2PM ジュノ「赤い袖先」が大ヒット“まだドラマの余韻が残っている…反響に感謝”

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写真=JYPエンターテインメント

多くの視聴者が2PMのジュノの虜になった。「My House」でシンドロームを巻き起こし女心を揺さぶった彼が、MBC「赤い袖先」で再びブームを起こした。彼は剛直でセクシーでありながらも柔らかさのある“イ・ジュノ流イ・サン”を完成させて作品を成功に導いた。「赤い袖先」は“ジュノパワー”を追い風に、15%を超える驚異的な視聴率を記録、8週連続ドラマ部門の話題性1位になるなど、好評の中幕を閉じた。ジュノはヒットの立役者らしく、「2021 MBC演技大賞」で最優秀賞を含め2冠王に輝いた。“野獣アイドル”が“演技キング”に生まれ変わったのだ。ジュノが見せた正祖(チョンジョ)は、私たちにとって最も素敵な王だった。

――除隊後の復帰作「赤い袖先」で好成績を収めました。出演の感想と「2021 MBC演技大賞」で最優秀賞を受賞した感想を教えてください。

ジュノ:2PMとしての活動から「赤い袖先」まで、2021年を楽しく終えることができて嬉しいです。最優秀賞を受賞して、「キム課長」で優秀賞を受賞した時の記憶が蘇ってきました。授賞式の日はただ楽しみたいと思っていました。幸せに年末を終えたいという気持ちで出席しましたが、最優秀賞にベストカップル賞までいただきました。「僕たちのドラマが本当に愛されたんだな」と思いました。楽しい年末でした。

――「2021 MBC演技大賞」でミニシリーズ部門の最優秀演技賞とベストカップル賞まで二冠王に輝きました。予想した結果でしたか?

ジュノ:二つももらえるとは思いませんでした。放送が終了していない状態で授賞式に参加したので「賞をもらわなければならない」「もらいたい」という考えはなかったです。それにもかかわらず、素敵な賞をもらいました。受賞の感想も全く準備していなかった状況でした。言いたかった言葉があったのですが、その時は言えませんでした。良い現場、良い俳優、良いスタッフの方々と一緒に作ることができたので、良いエネルギーの作品が生まれて、それがそのまま視聴者に伝わるということを今回悟りました。僕たちの現場がどれほど最高だったのか、受賞の感想で話せなくて残念です。

写真=「赤い袖先」スチール
――大賞を受賞したナムグン・ミンさんとはKBS 2TV「キム課長」で共演されました。ドラマを応援するためケータリングカーを贈るほど親しい仲ですが、授賞式に対しても応援の言葉を分かちあったのですか?

ジュノ:ナムグン・ミン兄さんとは不思議なことに、作品に出演する時期が似ているか、重なるんです(笑)。今回も兄さんが「黒い太陽」をやるやいなや、次のランナーとして僕が入ることになりました。兄さんとはずっと交流を続けてきました。連絡を交わして撮影はどうかと聞いて、コーヒーのケータリングも送って、お互いにいつも応援してきました。兄さんは僕にとって応援になるし力になる存在です。今回の授賞式に対しては応援の言葉を特にやりとりはしませんでした。ただナムグン・ミン兄弟が通り過ぎる言葉で「お前、今回あまりにも上手だったんじゃないか」と言いました。僕がもらった最高の賞賛だったと思います。

――最終回で視聴者を泣かせました。最終回はサッドエンドとハッピーエンドのどちらに近いと思いますか?

ジュノ:最後の台本に触れた時、涙が出るほど悲しかったです。特に胸が痛かったシーンは、ドクイムが15話で僕の服の袖を握った時です。その描写でものすごく胸が痛くなりました。また最終回でドクイムと再会するところも心が痛みました。16話と17話に同じシーンが繰り返されるのですが、結果は変わりませんでした。そのシーンに触れた後、台本を見ませんでした。台本を覚えて熟知しなければならない状況であるにもかかわらず、涙が出るのでそうすることができませんでした。最後の再会は様々な解釈が可能です。過去を記憶するシーンになることも、夢を見ているシーンになることも、死んで出会ったものだと考えることもできます。僕は死んで出会ったと思いました。やっとドクイムと再会したサンが平凡な男性になる瞬間でした。その心を受け入れるドクイムとの抱擁は悲しいのに幸せなので、ハッピーエンドだと思います。いまだにその余韻がたくさん残っています。

――俳優として一人の人物の一代記を演じた感想はいかがですか。時間の流れによってどんな変化を与えようとしたのか教えてください。

ジュノ:実在の人物を演技するのだから、できるだけ淡々と演技しようと思いました。性格的な描写においても事実に近づきたいと思いました。人物について掘り下げれば掘り下げるるほど喜びが感じられました。「この人がどんな人なのか正確には分からないが、こうではなかっただろうか」という推測をしながらキャラクターの構築をしていきました。あえて一人で考えてみたのですが、資料や本を見た時、嬉しいことに性格的に似た部分があると思いました。だからむしろ楽な気持ちで演技に集中できました。時間の流れに対する変化は本能に任せた感じです。世孫(セソン、王の孫)の時は世孫の心で、王になった時は「私が王だ」という気持ちで臨みました。王座から降りて、人生を終える準備をする時も同じです。もちろん言葉のスピードやアクセント、イントネーション、目つき、歩き方や肩などは少しずつ変化させようとしました。世孫の時は覇気に溢れいつも胸を張っていて、目に力があり、言葉にも硬さが入っています。王になった時は、より重みのあるカリスマ性を込めました。柔らかさの中から出てくるカリスマ性を加えようと思いました。

――資料に出ている正祖と似ていると感じる部分はありましたか?

ジュノ:一つ最も記憶に残っていることがあります。(正祖は)民にとても慈悲深く、民を考える“愛民精神”で君主としての姿をはっきりと見せました。しかし、自分自身にとても厳しく、宮内にいる人たちにも厳しかったんです。このような点において僕と似ていると思いました。いつも僕自身を客観的に見ようと努力していて、自分にはすごく厳しいです。その基準がすごく高いので、ずっと鞭打ちをするようになります。でもファンのことをよく考えている部分(?)は似ているのではないかと思います(笑)。

――「赤い袖先」の前にも、イ・ソジンさん、ヒョンビンさんなど正祖イ・サンを主人公にした作品は多くありました。参考にした作品や俳優はいたのですか?

ジュノ:作品を参考にするよりも、その人物を最大限に引き出すために努力しました。YouTubeや本を見ながら正祖という人物を掘り下げようとしました。複数の資料を読むことで、人物に一歩近づくことができたと思います。

――他の俳優が演じたイ・サンとジュノさんのイ・サンにはどんな違いがありますか?

ジュノ:どのように見ていただいたのかむしろ僕が質問したいです。とても素敵な先輩たちがを演じられてきました。先輩たちが演じた作品を見はしましたが、参考にはしないように努力しました。私が演じたイ・サンと先輩たちが演じたイ・サンにどんな違いがあるのか​​誰か話してくれたら面白いと思います。

――イ・セヨンさんとの共演はいかがでしたか?

ジュノ:すごく素敵な女優さんです。演技をする上で僕とよく合いました。だからどんなアドリブをする時もお互いためらわずに楽な気持ちでやりました。メイキングで見せた姿そのままです。常に気楽でした。セヨンさんとソン・ドクイムのシンクロ率は本当に完璧だと思います。おかげでうまく没入できましたし、あまりにも上手で、僕も最後まで正祖でいることができました。

――後半でロマンスが少なかったことは惜しくなかったでしょうか?

ジュノ:残念でした。ロマンスが足りなかった部分は残念でした。二人で仲良く会話を交わし、ムズムズするようなときめきを与える場面が少なく、残念だと思いました。僕もそうですし、ドラマを愛してくださったファンの方々もそうだと思います。でも、残念であればあるほど、悲しみがより大きくやってくると思いますので、ドラマ的には良かったと思います。

――除隊後の復帰作だったため、プレッシャーも大きかったと思います。

ジュノ:軍服務をしながら、活動したいという思いが強くなっていました。歌手としてのカムバックも、俳優としての復帰も本当に待ち望んでいたため、プレッシャーより「早くやりたい」という気持ちがもっと大きかったです。ありがたいことに、除隊前から多くの作品のオファーが入ってきました。多数の台本を見て、その中で「赤い袖先」にも触れました。とても面白くてずっと台本を見ていました。実際の歴史を扱い、実在した人物を演じるという点が興味深く思えました。「このキャラクターをうまく演じられたら、本当に面白い作品になるだろう」と思って嬉しかったです。実は序盤は僕の演技がずっと気に入らなかったんです。除隊後の復帰作なので、モニタリングする度に気に入らない部分がたくさん見えました。「これをどうしようか」と悩みながらずっとモニターだけを見ていました。大きな愛をもらった王であり、すでに他の先輩たちが演じて人気を得てきた役なので、それに対するプレッシャーはありましたが、そこまで大きく作用はしませんでした。ただ僕のスタイルのイ・サンを見せたいと思いました。

――役のため、相当な努力で体重の管理をしたそうですね。特に浴槽のシーンが大きな話題になりました。放送を見てご自身でも満足していましたか?

ジュノ:体を作る人というのは欲を出すようになるんです。他人が見て良い体でも、自分では納得しません。僕もそうでした。それでも役に適した体型を作り出せたと思います。浴槽のシーンはファンの方々や視聴者の方々が気に入ってくれたようです。僕もそのシーンの動く画像をいろいろと持っています(笑)。体重の調節はまだ続けています。

――ドラマの広報を熱心にしたことで“広報妖精”と呼ばれました。この作品に対する愛情が格別に感じられました。

ジュノ:ドラマが途中で連続放送をするようになり、時間が変わったため「このドラマを多くの方々に見てほしい」という思いだけで、どこに行っても誰に会ってもドラマの広報をしました。幸せな現場だったので、一生懸命作ったこのドラマを多くの人々に見てほしいという気持ちが大きかったんです。まだこの余韻から抜け出せずにいます。ちょっと長くなりそうです、今回のドラマは特にです。たくさん愛してくださって感謝の気持ちが大きいです。

――視聴率が15%を突破したら袞龍袍(コンリョンポ、朝鮮時代の王の正服)を着て「My House」のダンスを踊ると公約を掲げていました。また、視聴率20%を超えたらソクチョクサム(上着の下に着るもの)を着て「Nobody Else」を踊るとも言われました。最終回の瞬間最高視聴率は19.4%を記録し、20%に近い数値で幕を下ろしました。公約の履行はどのように考えていますか?

ジュノ:これから準備をしなければなりません。15%を超えたら公約を履行すると言った俳優の方たちはたくさんいます。だから俳優の方々と会って履行すべきか、別々に準備をしなければならないのか考えないといけないですね。スケジュール的な部分から先に決めなければならないと思います。ソクチョクサムの「Nobody Else」は叶わなかったので残念ですが、一方では幸いだとも思っています(笑)。ドラマのことだけ考えたら達成してほしかったですが、個人的にはとても良い記録だったと思います。愛していただき本当にありがとうございます。

写真=JYPエンターテインメント
――2PMのメンバーたちは「赤い袖先」での演技について、どんなフィードバックをしてくれたのか気になります。

ジュノ:メンバーたちとはもう言葉が必要ない関係です。応援する意味で現場にコーヒーのケータリングを準備してくれます。そのような形で応援をしています。演技的な部分についてはお互いに話はしません。これくらい親しい間柄なら「お前はなぜあそこであんな風にしたのか」と冗談を言ってもいいのに、不思議なことにそうはならないです。お互いの線を守りながら応援をしています。ケータリングは必ず準備します(笑)。

――「俳優イ・ジュノ」と「2PMのジュノ」。今後の活動において比重はどうなりますか?

ジュノ:僕は常に「こんにちは。歌手兼俳優の2PM イ・ジュノです」と言うと思います。グループ活動も俳優も、両方を交互にしながら頑張るので、比重は同じくらいだと思います。

――MBCドラマが2桁の視聴率を超えたのは久しぶりです。「赤い袖先」が多くの視聴者に愛された人気の要因は何だと思いますか?

ジュノ:全てが素晴らしかったと自信を持って申し上げたいです。俳優たちが自分の意見を出し、監督もそれを受け入れてくださり、撮影現場がとても楽しかったんです。今後も、良い現場で良い雰囲気で良い結果を出すことが当然になっていったらうれしいです。視聴率がこんなに良くなかったとしても、良い記憶として残ったと思います。

――ドラマを見ながら特にときめいたシーンはどこですか?

ジュノ:演技的には、5話で詩を詠み、扉を挟んで会話を交わしたドクイムとサンのシーンと、英祖(ヨンジョ)と正祖の葛藤、そして最後の二人だけの筓禮(ケレ)式の部分がとてもときめきました。実は、涙を流すことは台本になかったんです。自然に入りこんで、感情が爆発しました。撮影しながら驚きました。ロマンス的にときめいた場面は、二人で町を歩いた時です。「私があなたに振り回されたのか、あなたが私に振り回されたのか」というセリフにとてもときめきました。

記者 : ファン・ヨンド