「Dr.JIN」JYJ ジェジュン、アイドルを脱皮し“俳優”を身にまとった

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※この記事にはドラマ「Dr.JIN」の結末に関する内容が含まれています。
写真=「Dr.JIN」画面キャプチャー
JYJのジェジュンが、アイドルを脱いで“俳優”を身にまとった。

12日午後放送されたMBC週末ドラマ「Dr.JIN」の最終話で最も際立った人物は、キム・ギョンタク(ジェジュン)だった。この日ギョンタクは、フランス軍に取り囲まれたジン・ヒョク(ソン・スンホン)とヨンレ(パク・ミニョン)を救うために、躊躇うことなく自身の命を投げ捨て、全身でフランス軍の剣を受け止めた。

ジェジュンの赤くなった瞳に悲しさを浮かべた表情演技に、ギョンタクが死を目前にして「誰が何と言おうとも、あなたは私の人、私の女だ」と切ない純愛を表す最後の瞬間まで胸を打たれた。それだけでなくジェジュンは、父の敵を討つためにハウン(イ・ボムス)の命を狙うシーンでは、怒りに駆られ感情を抑えることのできないギョンタクの姿を狂気じみた眼差しで演じきった。

2004年、東方神起としてデビューして以来、最高のアイドルの座についているジェジュンは、2010年にJYJを結成してから本格的な俳優活動に拍車をかけた。2011年にはドラマ「ボスを守れ」でお茶の間デビューし“期待以上”と評価されたが、彼が次の作品として時代劇の「Dr.JIN」を選んだ時は懸念の声が多かった。

アイドル出身の俳優として演技の経歴が十分に積まれていない状態で、発声や口調一つ一つまできめ細かく気を遣わなければならない時代劇での演技をどこまで演じることができるのかが関心の的だった。ジェジュンは弛まず努力した。毎回撮影現場に一番早く到着し、3ヶ月間帰宅する回数が10回ほどにしかならないほどハードな撮影スケジュールにも関わらず、車の中で仮眠を取りながら演技の練習に取り組んだ。

高い期待を受けながらも、ジェジュンはこれ見よがしにその期待を超えた。彼は愛する人から傷つけられ、過酷な運命にさらされて崩れ落ちていく悲運の従事官キム・ギョンタクを、深い眼差しで多彩に表現した。ドラマが展開されるにつれ、彼への憂慮と疑念も好評に変わっていった。

キム・ギョンタクにより、寂しさが感じられるジェジュンの眼差しは彼が俳優として持つ最大の長所として挙げられることになった。そこに歌手出身の演技者らしく安定した発声まで加えられ、彼の感情演技がさらに輝いたと評価を受けた。“アイドル出身役者”という限界を自ら脱ぎ捨ててしまった彼の次の歩みに、早くも関心が集まっている。

記者 : キム・ナヨン