MONSTA X、3度目のワールドツアーが日本で幕を閉じる…新曲「X-Phenomenon」を初披露

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MONSTA Xが、「2019 MONSTA X WORLD TOUR “WE ARE HERE” IN JAPAN」を開催し、8月21日~22日に千葉の幕張メッセ国際展示場7ホールにて、9月3日~4日に大阪の大阪城ホールにて計4公演で約32,000人を集めた。今回は22日の幕張メッセ公演の模様をレポートする。

本公演は4月のソウルからスタートして、20都市23公演を廻った3度目のワールドツアーの日本公演だ。そしてワールドツアー自体の最終公演である。他国と同じく韓国で発売した最新連作アルバム「ARE YOU THERE?」「WE ARE HERE」の楽曲を中心に、代表曲やユニットステージなど全23曲を披露したが、日本公演では一部を日本語バージョンで披露した。そして8月21日にリリースし、オリコンウィークリーアルバムチャートで2位を獲得した日本2ndアルバム「Phenomenon」のリード曲「X-Phenomenon」を初披露するというスペシャルな演出でファンを魅了した。

オープニングを飾ったのは、「Shoot Out -Japanese ver.-」だった。彼らが初めて韓国の地上波音楽番組で1位を獲得し、“MONSTA X=男らしさ”というイメージを確立した大ヒット曲に、スタートから会場はヒートアップ。メインボーカルのキヒョンが、日本公演直前の北米ツアー中に負傷するというアクシデントに見舞われ、ダンスを控えてイスに座っての参加となってしまったが、座っていてもそのパワーボーカルは健在。続く「HERO -Japanese ver.-」、「TRESPASS -Rock ver.-」というハードな曲でもパワフルな歌声を響かせた。

各自の挨拶を終えると「去年に続き、今年もまたワールドツアーで日本に来られて嬉しいです!」とキヒョンが元気に告げた。すると、I.Mが「一緒に盛り上がる準備はできてますか?」と客席を煽った。会場からの大きな返事の声を聞くと、全員の「It's Party Time!」という号令でグラスを手に「Party Time」がスタート。ジュホンを挟んでミニョクとウォノが乾杯のジェスチャーをしたり、ジュホンとI.Mが社交ダンスのステップを見せたりと楽しい雰囲気を作り上げた。Steve Aokiがプロデュースした「Play it Cool」では、イスに座りながら歌うキヒョンが会場のファンにマイクを向けながら見せた笑顔が印象的だった。

中盤のユニットステージがこのツアーの見どころのひとつとなったが、普段の活動曲では見ることができない各メンバーの魅力を存分に堪能することができた。年中組のミニョク、キヒョン、ヒョンウォンは、Bazziの「MYSELF」をカバー。黒のスーツを着こなしたヒョンウォン、そしてミニョクと続くセクシーなダンスは大人のムードを醸し出した。キヒョンはイスに座ったままだったが、「3人が一番うまくできることを考えて作ったステージ」とミニョクが言うように、完璧なシンクロ率を誇るパフォーマンスを魅せた。

末っ子ラップ組のジュホンとI.Mは、未発売の自作曲「3HYTHM」で激しいラップの応酬を披露し、会場を沸かせた。ブレイクタイムでオリエンタルな衣装を脱ぎ捨て「いきましょうか?」とニヤリと笑ったジュホンがなんとドラムソロを披露。そのリズムに合わせて会場から大きな“イ・ジュホン”コールが沸き上がると、I.Mがそこにリリックを重ねた。「1つめはI.M、2つめはジュホン、そして3つめの拍子はMONBEBE(ファン)」という“三拍子”を意味するタイトルそのままの三位一体のステージを完成させた。2度目のブレイクでは水の入ったペットボトルを1回転させて立たせるボトルフリップに挑戦するも、失敗。MCコーナーで再チャレンジしてリベンジを果たしたが、「ソウル、ベルリン、幕張で成功しました!」と大喜びするジュホンに、「どのユニットステージより、今の歓声が大きいんじゃない?」とウォノが驚くほどの大喝采が巻き起こった。

年長組のショヌとウォノは、ウォノの未発売自作曲にショヌが振付けたという「MIRROR」をパフォーマンス。白い衣装のウォノ、黒い衣装のショヌが対象の動きで鏡に映る様子を表現したが、セクシーなR&Bに乗せて2人が男性美を披露した。

MONSTA Xは、カッコ良さを見せた後、かわいい少年に変身した。「MONBEBE、僕たちとデートしない?」というヒョンウォンの告白を受けて上がる嬌声と共に、「HONESTLY」に突入すると、メンバーらが愛嬌たっぷりの表情を見せたり大きなハートを作って、キュートなMONSTA Xの愛嬌三連発を披露した。MCでは“MONBEBEに告白タイム!”のコーナーも。キヒョンは「目の前のみんなが眩しくて、僕には夜がありません」、I.Mは「今日のライブが終わったら、ご両親に“家族が増えるよ”って電話してください」、ウォノは「僕は小さな存在だけれど、最後までMONBEBEを守るよ」という甘い言葉で会場を沸かせると、「愛し合うのに理由はいりません。かわいいMONBEBEのような曲です」という「NO REASON」を歌ってコーナーを締めくくった。

終盤は「DRAMARAMA」「Alligator-Japanese ver.-」と代表曲を繰り出し、会場の盛り上がりも最高潮に。「OH MY」ではキヒョンも立ち上がりステージを動きまわり、「SPECIAL」ではスモークガンを手に、メンバー同士がスモークの撃ちあいでふざけあってステージの上がモクモクになったが、楽しいムードに会場にも一体になって笑顔が溢れた。その雰囲気は、ウォノが「熱気がすごくて温泉みたい」というほどだった。

そして「最後の曲は、今回のライブで初披露になる曲です」とキヒョンが紹介したのは、日本だけのスペシャルステージとなる「X-Phenomenon」だった。1曲の中でムードをガラリと変えるブレイクパートが印象的な日本2ndアルバム「Phenomenon」のリード曲が本編のラストを飾った。

そしてアンコールでは、大きな声援に迎え入れられTシャツに着替えた7人が登場した。「FALLIN'」ではジュホンのラップパートをミニョクにチェンジ。パワフルな「RODEO」ではファンも一体となって両手を上げてリズムを取って、MONSTA XもMONBEBEも最後まで全力で楽しんだ。

ジュホンは「僕にも辛いことはあるけれど、ライブ中には不思議と忘れてしまうんです。皆さんが僕を見て幸せを感じるように、僕も皆さんを見ると幸せです。愛してる!」とコメントし、ショヌは「これからもいい夢が見られるようにずっとそばにいてください。僕たちもずっといい姿をお見せします」、ミニョクは「正直に言うと、日本のMONBEBEたちが僕たちを忘れたらどうしようと思っていました。でも今日ライブをして、そんな考えは不要だと気付きました。また、会いに来ますね」、キヒョンは「昨日、ライブを終えてホテルに帰って“ケガを治すにはおとなしくしなきゃ”って思ったんです。でも今日もMONBEBEに会ってあまりにも楽しくて、ケガを忘れて飛び跳ねちゃいました」とコメントしてファンに愛を伝えた。

続いてI.Mは「皆さん、アルバム『Phenomenon』聴いてくれましたか? いいでしょ? 皆さんは、僕の「CHAMPAGNE」(恋に落ちていく男を歌うアルバム収録のI.Mの自作曲)です」、ヒョンウォンは「皆さんが嬉しいとき、悲しいとき、大変なときも、いつもそばで守れるように努力します」、ウォノは、「ワールドツアーを回ってきましたが、同じ公演はひとつもありません。いつもMONBEBEに幸せを与えることができる歌手になります」と感想を語った。

男らしいのに可愛く、自分たちで曲を作るアーティスティックな側面もあり、そして何よりも惜しみなくMONBEBEに愛を倍返してくれるMONSTA X。そんな彼らに今、世界が魅了されている。

<セットリスト>
M1.Shoot Out -Japanese ver.-
M2.HERO -Broadcasting ver.-
M3.TRESPASS -Rock ver.-
M4.PARTY TIME
M5.PLAY IT COOL
M6.MOHAE
M7.JEALOUSY
M8.MYSELF(ミニョク・キヒョン・ヒョンウォン)
M9.3HYTHM(ジュホン・I.M)
M10.MIRROR(ショヌ・ウォノ)"
M11.HONESTLY
M12.I DO LOVE YOU
M13.SWEETHEART
M14.NO REASON
M15.MYSELF
M16.DRAMARAMA
M17.Alligator -Japanese ver.-
M18.OH MY
M19.SPECIAL
M20.X-Phenomenon
-アンコール-
M21. FALLIN'
M22. RODEO
M23.BY MY SIDE + CURTAIN CALL

記者 : Kstyle編集部