Vol.6 ― “2014ルーキー”Asian Chairshot、もしかして君の虜になったのだろうか?

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2014年の午年が明けた。10アジアでは、新年初の企画として10人の2014年の優良株を選んでみた。1日に5チームを紹介する。コ・ソンヒ、パク・ドゥシク、BESTie、5urprise(サプライズ)のソ・ガンジュン、C-CLOWN、Asian Chairshot、アン・ジェヒョン、オム・テグ、ユン・ジョンフン、チョ・スンヒョンがその主人公だ。計10組全員が、昨年自分の名前を広めようと一生懸命に頑張り、2014年は本格的に良い実を結ぼうとしている。

10アジアが選んだ優良株たちが、午年の中でも60年ぶりとなる“青馬の年”に青い馬に乗りダイナミックに一年を走り続けることを願って“ルーキー証明書”を授与する。


どうして君の虜になったのかな?

Asian Chairshotは、パク・ゲワン(ドラム)、ソン・ヒナム(ギター)、ファン・ヨンウォン(ボーカル・ベース)で構成された3人組のバンドで、2013年に4曲が収録されたEP「仮面」をリリースして、最高の新人として評論家の関心を集めた。Asian Chairshotの公演を一度だけでも見た人は、エネルギーが沸きあがる熱いロックを経験しただろう。Asian Chairshotはsizose出身のファン・ヨンウォンと Nastyona 出身のソン・ヒナム、HALF BROTHERS出身のパク・ゲワンがタッグを組んだ“中古新人”だ。

EPに収録された曲の中にはロックが持つ多様な可能性が交じり合っている。彼らはグループ名のように東洋的なロックを聞かせてくれる。女性ファンの間では“4つの感覚メタル”とも呼ばれている。たった3人の演奏とは信じられないほどヘヴィで爆発的なサウンドを駆使するが、凄然としたメロディーが正反対の雰囲気をかもし出している。チェ・ギュソン大衆文化評論家はAsian Chairshotに対し「彼らのデビューアルバムを聞いて驚いた。個人的に韓国のロックの頂点でもあるシン・ジュンヒョンとヨプジョンドゥルの未公開アルバムに収録された幻想的な音楽ととても似ていたからだ。3人組の構成もそうだし、韓国的なイメージをロックに取り入れたサイケデリックサウンドを駆使することまで、まるでヨプジョンたちが生き返ったような錯覚に陥る無限の感動が押し寄せてきた」と評価した。

Asian Chairshotは2013年一年間、多様な経路を通じて実力を認められた。CJ文化財団から支援する新人ミュージシャン支援事業“TUNE UP”9期に選定され、審査員キム・チャンワンは「ストレートな歌詞がとても素晴らしい。また、エネルギー溢れるステージを見ていると励まされる」と評価した。これとともに“2013年今年のHELLO ROOKIE”で優秀賞を受賞し、名実共に最高の実力派新人として急浮上した。海外の関係者たちから賛辞が相次いでいる。昨年の6月にはシンガポールを代表するフェスティバル「Baybeats Festival」のステージに上がり好評を受けた。10月に開催された国際音楽博覧会「MU:CON」で公演したAsian Chairshotを見た「Liverpool Sound City」の代表は「音楽に一貫性があって素晴らしい。イギリスの観客たちが喜ぶと思う。招待する価値のあるバンドだ」と評価した。

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Asian Chairshot、2014年に向かって直進!

Asian Chairshotはすでに実力を認められたバンドだ。無限の可能性がある。2014年には9つの新曲が収録された1stフルアルバムをリリースする予定だ。このアルバムには世界的なバンド、スマッシング・パンプキンズのギターリストであるジェフ・シュローダーがプロデューサーとして参加した。ジェフ・シュローダーはAsian Chairshotの音楽が気に入って、スマッシング・パンプキンズの専属エンジニアリングであるライアン・グロステポンまで韓国に呼び寄せてAsian Chairshotのアルバムのレコーディングを終えた。ジェフ・シュローダーはAsian Chairshotのギターリストソン・ヒナムに自分のギターとエフェクター(電子楽器に接続し、原音とは異なった音に変化させる装置)を貸すほど愛情を注いだという。活火山のようにエネルギーが湧き出る韓国の新人バンドとアメリカの最高のバンドとのコラボがどのような化学反応を起こすのか大きな期待が集まっている。また、Asian Chairshotのメンバーたちはモデルのように身長が高く、優れた容姿を誇っている。新年にはロックスターとして注目を浴びることを期待したい。

2014年の2~3月頃にニューアルバムをリリースして、活発な公演活動に乗り出す予定だ。現在韓国に滞在しているジェフ・シュローダーは、スマッシング・パンプキンズのニューアルバムのレコーディングのために、間もなくアメリカに発つ予定だ。スマッシング・パンプキンズの次回のワールドツアーでAsian Chairshotがオープニングステージを飾る姿を想像してみる。

記者 : クォン・ソクジョン、写真 : チェ・ギュソン大衆文化評論家、写真 : ク・ヘジョン