」

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DVD6枚組/アウターケース付/ピンナップジャケット仕様
【特典映像】制作発表会見Part2/パク・ミニョン インタビュー/イ・ジャンウ インタビュー
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記者 : チャン・チャンファン、写真 : ペク・スンチョル