BEASTのスマートな“ファンマネージャー”登場!…「体力は基本、力強い人」

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スターを育てる“神の手”CUBEエンターテインメントファンマネージャーのイ・ダヨンさん

スターは長らく青少年たちの憧れの対象になってきている。1990年代に入って、アイドルグループの活動が活発になるにつれ、彼らの力になってくれるファンクラブが次第に組織化され、芸能事務所ではファンクラブを担当するポジションも登場した。“ファンマネージャー”と呼ばれる役職だ。

今や事務所においてなくてはならない存在であり、ファンクラブ担当者として芸能事務所に入社したいと思う人も増えているが、“ファンマネージャー”という職業そのものへの理解度は高くない。またこの仕事をするために、どんな資質が必要かも体系的に知られてはいない。ファンを相手にしていて、場合によっては叩かれる場合もあるという現職のファンマネージャーとインタビューを行い、「ファンマネージャーとして生きる方法」について尋ねてみた。

アイドルグループBEASTのファンクラブB2UTYの会員の間で、“ファンマ”と呼ばれる人物。BEASTとG.NAのファンクラブを担当するCUBEエンターテインメントのイ・ダヨンさん(26)だ。韓国内外のファンクラブイベントや生放送の音楽番組があるときは、いつでも現場を見守るスタッフの一人だ。イ・ダヨンさんは、ファンマネージャーの位置づけについて、「ファンと芸能事務所の間の立場」と説明した。

「ホームページに様々なお知らせ、情報、スケジュールを掲載することから、ファンイベントの管理、現場整理等を担当しています。その日のメンバーたちの現場写真や、短いコメントなどを掲載するのも私の仕事です。その他にも様々なことをやっていますが、ホームページに何か書き込みがないと、『仕事をしないで、何してるの?』と言われたりしますね」

ファン文化の変化……消費者として考えてほしい

中学・高校時代から、放送業界に関心が高かったイ・ダヨンさんは、学生時代、神話(SHINHWA)のファンクラブである「神話創造」のスタッフとして経験を積んだ。イ・ダヨンさんの初の社会人経験は、ある芸能事務所の企画担当だった。しかし、活動的な仕事がやりたかったため、ファンクラブ担当者という業務に変えた。BEASTのファンクラブ管理をする前は、FTISLANDのファンマネージャーとして働いていた。

「以前よりもインターネットが発達しましたよね。ネット上で数多くの情報を知ることができるので、公開放送など、現場での勢いは少し減ったようです。昔は現場に来ないと見る機会が無かったので、合宿所や美容室に駆け込むファンが多くいました。ファン自らの認識も変わりました。以前はファンを消費者として扱うと、とても気持ち悪く思われたりしましたが、今は『私たちは購入する側なのに、なぜ消費者の意見を聞いてくれないの?』と堂々と話したり、消費者として扱われることを望んでいます」
公式サイトにヤン・ヨソプの写真を多く掲載したことで、「ヤン・ヨソプのファンなのか」とファンから叩かれたり、誤解されたりしたこともあるが、やりがいを感じることも多い。イ・ダヨンさんは、一番やりがいを感じたこととして、2012年2月5日に開かれた「BEAUTIFUL SHOW」の2回目の公演を選んだ。

イ・ダヨンさんは「デビューして2年が経って、やっと公式応援グッズのローズ棒ができました。会場が一色に染まった瞬間、本当に嬉しかったです」と話した。SBS「人気歌謡」の収録直後、約2,200人のファンとミニファンミーティングを開いた時に、BEASTのメンバーたちが「ダヨンさんのおかげだ」と感謝の意を伝えたという。

ファンマネージャーになるためには?……健康で、力もある人

スターと苦楽をともにすることで、華やかな仕事だと思う人も多いが、スター並みにスケジュールがきつく、休む暇もない。このすべてを克服してもファンマネージャーを夢見る人ならば、果たしてどのような素質が必要だろうか。

「まずは健康で、力も強い人。サポートや、プレゼントを運搬するときに凄く力が必要です。みんなが慌ただしくしている中、ファンからのプレゼントを漏れがないように運搬しなくてはいけないので。また、ファンが望むことをキャッチできるセンスが必要です。色んな話がファンから出てきます。ファンの要求に応じて、事務所にフィードバックしますが、ファンの望むすべてのことを受け入れるわけにはいきません。私がプレゼントやカメラを持って楽屋に入るのを見て、『ファンマネージャーがやりたい』というファンも多いです。でも、そんな面だけを見て、やりたいと思われるのは困ります。現場で働くスタッフたちは、『二度とやりたくない』というほど、業務は過酷です」
最後に、イ・ダヨンさんは「うわべだけを見ないでほしい」と話した。イ・ダヨンさんに個人的な目標について質問した。しばらく悩んだ彼女は、「公式ファンクラブB2UTYの会員数が5万人を達成すること」と話し、「今後、BEASTが韓国最大のファンダム(特定のファンの集い)を保有する歌手になってほしい」と話した。

「幼いときはCEOになるのが夢でした。しかしホン・スンソン代表を見ると、あまりにも大きな仕事だし、到底夢見ることのできないことだと感じています。今は企画、制作、マーケティングを担当して、アーティストを大きく成長させたいと思います」

◆すっきり!ファンマネージャーへの7つの質問◆

1.ヤン・ヨソプの写真を多く掲載する理由は?
ヤン・ヨソプは楽屋では寝ません。メインボーカルなので、喉の管理のために寝ないんです。写真撮影も好きな方で、ヤン・ヨソプの写真はとても多いです。メンバー別の個人活動が多くて、楽屋では主に睡眠不足を補っているメンバーが多く、わざわざ起こして写真を撮るわけにはいかないので……。

2.では、個人的に好きなメンバーはいるのか?
実はSHINeeのオンユが好きなんです(笑) でも、イ・ギグァンの笑顔を見るといい気分になります。今回のアルバムの「Midnight Sun」はパッケージが複雑で、サインがしにくいのですが、この前彼がサインしたCDをケースに入れていたときに手伝ってくれました。「手にケガをするかもしれないので、もうやめてよ」と言っても一緒に手伝ってくれたんです。

3.ファンが贈ったプレゼントはメンバーに100%渡されるか?
もちろん、100%贈られます。ファンマネージャーが現場で貰ったプレゼントは全部運びます。韓国でも海外でも、どの現場でも同じです。

4.アイドルグループのファンは“貢物”と言われるサポートもたくさんしているようだが。
誕生日は半年前から申し込みが入っています。音楽番組も活動前からすでにサポートのスケジュールがいっぱいです。ダブらないようにあらかじめ申し込みを受け付けて日付を調整しています。ユン・ドゥジュンがドラマ「まるごとマイ・ラブ」に出演したとき、ケータリングサービスと日用品をサポートしてくださったことが、金額の面では最高水準だったと思います。

5.思い出に残っているファンがいるか?
メンバーたちに直接何かをしてあげるよりは、寄付してその証書を贈ってくれるファンが一番記憶に残っています。実は、食事を提供するなどのサポート費用もすごい金額だけど、メンバーたちも「僕たちをサポートしてくださるのはありがたいけど、大変な生活をしている人々にもっと気を配ってほしい」と話しています。

6.その反面、ファンに慎んでもらいたい行動もあると思う。
ファンページ間で競争したりされますが、自分たちが勢力争いをすることを、メンバーに知らせないでほしいです。Twitterもたくさんやっていますが、良くない話をメンバーに直接送ったりしないでほしいと思います。また、多くの人々が現場に集まると、事故のリスクも当然高まるので実際に事故寸前になったことも多くありました。ガードやファンクラブスタッフの指示に、きちんと従ってほしいと思います。

7.ファンマネージャーとして、BEASTのファンクラブであるB2UTYの特徴は何だと思うか。
他のファンクラブもそうですが、B2UTYは本当に「お兄さんたちが最高」で、メンバーのことをすごく思ってくれています。積極的で、勢いもすごく、あまり疲れを知らないですね。

記者 : イ・オンヒョク