オム・テウンさえ壊れてしまうドラマ「赤道の男」…ありきたりなエピソードも“輝く”

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写真=KBS 2TV「赤道の男」スクリーンショット
ドラマによくあるエピソードとして幾度も使われ、「またこれなの」と飽きてしまいそうなストーリーは何なのかと聞くと、多くの視聴者はこう答えるだろう。「私の10年の秘密」だと。

しかし、飽きてしまいそうなこの要素も、しっかりと作りこまれたドラマの中では光を放つものだ。ドラマ固有の魅力を倍増させ、自らの役目も十分に果たす素晴らしい要素となる。

KBS 2TV水木ドラマ「赤道の男」が終了まで2話だけを残し、軌道に乗った。生放送中に殺人未遂事件を暴露し、ソヌ(オム・テウン)の復讐がピークを迎えた中、韓国で17日に放送された第18話では、敵であるノシク(キム・ヨンチョル)との関係を大きな声で否定するソヌの姿が描かれた。視聴者は最初から知っていた真実で、ソヌだけが気付いていなかった出生の秘密だったが、その衝撃はお茶の間を沸かせた。

生放送中の暴露以来、世論がソヌを海に落とした犯人としてジャンイル(イ・ジュニョク)を追い詰めると、ジャンイルは潔白を主張しながらも結局は検事を辞職した。これでジャンイルを破滅させるという計画の一部を達成したソヌだったが、彼も隠されていた真実に気付き、衝撃を受けることとなった。テジュ(チョン・ホビン)によって出生の秘密が明かされたのだ。

これに先立ち、ソヌは15年前にギョンピル(イ・デヨン)が自身を育ててくれる人を連れてくると言った後、ノシクの別荘に向かっていたことに疑問を感じていた。「僕に話していないことがありますよね?」と聞くソヌに、テジュはソヌとノシクが親子であると打ち明けた。「嘘だ」と叫ぶソヌに、テジュは話す時を待っていただけだと話し、認めたくなくても二人は親子であると付け加えた。

するとソヌは「止めろ」ともう一度悲鳴を上げた。それもそのはず。ノシクはすべての悪縁を作り出した人物で、長い間ソヌは何よりもジャンイルとノシクの破滅だけを目標に生きてきた。そんなノシクと血が繋がっているという真実に、ソヌが混乱に陥ったのは当然だった。このように「赤道の男」の波乱の展開が予告された。

明かされた出生の秘密に動揺したのは、ソヌだけではなかった。視聴者にもその影響があった。放送後、ドラマの掲示板には「ぜひどんでん返しがあってほしい。ソヌが傷ついてはならない」「私にも否定したい出生の秘密がある」「復讐の最後はどうなるんだろう」「このドラマのテーマは集団で壊れることか?」などの意見が続いた。

記者 : イ・ヘミ