チャン・グンソク「30代になるのを待ってました」

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ある通信会社のCMで制服を着て10代特有の少年らしい美しさを放っていたのが昨日のことのようだが、チャン・グンソクももう30歳(数え年)になったという。見ているだけで嬉しくなるお茶目な笑顔は相変わらずだが、インタビュー中に真剣になる目を見ると、やはり素敵に年を取った。Mnet「プロデュース101」の少女に鋭い助言を行う一方で、30代になるのを待っていたと言いながら見せたときめく表情を思い出すと、何だか混乱してしまう。少年と男の妙な境界。おそらく、チャン・グンソクはそのどこかにいるようだった。

―久しぶりのグラビア撮影はいかがでしたか?

チャン・グンソク:仲の良いスタッフたちと一緒にできて気が楽でした。僕とすごく気の合うチョ・ソニ姉さんが一緒にする撮影なので、全く心配はありませんでした。

―チョ・ソニさんともっと息が合うようになった感じがします。

チャン・グンソク:姉さんは目を見るだけで分かります。姉さんも僕を見て今日の体調はどうか、どんな角度、どんな表情がきれいに写るか分かっているはずですが、僕もカメラの向こうの姉さんの声や表情を見るだけで分かります。今のカットに満足してるのか、残念に思っているのかなどです。僕は(チョ)ソニ姉さんのペルソナだと思います。いつも一緒にやってきたし、これからも一緒にしていく存在です。

―春のようにけだるいチャン・グンソクの休日を表現したいと思いました。

チャン・グンソク:このようなコンセプトは久しぶりなので、なおさら良かったです。グラビア撮影をするときは主に、目に力を入れて強い印象を与える写真をたくさん撮りました。今日は本当に季節や天気に合った気だるくてゆったりとしたシーンを演出することができて良かったです。

―Mnet「プロデュース101」でチャン代表として活躍しています。非常に話題になっていますが。

チャン・グンソク:どこに行っても「プロデュース101」の話です。人に会うと皆「プロデュース101」について聞いてきます。不思議な感じでした。

―これほど話題になると予想しましたか?

チャン・グンソク:話題になるとは思いましたが、これほど人気が出るとは思いませんでした。視聴者の皆様が、あれだけたくさんいる練習生の名前を一人ひとり覚えていらっしゃいます。これはすごいことだと思います。

―長い練習生時代はなかったと思いますが、彼女たちに共感する瞬間はありますか?

チャン・グンソク:練習生時代ですか? 僕は今も練習生の時間と同じだと思っています。俳優になってからもいつも待ち続けるだけです。いつ現れるか分からない素晴らしい作品をいつも待たなければならないし、たゆまず努力して、肯定的であれ、否定的であれ、人々からの赤裸々な評価を待たなければならない職業です。同じです。だから確かに共感する部分があります。

―毒舌もいとわない理由は何ですか?

チャン・グンソク:僕、毒舌を言いましたっけ?(笑)

―「抜けてください」という言葉はかなり鋭かったです。

チャン・グンソク:ああ(笑) 誰にとってこの番組はとても大切で貴重な機会じゃないですか。いい加減にやるくらいなら抜けた方がいいと思いました。チーム制のミッションが多いのですが、気が緩んでいれば他の人に迷惑をかけるしかないでしょう。僕はそういう言葉が毒舌だとは思いません。絶対に必要な話をしただけです。その代わり、放送が終われば企画会議をします。そのときに一度、もしかしてひどいこと言ったのかな?と振り返ってみることはあります。

―練習生たちにお金を稼ぐために俳優を始めたと講義しました。どんなことを伝えたかったのですか?

チャン・グンソク:番組ではほとんど編集されて、そのコメントしか放送されませんでしたが、実は僕が言いたかったのは、どんなことでも動機が重要だということでした。僕は本当にお金が必要で俳優を始めました。でも、その動機がとても強くて切実だったので、今の僕を作ってくれました。「俳優がとてもやりたくて、俳優でなきゃ駄目な気がして」みたいな動機だけが重要なわけではありません。僕は“お金”が動機でしたが、その過程でたくさんの目標ができましたし、その結果色々な未来を夢見るようになりました。

―最も近くで練習生を見守っていますが、どんな条件が一番重要だと思いますか?

チャン・グンソク:実際、歌やダンスの実力は皆頑張ってるし、皆上手です。でも、視聴者の評価でランキングが付けられる番組の特性上、ドラマ的要素と呼吸が重要だと思います。皆頑張ってるし、皆綺麗でしょう。そこで視聴者たちはもっとリアルなドラマや共感できる要素を望んでいるわけです。そのため、客観的な評価では特に目立たなかった予想外の人物が話題になるんです。

―落ちた練習生と残った練習生の一番の違いは何ですか?

チャン・グンソク:タイミングです。落ちた練習生と残った練習生の差はそれほど大きくありません。もちろん、大きな差がある人もいると思いますが、ほとんどベストを尽くしました。でも、全ての機会が同じ瞬間に与えられることはないと思います。今回の番組を通じて注目される人々は今回が絶妙なタイミングだったと思いますし、残念ながら落ちてしまった人々にも新たな機会が訪れるはずです。

―残っている練習生たちは、予想通りですか?

チャン・グンソク:ああ、はい。今までは(笑)

―女性トレーナーの中で唯一の男性として不便なところはありませんか?

チャン・グンソク:全くありません。ご存知でしょう。皆、僕より強い方々だっていうこと。僕の方がもっと頼りにしながら放送しています。ハハハ。


―3月からスタートするSBS新月火ドラマ「テバク」の主人公デギル役を演じます。プロデューサーのナム・ゴンさんが非常に期待しているようです。

チャン・グンソク:僕も記事を見て驚きました。むしろ僕の方が感謝しているのに、プロデューサーさんは「ものすごく得した」とおっしゃいました。もっと頑張らなきゃと思いました。

―大先輩であるチョン・グァンリョル、チェ・ミンスと共演します。

チャン・グンソク:今までに共演したことのない先輩方で、非常に緊張しました。付き合いにくい方だと思っていました。ところがいざ話してみたら、なんというか、兄と表現してもいいでしょうか? ただ一番上の兄さんのような感じでした。弟のように優しくしてくださるので、すごく親近感を抱きました。

―20歳のヨ・ジングとの共演も楽しみです。

チャン・グンソク:彼も兄さんみたいです。声からかっこいいでしょう。ハハ。僕より10歳年下ですが、年の差を感じさせないほど成熟した人です。彼との共演、楽しみにしていてください。

―30代になって変わったことはありますか?

チャン・グンソク:実は30代になるのを待っていました。男として、俳優として、30代はとても魅力的な年でしょう。かっこよく年をとって老けていく、その中心にいると思います。だから20代の頃よりもっと余裕ができたし、のびのびできるようになりました。20代のときはやりたくないことは絶対やらない方でした。今は少し欲を捨てるようになりました。それが一番大きな違いではないでしょうか?

―長い芸能界生活に疲れもあると思います。他の職業を考えたことはありませんか?

チャン・グンソク:俳優を始めてから、他の職業を考えたことは全くありません。俳優になるまでは夢がたくさんあったのですが、この職業を選んでからはもっぱらこの仕事だけ考えながら生きてきました。これからもそうだと思います。

―最近もDJプレイにハマッていますか?

チャン・グンソク:SBS「テバク」の撮影が忙しくて、台本を読んで撮影することに全ての時間を費やしています。

―そろそろ結婚の話も出る時期です。話してみたら娘を可愛がる親バカになりそうな気がしました。

チャン・グンソク:ハハ。それはよく分かりませんが、息子が生まれたら強く育てたいと思ったことはあります。スパルタ式にです。男らしく育てたいので。

―30代に入って最初の年、目標について教えて下さい。

チャン・グンソク:30代最初の作品がSBS「テバク」ですが、良いスタートを切りたいと思います。僕もきちんとやり遂げたいと思いますし。今回の作品を皮切りに、素敵な30代の僕になれればと思います。



(エディター&インタビュー:キム・ドゥリ、フォトグラファー:チョ・ソニ、ビハインドフォトグラファー:アン・ソンフ、スタイリスト:キム・セジュン、ヘア:ジュヒ(純粋)、メイクアップ:イ・ヒョジン(純粋))

記者 : キム・ドゥリ