神話、2013年も“神話は続く”

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「また必ず戻ってくるという約束、ファンと交わしたその大事な約束を、やっと果たしました」

2012年、神話(SHINHWA)がカムバックした。韓国の第1世代アイドルの中で唯一、活動を続けてきた神話のメンバー全員が兵役の義務を終え、4年ぶりに集結した。“彗星(韓国語でへソンと同音)のように前進(韓国語でチョンジンと同音)していたオッパ(お兄さん)たちの帰還”は2000年前後に学生生活を送っていた現在の20~30代にとって実に嬉しいことであった。


神話の2012年総まとめ

2月13日に神話の14周年コンサート「THE RETURN」のチケットが販売開始となった。4年ぶりのコンサート開催に、2万席分のチケットは発売から40分で完売した。チケットの売上高だけで20億ウォン(約1.6億円)以上を記録した。チケット販売サイトのインターパークはサーバーをフル稼働したが、アクセスが殺到し、接続が不可能になるほどその熱気は凄かった。神話のカムバックに対するファンの期待がどれほど大きかったのかが分かる。

ブランクが長かっただけに、神話のメンバーも不安だったはずだ。へソンはコンサートのステージに上がる前に「この広い会場が全部埋まるのか、分からない」と不安な気持ちを打ち明けた。しかし、客席を埋め尽くしたファンの姿に、へソンは涙を流した。彼は「本当に感動した。もう一度ステージに立ち、皆さんと会うことができてとても嬉しい」と感謝の気持ちを伝えた。

へソンはその後JTBC「神話放送」を通じて「ファンは昔と比べて少し年をとった。だけど、僕はそれがとても好きだ。その間僕たちを待ってくれたことになるし、共に年をとっていくことになるから」と話し「ブランクが長かったのに、また僕たちを見に来てくれたその姿がすごく美しかった。僕の一生の思いに残るようなコンサートだった」と付け加えた。

このように神話はオリンピック体操競技場で開かれたソウル公演(3月24~25日)を皮切りに中国・上海(4月30日)、台湾(5月12日)、日本・東京(5月29~30日)、神戸(6月2日)、シンガポール(6月12日)、中国・広州(6月30日)、そして北京(7月7日)まで約4ヶ月間のアジアツアーを開催した。同ツアーを通じて神話は8都市10公演で9万1000人の観客を動員し、引き続き“神話”を描き続けることになった。

3月23日に発売された神話の10枚目のアルバムは予約が始まって半日で3万枚が完売となる成果を挙げ、神話カンパニーはファンからの要請で「Thanks Edition」を追加発売した。この10枚目のアルバムはGAONチャートにて2012年上半期だけで7万7279枚の販売数を記録し、神話は若手アイドルと比べても劣らない成績を記録し、ファンの間では有名な歌詞でもある“神話は折れない”を証明させた。ただ「Venus」の音楽配信チャートの成績は58位で、多少物足りないものだった。

3月29日、神話はMnet「M COUNTDOWN」を通じて本格的な10thアルバムの活動を開始した。30歳を超えた神話のメンバーだが、30代とは思えないほど息がぴったりと合ったダンスを披露した。音楽番組で1位になりたいと欲張るよりは、メンバー全員が“共に”活動できるということを楽しみながら活動した。へソンが負傷しステージに上がれなかったのはファンにとってもへソン本人にとっても残念なことであった。4月19日「M COUNTDOWN」で1位となった神話は「1位! みなさんのおかげです。ありがとうございます」という文章と共にコミカルな会食の写真を公開し、笑いを誘った。その後、神話は5月4日のKBS「ミュージックバンク」での10thアルバムの活動を締めくくるステージ通じて「Venus」の活動を終えた。

10thアルバムの活動中、神話は「芸能街中継」のコーナー「ゲリラデート」や「黄金漁場-ラジオスター」「キム・スンウの乗勝長駆(スンスンジャング)」「男子の資格」などのバラエティ番組に出演し、メンバー間の友情や活動のエピソードを率直に打ち明け、話題となった。そんな中、神話のテレビ番組出演において最も大きな変化と言えるのは3月17日から自分たちのグループ名を掲げた番組「神話放送」を始めたことだった。これまで何度も「日本の長寿アイドル、SMAPのように僕たちの名前を掲げた番組をやってみたい」と話していた神話は「神話放送」を通じてその夢を叶えた。地上波ではなく総合編成チャンネルであるという限界はあるが、毎週放送されている「神話放送」は1%前後の視聴率が信じられないほど“1%以上の話題性”を誇っている。

メンバーのソロ活動も続いた。ドンワンは韓国で7月に公開された映画「ヨンガシ 変種増殖」で450万人以上の観客を動員し、俳優としての基盤を確固たるものにした。11月からはKBS 1TVドラマ「がんばれ、ミスターキム!」で癒し系イケメンのキム・テピョン役を熱演し、大きな反響を得ている。ミヌとへソンもそれぞれ単独コンサートを通じてファンとコミュニケーションをとった。


2013年も神話は続く

2012年を忙しく過ごした神話。神話側の関係者は2012年の活動について「4年ぶりのカムバックだったが、大きな声援を受け、有難い一年だった。だが、今年は韓国最長寿アイドルの除隊後のカムバックというメリットもあったと思う」と率直に評価した。

また「だから、神話のメンバーやスタッフは今年よりも来年がより大事だと思っている。若いアイドルたちが手本として挙げている神話だが、彼らは音楽やパフォーマンスにおいてまだ見せていない魅力を十分に持っている。2013年はより多くの人々からいい反響を得て、さらに完璧なステージと音楽を披露できるように、毎日のように会議をしている」と伝えた。

最後に神話の関係者は「来年は神話のデビュー15周年だ。神話のメンバーたちはファンにいつも『楽しみにしていて。僕たちは必ず戻ってくる』と約束してきた。その約束を守るためにこれから11thアルバムの準備に入る。来年3月にはデビュー15周年公演でファンと必ず再会する予定だ」と伝えた。

浮き沈みの激しい芸能界で14年という長い期間、ファンと共に成長してきたアイドル。神話のファンではないとしても、第1世代アイドルが好きだった人にとって神話は過去を思い出す媒介だ。また、活発に活動している彼らを見ながら胸が躍り、「私の青春はまだ終わっていない」と慰められる。30代半ばになっても韓国のアイドルとして生きていけるということを証明している、アイドルの歴史を書き直している神話。現在進行形である神話の活躍に、2013年が待ち遠しい。

記者 : オ・ミニ