AOA ソリョン、新ドラマ「なにもしたくない」で演じたキャラクターそのもの?“自分の話のように共感できた”(総合)

OSEN |

AOAのソリョンが、女優として新しく出発ラインに立つ。彼女が本格的に女優として第一歩を踏み出した作品は「なにもしたくない」で、10年間働いてきたが、1年のブランクを持って自分についてさらに知ることになった彼女ともぴったりの作品だった。

15日、ソウル麻浦(マポ)区上岩洞(サンアムドン)スタンフォードホテルで、Genie TVオリジナルドラマ「なにもしたくない」の制作発表会が開かれ、イ・ユンジョン監督とイム・シワン、ソリョンが出席した。

ソリョンは、リフレッシュが必要な“自発的ニート”のヨルム役で視聴者たちに会う。現実に疲れた姿から、住み慣れない街で人々と触れ合っていく過程まで、暖かくて純粋な心を持つイ・ヨルムの魅力を、自分だけの色で表現する予定だ。

ソリョンは「なにもしたくない」でイ・ヨルムそのものだった。彼女は「イ・ヨルムは消極的でもどかしいところあるが、私も幼い時はそうだった。1番共感できたのは、イ・ヨルムが激しい社会生活をしているので、自分自身については何も知らないことを悟り、もう『何もしない』と休息を宣言して、自分を知っていくために努力する部分だった。私も10年ほど仕事のことばかり考えて、1年ほど休む時間があったが、その時に仕事とは全く関係のないことをしながら、自分についてたくさん知ることができた。その時間が多いに役に立ったと思って、イ・ヨルムにも私のような気持ちを分かってほしいという気持ちで演技した」と話した。

続けて「原作にすごく共感した。自分の話のように共感できるキャラクターだった。これまで演じたキャラクターは、事件を中心に流れていくストーリーで、言うべきことは言う、凛々しい役だった。しかし自分はそのような人ではないと思った。そんな時、ちょうど人物の感情を中心に流れるストーリーに出会ったし、イ・ヨルムが自分と似ていると思った。知っている感情だし、うまく表現できると思って監督に会いに行った」と付け加えた。

激しい人生を生きていたが、人生のストライキを宣言して田舎に行ったイ・ヨルムのように、ソリョンも10年ずっと突っ走ってきて1年を休んだという点が似ていた。ソリョンは「休み始めた時は、私もどのように休めばいいか分からなくて、難しかった。何もしないで数ヶ月過ごしたけれど、そのように過ごしたら、徐々にしたいことが出てきた。新しくクライミングも始めて、生け花も習って絵も描いた。行ったことのない場所にも行って、これまで会えなかった友達にも会って過ごした。それまでは、自分が優柔不断で意見がないと思っていた。些細な問題も『知らない』と言ったり他の人の意見に従ったけれど、自分が何が好きか、何が嫌いか分かった時間だった。一つ一つ自分について知っていきながら、自分の意見や考え、自分についても知っていきながら自分に対する自信も生まれてきた。初めて、自分も自分の未来が楽しみだと、ときめきを持った時間だった」と話した。

イ・ユンジョン監督も、ソリョンはまさにイ・ヨルムだと称賛した。イ・ユンジョン監督は「各ドラマが持つ特性があるけれど、『なにもしたくない』を撮影しながらドキュメンタリーのようなドラマにしたいと思った。ソリョンは、BBクリームを塗るくらいだった。今日見て、自分が知っているソリョンなのか疑った。服も古い服2~3着で撮影したし、ノーメイクで撮影した」と話した。これにソリョンは「監督がナチュラルであることを望んでいた。本当にイ・ヨルムが私自身であるかのように演技することができて良かった。ヘアセットもしなかったし、メイクもしなかったので、顔を崩したり、髪型を崩すシーンも自然に演技することができた」と話した。

ソリョンと共演するのは、イム・シワンだ。劇中でイ・ヨルムがよく行く図書館の司書アン・デボム役を務めた彼は、視聴者に対して「今の社会というのは、忙しくなかったら人々に比べて淘汰される人生を生きるしかないと思わされる。忙しいのが必然的な社会になったけれど、だからこそ実は僕達は疲れているのに、それを自分でも気づかないほど忙しいのが基本に設定されているようで、いつかは休息を与えてほしいという気持ちが片隅にあると思う。だから『なにもしたくない』を見たら、少しは心の休息を取ることができると思う」と伝えた。

Genie TVオリジナルドラマ「なにもしたくない」は21日、Genie TV、seeznを通じて公開され、ENAチャンネルでは21日夜9時20分に放送がスタートする。

記者 : チャン・ウヨン