「感激時代」キム・ヒョンジュン、イケメンから強烈なファイター変身に相次ぐ好評…“換骨奪胎”の良き例

OSEN |

写真=キーイースト
孤独なファイターSS501のリーダーキム・ヒョンジュンに好評が相次いでいる。イケメンを捨てて、特殊メイクで傷を作った顔に無彩色の服を着て、真の男の姿に変身した彼に期待以上の暖かい言葉が寄せられている。

KBS 2TV水木ドラマ「感激時代:闘神の誕生」(以下「感激時代」)でシン・ジョンテ役を演じるキム・ヒョンジュンがしっかりと覚悟を決めて登場した。2010年に最高のイケメンファンタジーを見せてくれた「イタズラなKiss~Playful kiss」以来のドラマ出演だ。演技においてブランク期間がずいぶんと長かった彼だが、これまでに数え切れないほどの作品からオファーがあった。アルバムや海外活動を両立しながらも演技に復帰する計画を着実に立てていた彼は急いだり、焦ったりせず、“適切に”自身の変身を見せられる作品を選んだ。紆余曲折の末にベールを脱いだ「感激時代」は、キム・ヒョンジュンの長い渇きを解消してくれた作品だと評価されている。

孤独で殺気を帯びた眼差し、中低音の声と台詞、小さな扮装からスタイル全体に至るまで、完璧にシン・ジョンテに生まれ変わったキム・ヒョンジュンはこれまでの偏見を全て払拭した。長い間彼に付いていた“イケメン”というタイトルは完全に捨てた。今やテレビの画面には孤独で腹を空かせた情熱的なファイターがいるだけだ。

「感激時代」が放送されて以来、視聴者からは「キム・ヒョンジュンにあんなカリスマ性があったのか」という評価が続いている。気品があってハンサムな顔に突飛な性格かと思われていた彼が、憂愁を帯びた男らしい姿で切ない恋愛まで立派にこなしている。アクションはもちろん、2人の女性の間を行き来する男の運命を自然に演じて、キム・ヒョンジュンのファンの間では「あっぱれだ!」という感想まで出るほどだ。

2005年にアイドルグループSS501としてデビューした彼は、グループの中でも圧倒的なビジュアルと、それとは違う4次元(個性が強く、ユニークな考え方を持つ人)のキャラクターで人気を集めた。アイドルグループが溢れるように登場した時代、多くのイケメン男性アイドルが挑戦状を出したが、キム・ヒョンジュンの抜群のビジュアルには勝てなかった。生まれつきのビジュアルのおかげで“顔担当”になり、2009年にKBS「花より男子~Boys Over Flowers~」で本格的に演技に挑戦して、女性たちのファンタジーを刺激する代表的な美少年となった。

2010年に現在の所属事務所であるキーイーストに事務所を移し、ソロ活動を宣言したキム・ヒョンジュンは「イタズラなKiss~Playful kiss」で似たような演技を披露して苦杯をなめた。その後、発売したソロアルバムから彼の傾向は確実に変わり始めた。ドラマを選ぶ視点も変わった。彼は甘いラブソングよりタフで大胆なジャンルに挑戦すると共にカリスマ性溢れるソロダンスと群舞を披露して男らしさを強調した。その時期に出演を検討したドラマもイケメンが登場するドラマではなく、時代劇やアクションドラマなど、従来のイメージと正反対のものだった。

粘り強い挑戦と悩み、練習が重なり、キム・ヒョンジュンの“換骨奪胎”(古いものに新しい工夫をこらして自分独自の作品に作り上げること)は成功したように見える。過去の甘くて可愛い美少年のイメージはもう思い出になった。「感激時代」のファイターの方がはるかに鮮明で強烈なイメージを視聴者に与えている。

「感激時代」の関係者は、「実は、キム・ヒョンジュンの実際の性格はとても男らしく、カリスマ性に溢れていた。実際に本人の性格とよく合っているし、イメージチェンジの願望も強かったので今回の作品にも特別な愛情を持っている。歌手ではなく、俳優キム・ヒョンジュンとしてのターニングポイントになるだろう」と話した。

記者 : ユン・ガイ