キム・スヒョン vs BIGBANGのT.O.P…下半期の韓国映画は“イケメンスパイ”対決

OSEN |

映画界の下半期HOTキーワードの一つは“スパイ”になるだろう。全世代から支持されるイケメンスパイらが多く登場するとみられ、関心が寄せられている。

“イケメンスパイ”対決を繰り広げる俳優は、キム・スヒョンとBIGBANGのT.O.Pである。キム・スヒョンは映画「シークレット・ミッション」、T.O.Pは「同窓生」への出演が決まった。

同名のオンライン漫画を原作とした映画「シークレット・ミッション」は、ソウルの貧民街に身を潜める3人のイケメンスパイが、北朝鮮から見捨てられたことで繰り広げられるストーリーを描く。キム・スヒョンは馬鹿なふりをしているが、実は5ヶ国語を話すことができる敏腕スパイのウォン・リュファン役を演じる。監督の変更でクランクインが延期されているが、間もなく開始するという。MBCドラマ「太陽を抱く月」で大ブレイクを果たし、7月には映画「10人の泥棒たち」の公開を控えている彼が再びヒット作を出せるのか、注目が集まっている。

「同窓生」は、映画「白夜行-白い闇の中を歩く-」のパク・シンウ監督がメガホンを取る作品だ。濡れ衣を着せられた北朝鮮スパイの父親を持つ少年(T.O.P)は、妹を救うために韓国に渡る。少年は高校に入学し、韓国にいる固定スパイ(現地に居住して一般市民になりすますスパイ)を冷酷に殺していく。その中で少年は同じクラスの魅力的な少女に好意を抱くようになる。その少女役は映画「ハナ~奇跡の46日間~」のハン・イェリが演じる。すでに映画「戦火の中へ」で映画界からも可能性を認められたT.O.P。彼の新しいチャレンジへの期待が高まる。同映画は韓国で年末公開を予定している。

現在、キム・ミョンミン主演の映画「スパイ」は、下半期公開を目指して最後の山場を迎えている。「スパイ」は暗々裏に韓国に潜伏している北朝鮮からの固定スパイと北派工作員(韓国の対北朝鮮工作員)の間で繰り広げられる出来事を描く犯罪映画。キム・ミョンミンのほか、ピョン・ヒボン、ヨム・ジョンア、チョン・ギョウン、ユ・ヘジンなど、演技派キャストの勢ぞろいで注目されている。

スパイのほかにも北朝鮮の工作員が登場する複数の映画も公開予定である。

ハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、チョン・ジヒョン主演の映画「ベルリンファイル」も北朝鮮工作員を題材としている。同映画はベルリン大使館を舞台に北朝鮮の権力者の暗闘に巻き込まれ、見捨てられてしまった工作員と彼を追跡する南北の情報機関員を描いたアクション映画だ。

また、ウォン・シンヨン監督の「サスペクト 哀しき容疑者」にも特殊部隊出身の脱北者(北朝鮮難民)が登場する。殺人の濡れ衣を着せられた脱北者が真犯人を見つけ出す過程をリアルに描く。主人公は現在、コン・ユが最終交渉中である。そのほかにもクァク・キョンテク監督の「敵」などのスパイ映画が企画段階である。

スパイは、世界唯一の分断国家である韓国でアクションやスリラージャンルに活かせる題材であり、チャン・フン監督の「義兄弟」が約500万人以上の観客を動員しヒットしたという前例もある。上半期では女性主人公の活躍が目立っていたが、下半期には男性主人公の活躍に目が離せなくなるはずだ。

記者 : チェ・ナヨン