「紳士の品格」「僕の妻のすべて」…今年はスイートな“ラブコメディ”でいっぱい

OSEN |

2012年はドラマ、映画ともに、これまでになくラブコメディでいっぱいだ。

現在韓国の地上波3社は、ラブコメディドラマを柱として押している。SBSは俳優チャン・ドンゴンとキム・ハヌル主演の「紳士の品格」、KBS 2TVはコン・ユとイ・ミンジョン主演の「ビッグ~愛は奇跡~」、MBCはキム・ソナとイ・ジャンウ主演の「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」を放送し、視聴者から良い反応を得ている。

また映画界でもラブコメディブームが巻き起こっている。去年の映画「恋は命がけ」が観客動員数300万人を突破したのに続き、「ラブフィクション」は累積観客数で200万近い数字を記録し、女優イム・スジョンの大胆な変身が浮き彫りになった「僕の妻のすべて」は公開3週間で300万人以上の観客を集め、長期ヒット体制に突入した。

このようにラブコメディを扱ったドラマや映画が持つ魅力とは何だろうか。


10代からの幅広い年齢層に“アプローチ可能”

何よりラブコメディは、様々な年齢層へのアプローチが容易だというメリットがある。R-19指定の映画は観客の動員に限界があるが、「恋は命がけ」「ラブフィクション」「僕の妻のすべて」は観覧の年齢制限等級が15歳以上を超えない。

これらの映画は、ドラマよりは少し大胆な台詞と露出があるが、それはラブコメディならではのファン要素となる。

そしてドラマは、メディアの特性からすべての年齢層が視聴できる。各ドラマは、主なターゲットとなる視聴者の年齢層は違うが、すべての年齢層の視聴者が容易に見ることができる。


軽くて共感できる“ストーリー”

ラブコメディを扱ったドラマや映画は、男女の甘いロマンスを取り扱う中でも、ユニークで共感できるストーリーで楽しさを高めている。

ドラマの中では「紳士の品格」と「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」が視聴者から共感を得ている。40過ぎの4人の男性のカラフルなロマンスを率直に、そしてあるがままに描いている「紳士の品格」では、40代の人物から出てくるストレートで大胆な台詞と行動が、また女性として社会で成功した人生とその裏に隠された寂しさを描く「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」では、キム・ソナの繊細な内面を表現する演技が視聴者から共感を得ている。

伝説の女たらしに妻を誘惑して欲しいと依頼する小心者な夫の物語を描く「僕の妻のすべて」も、結婚7年目の夫婦イム・スジョンとイ・ソンギュンの率直な表現が観客に伝わった。シングル、カップル、夫婦、そして何より劇中のジョンイン(イム・スジョン)に30~40代の女性が深く共感し、ヒットの勢いが続いている。

記者 : カン・ソジョン