SEVENTEEN、11人でのワールドツアーが開幕…入隊中のジョンハンの姿も「必ず全員で戻ってくる」

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写真=Pledisエンターテインメント
SEVENTEENが11人で行うツアーの華やかな幕を開けた。軍白期(軍隊+空白期)の始まりを知らせたコンサートでありながら、近いうちに皆で集まることを約束し、今後繰り広げられる第2幕への期待をより一層高めた。

13日午後、高陽(コヤン)総合運動場のメインスタジアムでは、SEVENTEENワールドツアー「SEVENTEEN『RIGHT HERE』WORLD TOUR」が開催された。12日と13日の2日間にわたって行われた今回のコンサートには、2日間で約5万8,000人余りの観客が訪れ、現場を盛り上げた。見切れ席を含め、全席完売を記録しただけに、会場は1階から3階までファンのペンライトで埋め尽くされた。

今回のツアー「RIGHT HERE」は、彼らの成長の物語を縮約した公演だ。オープニングから「毒:Fear」「Fearless」「MAESTRO」につながるパフォーマンスで、恐怖に襲われた過去を乗り越え、自身の存在を証明する過程を表現した彼らは、これまでコンサートで見せたことのない楽曲を中心にセットリストを構成し、特別感を与えた。さらに昨年、膝の負傷で活動を中断し、今年上旬のアンコールコンサートでも一部にだけ参加したS.COUPSが、久しぶりに最初から最後まで出演した意義深い公演でもあった。

メンバーは序盤から「Ash」「Crush」などでファンを熱狂させたことに続き、「Our Dawn Is Hotter Than Day」「Not Alone」「March」「'bout you」「Campfire」など懐かしい楽曲を次々と披露し、感動を呼んだ。アンコール曲には、これまで一度もステージで披露したことがない「IF you leave me」を選び、ファンを喜ばせた。さらに、エンディング曲には、SEVENTEENのシグネチャーソングである「VERY NICE」を準備し、最後までファンと息を合わせ、溢れんばかりのエネルギーを届けた。

12thミニアルバム「SPILL THE FEELS」の発売を控えて開かれたコンサートであるだけに、新曲のステージも欠かせないポイントだった。ヒップホップチームの「Water」、パフォーマンスチームの「Rain」、ボーカルチームの「Candy」に続き、タイトル曲「LOVE, MONEY, FAME(feat. DJ Khaled)」まで、新しいステージを初公開し、「RIGHT HERE」ならではの楽しさを与えた。

パフォーマンス直後にメンバーは「『MAESTRO』の時、ステージを先行公開して愛されながら活動をしてみたら、エネルギーが違った。今回もちょうどいいタイミングで、皆さんにお見せすることができ、とても嬉しい」と伝えた。続けて、ミンギュは「『Water』は歌詞の半分が『Water』だ。コンサートをすることを想像しながら作った楽曲でもある。もっと楽しめることをやってみたいと思った」とユニット曲を紹介した。

そして、ウジは「Candy」について「一生懸命に生きていると、愛というのは感情一つで成り立っているわけではなく、複雑なものだと感じるじゃないか。周りのことをたくさん考えるし。幼い頃、キャンディを食べながら思ったことと比べたら、心というのは本当にシンプルなものだけど。大人たちの愛の物語を書いてみたかった」と伝えた。また「Rain」についてディエイトは「ムードがあって、その中でリズムに乗り続けながらパフォーマンスまで楽しめる」と話した。ディノは「歌詞の中に寂しさと虚しさをたくさん込めた。誰もが感じる虚しさを表現してみた」と明かした。

彼らならではのユニークな魅力が詰まった、ミュージカルセクションも目を引いた。キャンピングカーに乗って旅に出たメンバーたちが、歪んだ時空間に落ちたというコンセプトで「Oh My!」「Snap Shoot」「God of Music」「今 -明日 世界が終わっても- (Korean Ver.)」を披露した。コントを交えたステージでは、メンバーらのケミストリー(相手との相性)がそのまま伝わってきた。

「Oh My!」では、ステージ中に突然乱入してきた動物の着ぐるみとの対立を描き、「Snap Shoot」では2015年「後で誰かが変わったらここに投げよう」と約束した束草(ソクチョ)の海を背景にステージを作り上げ、特別な時間を届けた。メンバーは「人はいつも変わる」「いつもありがとう、ごめんなさい」と海に飛び込んでいったが、「今までSEVENTEENを愛してくれてありがとう。これからもよろしく」「CARAT(ファンの名称)たちへの気持ちは変わらない」というコメントと共に再びステージ上に姿を現し、ファンは歓呼した。

今ツアーは、初めてメンバーのジョンハン、ジュンを除く11人で披露する公演でもあった。ジョンハンは先月、国防の義務を果たすためメンバーの中で初めて入隊し、ジュンは中国で個人活動を行う。オープニングコメントの際、スングァンは「僕たち13人で」と言い間違え、「11人で」と訂正した。残念がるファンの声が続くと「僕も(メンバーたちに)会いたい」と寂しそうに話した。メンバーたちも「いつも13人だと思っていたから」となだめた。ミンギュは「ジョンハン兄さん、ジュン兄さんのいないコンサートだけど、悲しまないで。いつでも戻ってくる人たちだから、少し残念だと思うぐらいでいてほしい」と話した。

ステージに上がることはできなかったが、ジョンハンは2日間客席で観客としてメンバーとファンたちと共に公演を楽しんだ。彼は電光掲示板に自身の姿が映るとファンに向かって嬉しそうな表情で手を振ったり、ファンが歌う「Adore U」に合わせて踊った。この他にもコンサートの途中に登場したVCRには13人全員が登場し、熱狂的なムードに包まれた。

公演の最後に、SEVENTEENはCARATと共に歩む未来について語った。

S.COUPSは「ジョンハンとジュンが今は一緒にいないけれど、僕たちは必ず再び集まって13人でステージを披露する日が来ると固く信じている」とし、「僕が夢見る最も理想的なチームになるため、あえて『本当に一生一緒にいたい』と言おうと思う。永遠にSEVENTEENとして生きていきたいし、メンバーとしてこの場を守りながら生きたい。その時まで永遠にそばでこのように客席を埋め尽くしてくだされば、とても幸せになれると思う」と挨拶した。

スングァンは「S.COUPS兄さんは一生と言ったけれど、僕は本当にできるだけ、やり遂げられるところまでやって、CARATが見て、本当にやれるところまでやったと感じた時、そのような言葉を聞きたい。一生という言葉があまりにも現実的ではないかもしれないので、僕は本当に僕の膝が生きている限り、最後までやりたい」と願いを伝えた。

ウォヌも「今までもずっとCARATと一緒に旅を続けてきた。これからの旅程も大変なこと、楽しいことがたくさんあると思うけれど、CARATと一緒ならいつも楽しみだ。メンバーとCARATの皆を、とても愛している。これからもよろしくね」と話した。

続いてウジは「いつもSEVENTEENは、最善を尽くして皆さんに会うために努力していることを分かってほしい。それだけ心から愛しているので、愛を見て走っていく人たちを応援してほしい」と伝えた。

ドギョムは「今回の公演を準備していた時、ジョンハン兄さんとジュン兄さんがいなかったので、何か物足りない感じがした。それでも僕たちだけで一生懸命に準備し、CARATたちに会ってよい姿を見せなければならないと思い、デビュー時のコンサートから今までやってきた時間を思い出した。大切な時間だったと思うし、今も感謝しているし、本当に大切な存在だ。『愛してる』と言ってくれて嬉しかった」と涙を流した。

ディエイトは「準備しながらとても心配した。正直、10年間やっているので僕だけじゃなく、みんな寂しい。でも、本当に一生懸命やって、CARATのことだけを考えて、どのような曲を披露すればCARATに喜んでもらえるのか、ダンスもどのようにパフォーマンスを構成すれば喜んでくれるのか、そのような情熱は冷めなかった」とし、「メンバーたちからも力を得て、CARATの前でもっと素敵な人になり、成長した姿を披露するため毎日努力している。CARATたちも、自分の人生を歩む中で、僕たちのそばにいることをいつも忘れないでほしい。いつも一緒だから、これからもずっと一緒にいてほしい」と願いを伝えた。

ジョシュアは「僕たちがどうしてこんなに大きな公演会場で、多くのCARATを前にステージを披露することができるのかと考えると、とても幸せで感謝している。準備する過程は大変だったけど、この幸せのために、皆さんに会うために頑張った気がした」とし、「永遠に愛している」と付け加えた。

また、ミンギュは「本当に休む暇もなく1年間走り続けている。正直、疲れるのは当然だと思い、メンバーたちと集まって話しながらストレスを解消するけれど、結果的に一番大変なスケジュールで、エネルギーになるのは、今この瞬間、皆さんが与えてくれるエネルギーではないかと思う。これからももっと長く、もっと頻繁に皆さんに会いたい。たくさんのエネルギーと情熱、愛を胸に秘めて、これからもっと長く続くエネルギー源になれるよう僕がもっと頑張る。本当にありがとう、愛している」と伝えた。

バーノンは「ジョンハン兄さんとジュン兄さんと一緒に過ごすことはできなかったけれど、メンバー全員そろって戻ってくるのであまり悲しまないで」とし、「これからが始まりだ」と慰めながらも現実的な発言をし、笑いを誘った。

そして、ディノは「とても楽しかった。お兄さんたちが言ったように準備しながら、大変だったことも確かだけれど、一緒だから頑張ることができたと思う。そして、この大きな会場にCARATと一緒だから来ることができた。怪我をせずツアーを終えたい。今日足を運んでくださったCARATの皆さんに心より感謝申し上げる」とし、「これからもSEVENTEENのステージに期待してほしい。今回のアルバムも本当にすごいので、楽しみにしていただきたい」と話した。

軍白期は始まりだが、SEVENTEENが描くCARATたちとの未来は「永遠」だ。スングァンはアンコール曲で「If you leave me」を選んだことについて「皆さんに僕たちの真心がきちんと届くことを願って、アンコールをこの曲にした。歌そのものとテーマが悲しく聞こえるかもしれないけれど、必ず皆さんを守り、僕たちも僕たちのチームを必ず守るという誓いと約束が込められている。この曲が皆さんに届いてほしい。僕らメンバーが全力で歌う」と言い、感動を与えた。彼らは高陽の夜空をキャンバスにし、CARATと永遠に一緒にいるというメッセージを伝えた。「僕が君のそばを守るよ、永遠の時間で、君の手をぎゅっと握っていたいから、ただ僕のそばにいて」という歌詞とファンが掲げた「一つの時に一番輝く私たち」というプラカードが調和し、一緒だからより輝く彼らの未来を期待させた。

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記者 : キム・ナヨン