JYJ ジェジュン「初の映画、顔が大きく映るからプレッシャー感じます」

OSEN |

アーティストで役者、今度は映画俳優だ。2004年からこれまでの8年間、俳優としてはテレビドラマでだけ顔を見せていたジェジュン。しかし、11月15日からは、テレビの何倍も大きさの大型スクリーンで彼の顔を観ることができる。これはジェジュン本人にも馴染みのないことだ。

「新鮮です。映画を撮影する時はしらなかったんですが、いざ出来上がってみると新鮮です。でも、僕の顔が大きく写るのが不思議でした。そんなに大きく見たことがないので、不思議でもありますし、プレッシャーも感じました(笑)」

ファンとしてはジェジュンの顔が映画館のスクリーンいっぱいに映ることに驚くだろうが、さらに驚かなければならないこともある。彼が映画初挑戦作として選択したのは、コメディ映画「コードネーム:ジャッカル」だった。女性よりも美しい美貌の持ち主であるジェジュンが、自分を捨てたコミカルな表情はもちろん、体を使ったスラップスティックギャグまで披露する。初挑戦したこの映画で、とことん壊れるため、完全に自分を捨てて演じているのだ。

「ネジを外しておきました。とことん壊れたんです。だからアドリブがさらに多くなりました。今後も作品の中でなら、さらに壊れることもできそうです。いつかバラエティー番組に出演したとき、みっともない姿を披露する機会があったら、躊躇わないと思います」

「コードネーム:ジャッカル」でジェジュンは、嘘の欠片もなく、完全に壊れる姿を見せている。殺し屋のポン・ミンジョン(ソン・ジヒョ)に誘拐され、生き残るためにもがくジェジュンは、目の下にくまを作り、歌えず踊れぬ姿にたるんだお腹まで、屈辱的な姿ばかり披露している。

何より、ジェジュンが「一番恥ずかしかった」と表現したほど、ファンたちがショックを受けかねないシーンもある。もともとの性格が静かで内気な俳優であれば、そのような屈辱メドレーにはあれて挑戦しないはずだ。顔に“お茶目”と書いてあるジェジュンは、期待を裏切らないユーモアを見せた。

「普段からいたずら好きなんです。両頬にイタズラがついているとも言われます。僕の頬骨はイタズラ袋なんです(笑) 背中を向けて少しだけ振り向くと、頬骨しか見えませんが、それがまさに遊び心なんです」

コメディ映画であるだけに、俳優たちのコミカルな演技で現場の雰囲気は言葉通り和気藹々としたものだった。しかし、映画でジェジュンは殺し屋のポン・ミンジョン(ソン・ジヒョ)に誘拐されてから、映画の3分の2は椅子に縛られていたため、アクションよりも厳しい苦痛にあった。

「映画の場合は撮影を準備するのに時間が長くかかります。ドラマは屋外のシーンが多くていっぱい動かなければならないので、眠くなったらその場で足踏みをしたりできますが、『コードネーム:ジャッカル』ではずっと椅子に縛られっぱなしだったので、睡魔に勝つことができませんでした。自分の意志と関係なく眠くなるので、戸惑いましたね(笑)」

「コードネーム:ジャッカル」撮影当時、ドラマ「Dr.JIN」にも出演していたジェジュンは、昼夜逆転生活を何ヶ月も続けた。「Dr.JIN」の撮影は真夏の屋外で行われたため、暑さに耐えなければならず、「コードネーム:ジャッカル」も夏ではあったが、地下で行われたためダウンジャケットまで着こまなければならなかった。まさに一日に夏と冬を行き来していた状況だったのだ。健康を害してもおかしくない条件だったが、ジェジュンは体調を崩すこともままならなかった。

「気を遣う余裕さえなかったんです。でも、面白いことに、体の方が『今、体調を崩しちゃいけない』ということを知っていたようです。『Dr.JIN』と『コードネーム:ジャッカル』の撮影が終わってすぐ仕事でアメリカに行って来ました。休める期間がなかったんです。たぶん、だから体調を崩さなかったんだと思います。先日は映画の試写会が終わってファンミーティングがあって、海外に行って来ました。今は体調を崩しては行けません」

眠る時間もないほど仕事をしていると疲れがちだが、ジェジュンは休むほうが疲れるという人間だ。つまり、仕事人間である。仕事人間の特徴は、休みを与えられても、どう遊んでいいかわからないことである。

「忙しいのが好きです。忙しかったら、ストレスを受ける間もないですから。遊んでいると、本当に厳しいんです。休んだら精神的にさらにきつくなります。僕はどう休めばいいのか、方法を知りません。休みの日は、おいしい物を食べて、人に会って、それからは何をしていいのかわからなくなります。休暇をちゃんと活用できないで、家にだけ引きこもっているよりは、仕事したほうがましです」

仕事にのめり込んでいるジェジュン。それだけ演技への欲も大きいだけでなく、その欲がまた報われる、生まれながらの俳優だ。役者たちが普通、同時に二つのキャラクターを演じると混乱し、その人物を完全に表現しきれない場合があるが、ジェジュンは違った。「Dr.JIN」の撮影現場ではキム・ギョンタクだったし、「コードネーム:ジャッカル」の撮影ではチェ・ヒョンになりきっていた。

「『Dr.JIN』と『コードネーム:ジャッカル』を同時に撮りながら、演技の面白さを感じました。体は疲れたけれど、本当に楽しかったんです。二つの作品を同時にやると、二つのキャラクターに集中しなければならなくて、本当に難しいんですが、不思議な事に『Dr.JIN』の現場に行けば泣けてきましたし、『コードネーム:ジャッカル』の現場に行けば笑えてきて、二重人格のように暮らしました」

記者 : カン・ソジョン、写真 : ミン・ギョンフン