ソ・イングク、映画「パイプライン」で8年ぶりにスクリーン復帰“あっという間の楽しい時間を届けられると思う”

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写真=MEGABOX中央(株)PLUS M、Little Big Pictures
俳優のソ・イングクが、映画「パイプライン」で8年ぶりにスクリーンに復帰した感想を明かした。

ソ・イングクは最近、オンラインインタビューを通じて、5月26日に韓国で公開された映画「パイプライン」について、多様なエピソードを伝えた。

「パイプライン」は韓国初の、“原油泥棒”を描いた犯罪娯楽映画だ。韓国の数十メートル地下に隠された数千億ウォン(数百億円)もの原油を盗んで、人生逆転を狙う6人の原油泥棒が繰り広げるドタバタチームプレーを描く犯罪映画だ。「マルチュク青春通り」(2004)、「卑劣な街」(2006)、「江南ブルース」(2015)などを演出した韓国映画界のストーリーテラー、ユ・ハ監督がメガホンを取った。

ソ・イングクは2013年映画「君に泳げ!」以来、8年ぶりにスクリーンに復帰した。彼は劇中、原油を盗んで人生逆転を夢見る、盗油業界一の穿孔技術者とされるピンドリ役に扮して、熱演を繰り広げた。以前のロマンチックな姿とは異なり、自信溢れるキャラクターで新しいイメージへの変身を図った。

彼は「パイプライン」の出演について「あっという間の楽しい時間を皆さんに届けられると思います。主人公が危険を乗り越えていく過程を通じて、緊張と痛快さを与えたいです」とし「トンネルの中で奮闘する姿が、画面を通じて繊細に描かれています。逆境と苦難がよく表現されているので、観客の皆さんにもよく伝われればと思います」と述べた。

続けて、ユ・ハ監督との作業について「ユ・ハ監督は映画界の大家ですから、最初はとても緊張しました。しかし、監督はユーモア溢れる方で愉快な性格でした。そのおかげで、楽しく撮影することができました。そして監督が私を大事にしてくださっているのが感じられて、幸せでした」と語った。

韓流スターのクォン・サンウ、チョ・インソンに続いて、ユ・ハ監督に選ばれたソ・イングク。彼は「ユ・ハ監督とこれからも一緒にできることが多いように思います。実際に、監督が『パイプライン』以外でも、一緒にやってみようと言ってくださって光栄でした」とし「私に長所が多いと褒めてくださいました。どのようなディレクションをしても結果が早く出るので、ディレクションする楽しさがあったと言います。そのような部分が楽しくて良かったです」と述べた。

ピンドリというキャラクターについては「犯罪者だが、自身の技術力へのプライドが高く、不思議な感覚がありました。それによる行動、アティチュードがとても斬新でした。とてもスマートで気難しく、以前のキャラクターとは異なって、危険なことにも突進して行く感覚が新しかったです」と伝えた。

役とのシンクロ率について彼は「私はピンドリほどのテンションはありません。私も頭が柔らかい方ですが、それでも考える時間と、整理する時間が必要です。それでぼーっとしている時が多いです。ピンドリの場合、迷いません。話しながら、すぐ考えを整理して行動に移すスタイルで、そのような部分を学びたいなと思いました。ラフな性格ではなく、状況を早く判断する能力が素敵だと思います。突進するスタイルは似ています」と語った。

彼は「ピンドリそのものの話が聞きたいです。各作品で私が演じるキャラクター、そのものになるのが私の目標なので、『実際のピンドリのようだ』と言ってもらえたら嬉しいです」と明かした。

ドラマの中で、大手企業の跡継ぎであるゴヌを演じたイ・スヒョクについて、格別な愛情を示した。ソ・イングクとイ・スヒョクは、2014年ドラマ「ナイショの恋していいですか!?」で初めて共演した後、ケーブルチャンネルtvN月火ドラマ「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」に続いて「パイプライン」まで、3本の作品で共演した。

彼は「イ・スヒョクさんと『ナイショの恋していいですか!?』を通じて初めて会いましたが、あまり親しくはなりませんでした。キャラクターの設定がお互いに対立して、警戒するキャラクターだったので、プライベートで会うことはありませんでした。しかしその後、一緒にゲームや食事をして、親しくなりました」と明かした。

続いて「仲良くなると、イ・スヒョクさんは可愛いおしゃべりな方でした。そして、人を笑わせることで幸せを感じる人です。テレビで見たイメージとギャップがあって、もっと親しみを感じましたし、人間味がある俳優だと思いました。とても可愛い弟です」と述べた。

最近、韓国で放送が終了したドラマ「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」で、俳優パク・ボヨンと共演した感想も伝えた。

彼は「3~4日前に『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』の撮影が終わりました。パク・ボヨンさんと一緒にするここ6ヶ月間は、とても楽しく勉強になりました。現場でのアティチュードやキャラクターを表現する際、監督と話し合う時のポジティブなエネルギーが素敵でした。共演者を配慮してくださって、ありがたかったです」と賛辞を送った。

超越的な存在である“滅亡”という‘キャラクターに扮して熱演したソ・イングク。彼は「数千年を生きてきたので、気難しくて意地悪な部分があります。微物である人間のくせに、滅亡を癒してくれて、覗き込もうとする行動に拒否感を抱くからです」とし「そのような部分がドンギョン(パク・ボヨン)に会ってから、大きく変化します。滅亡が忘れていた感情が溢れ出てくるシーンが印象的でした」と説明した。

さらに、彼は2013年MBCバラエティ番組「私は一人で暮らす」に出演し、熱く愛されたこともあって、再出演したいという気持ちを示した。。

彼は「もう一度出演して以前と変わった僕の姿をお見せしたいです。インテリアに興味を持つようになりました」と明かして注目を集めた。

続けて「蔚山(ウルサン)で妹と、カフェ&レストランを営んでいますが、店の運営をきっかけに、インテリア関係の方々とたくさん話す機会があって、勉強になりました。あれから、少しずつインテリアの小道具などを買うようになり、(部屋が)散らかっているのが嫌になりました。今はちゃんと片づけて暮らしています。こういった変化をお見せできたらなと思います」と語った。

2009年ケーブルチャンネルMnet「SUPER STAR K」シーズン1の優勝者で、華やかなデビューを果たしたソ・イングク。彼は歌手としての活動再開を聞かれ、「個人的には曲作りをたくさんしています。この間、作業室も用意して、親しい作曲家の方々と一緒に作業しているところです」と答えた。

特に彼は「ドラマ『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』のOSTにも参加したので、たくさん聞いてほしいです」と伝えた。

もうデビュー12年目となった彼は「12年目という実感は湧きません。振り返ってみて、『本当に一生懸命走ってきたんだな』という感覚です。デビュー当時と変わらない気がします。依然として難しく、新しくて楽しいです。変わってきた点といえば、つらいときは現実を認めて、楽しさを探そうとするようになったところです。早く乗り越えようという気持ちになります」と成熟した一面を見せた。

記者 : キム・ナラ