「ヒットマン」チョン・ジュノ“経歴のある役者としての役割と責任感、プレッシャーがあった”

OSEN |

写真=ロッテエンターテインメント
「ヒットマン」(監督:チェ・ウォンソプ、配給:ロッテエンターテインメント)の中のドクギュは、国家情報院の秘密プロジェクト「パンペヨン」を率いる伝説の悪魔チーム長でジュンとチョルを発掘し、育てる人物だ。作戦中に死亡したと思っていたジュンが15年後に生きているという話を聞き、彼を捕まえるための作戦に突入する。

ドクギュを演じた俳優チョン・ジュノは最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで行われたインタビューで「ドクギュは助っ人だ。幼い頃ジュンを抜擢し、強力な要員として厳しい人生を送るようエースに育て上げた人物だ。ジュンの人生において重要な人物」とし「チョン・ドクギュ役で僕が重要だと思ったのは、最初の厳しい姿が徐々に崩れていくことだった。悪魔のような教官でジュンを右腕のように育てるが、彼が離れ、大切にしていた人から感じる失望を表現しようとした。突然コミカルな人物になることも不自然だと思って、僕はジュンへの期待を裏切られ、次第に失望して変わっていく姿を中に入れて表現しようとした」と劇中人物を分析した。

それと共に「『ヒットマン』の脚本にはそれなりにユニークなところがあった。実写とウェブ漫画をうまく混ぜて出来上がったシナリオで、それが適切に溶け込んでいるところが魅力的だと思った。ウェブ漫画、実写、コンピューターグラフィックデザインがうまく調和した珍しい作品だ」と伝えた。

チョン・ジュノは映画「大変な結婚」「マイ・ボス マイ・ヒーロー2 リターンズ」などコミカルアクション映画で活躍した。しかし、彼は同日「コメディというジャンルも1年、2年と時間が経つにつれ、変わる。過去はコミカルな状況やスラップスティック(体を使ったギャグ)が人気だったが、もう世代によって笑いのツボが異なると思う。僕の考えでは50代が好きなコメディが10代には面白くないし、10代が好きなところを50代は面白くないと思っているようだ。世代の違いから来る繊細なところが存在する。時間が経つにつれ、早く変わると思う」と話した。

映画「オペレーション・クロマイト」(監督:イ・ジェハン、2016)以来、4年ぶりに映画に復帰した彼は「再び(映画界に)戻ってきてワクワクすると共に責任を感じた。経歴のある役者としての役割と責任感、プレッシャーがあったと思う」と感想を伝えた。

「ヒットマン」でドクギュが育てた暗殺要員ジュンが身分を隠して暮らし15年ぶりに登場したが、ドクギュはウェブ漫画の作家になった彼を見て失望する。何より1級機密を漫画で描いた事実を知り、さらに失望する。ジュンは国家情報院とテロリストのターゲットになって妻(ファン・ウスレ)、娘(イ・ジウォン)を救うため奮闘する。チョン・ジュノはドクギュ役に扮し、様々な作戦を行うが、この過程で真剣な姿からコミカルな姿まで多彩な姿を見せてくれた。

チョン・ジュノは「映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー2 リターンズ』以来、久しぶりに正当派コメディ映画に出演することになった。世代が変わって時間が経ったことを受け入れようとする」とし「(僕も最初は)単独主演、W主演 、3人主演などをして特別な出演をしたりしたが、(時間の流れを)受け入れようとしている。役の大小ではなく、作品の中で僕がどれほど調和を成すかが重要だ。作品の完成度を高めることに僕が必要だと思ったら、出番や役の重要度などを考えず映画の一員として参加することが望ましいと思う。時間が経って後輩たちに譲ったというより、自然な流れだ」と自身の考えを伝えた。

「アクションシーンで大変なところはあったか」という質問に対し「国家情報院の暗殺要員の普段の行動や動線をのぞいてみたら、ごく普通だった。要員であることがばれてはならない職業だった。国民が海外に出た時、テロ集団から攻撃を受けた時や危険にさらされた時に機知を発揮する人々」とし「彼らの武術はしっかりしていて、精巧だ。普通のヤクザ物やアクション物で出るアクションではなく、かなり精巧で一気に制圧できる武術を使う。国家情報院の暗殺要員が受ける特別な技術を4~5ヶ月ほど武術監督から指導を受けた」と伝えた。

記者 : キム・ボラ