「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」コ・ミンシ“キム・ヘス先輩からの言葉が嬉しかった”

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写真=Netflix
女優コ・ミンシが、Netflix「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」のキャスティング秘話を公開した。

コ・ミンシは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区のあるカフェで行われたNetflix「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」(脚本:ソン・ホヨン、演出:モ・ワンイル)のインタビューで、ユ・ソンア役を務めるまでの過程を語った。同作は、真夏に訪ねてきた怪しい客によって、平穏な日常が壊れ、取り返しのつかない事件に巻き込まれる人々の物語を描いたサスペンススリラーだ。コ・ミンシは劇中、ある夏突然現れ、静かだったヨンハ(キム・ユンソク)の日常を揺るがすユ・ソンア役を引き受けた。

オーディションのような2回のミーティングを行ったというコ・ミンシは「その当時は、私が選ばれるとは思っていませんでした。活字を読んだ時に感じたイメージや姿が私とは距離があると思ったんです。監督も、私がこれまで全く見せたことのないキャラクターのため、選ぶのは難しいだろうと思い、気楽にオーディションを受けましたが、私を選んだという連絡をもらい、選んでもらえてもそれが問題だと思うくらい、どうすればいいのだろうかと思いました。序盤から登場して後半までビルドアップしていく過程がとても難しく感じられたんです。5部ほど台本だけを確認した状態でしたが、監督に『後半でエネルギーを爆発させなければならない。今までのイメージを壊したい』と言われました。そのような部分がプレッシャーになりましたし、(共演俳優が)尊敬する先輩たちで、迷惑をかけたくないと思いました。2日間寝ずに悩み、台本読み合わせに行きました。期待と緊張を抱いて行きました」と振り返った。

続いて「ソンアと私には距離があると思いますが、監督になぜ私をキャスティングしたのかと聞いたことがあります。私がオーディションを受けた時にはいていた靴があるのですが、監督が『靴が素敵ですね』と言われたので、『特別な日にだけ履くんです』と答えました。その時、私が靴を見た表情の中に、ソンアの姿を見つけたと言われました。その短い瞬間を監督が見てくださいました」とつけ加えた。

ビジュアルの変化のための努力も大きかったという。コ・ミンシは「作品を撮影しながらテスト撮影を一番長くやりました。この作品は照明によってイメージが変わるので、どんな服を着た時に近く感じるか、アングルを色々と試してみました。スタイリストチームが本当に苦労しました。この作品を愛し、様々な衣装を準備してくれたので、スタイリストに感謝したいです」と話した。

作品が公開された後、これまで息を合わせた監督や俳優たちからたくさん連絡が来たという。コ・ミンシは「一番嬉しかったのは、これまで一緒に作品をやった先輩、監督からたくさん連絡をもらったことです。キム・ヘス先輩は『あなたの時代が来たと思う。嬉しい』と言ってくださり、リュ・スンワン監督は予告編が公開された時から『予告編、ものすごくいいね』と連絡をくださいました。本編が公開された後も、すごく面白かったと言ってくださいました。一緒に撮影したことのある先輩方が連絡をくださるので、すごく嬉しかったです。私の新しい姿を見せることができた作品で、幸せな気持ちで撮影しましたし、愛している作品なのでより嬉しかったです。周りの方たちはみんな肯定的な反応を見せてくれました。視聴者の反応の中に、『めったに見ないコリアンbitch』というものがありました。韓国国内の反応も気になっていましたが、海外の方々の反応も気になっていたので、そのコメントがすごく胸にきました」と明かした。

コ・ミンシは今作の演技に対する好評について「私は上手だとは思っていません。まだあまりにも足りない部分が多いです。毎回壁にぶつかる感じです。でも後悔しないようにやろうと思ったので、惜しまずに飛び込みました。私が作品を愛した分だけ、温かい目で見てくださっているのだと思います」とし、「コ・ミンシの時代が来た」というキム・ヘスの評価については「さらに成熟した私の時代が来ると信じて、一生懸命走らなければなりません」と謙虚な姿勢を見せた。

また大先輩のキム・ユンソク、イ・ジョンウンとの共演については「とても楽しく、刺激的でした。先輩たちと演じる瞬間が大好きでした。これまで感じたことのないエナジーをもらうことができ、一番近くで学ぶことができました。先輩方と現場で息を合わせることだけでもすごく勉強になりますし、大きな財産だと思います。今回も多くのことを学ぶことができました。回を重ねるにつれてすごく残念で、もっと長かったらよかったのにと思いました。短いと思うほど良い時間でした。撮影の前日は、一番緊張していました。先輩方がどのような演技をするだろうかと気になっていました。リハーサルの時は、その瞬間に集中して、楽しくやりました」と話した。

記者 : パク・スイン