「レッド・スワン」キム・ハヌル“子供が女優である私を自慢に思っている…今後も恋愛ドラマに出演したい”

OSEN |

写真=ウォルト・ディズニー・カンパニー・コリア
キム・ハヌルがDisney+オリジナルシリーズ「レッド・スワン」に関する話をはじめ、結婚と出産後に変わったこと、女優としての希望などを語った。

最近、ソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)のあるカフェではDisney+オリジナルシリーズ「レッド・スワン」で主演を務めたキム・ハヌルのインタビューが行われた。

同作は、韓国上位1%のファイングループをめぐる相続戦争により、命が脅かされるナウ財団の理事長オ・ワンス(キム・ハヌル)と、彼女のボディガードであるソ・ドユン(RAIN)が、ファイングループの秘密に向き合うことになる物語を描く。

キム・ハヌルは劇中、ファイングループの嫁でナウ財団の理事長、そして国連親善大使として世界をまわり、恵まれない人々を助けるオ・ワンス役を熱演した。彼女は主体的で堂々としたヒロインを務め、姑との対立にも負けずに応酬し、カタルシスをもたらした。

ワンスは危機の瞬間にいつも現れ、自身を救ってくれるドユンを疑ったが、彼女の寂しさを慰めてくれる優しさにハマっていく人物だ。キム・ハヌルはこのような人物の心理を繊細かつ立体的に描き出し、もう一度“信じて見る女優”として存在感を見せつけた。

キム・ハヌルは「個人的に美しく仕上げられたと思っているので、満足しています」とし「ファンの間でシーズン2の話も出ていたので、頭の中で想像してみたのですが、ワンスとドユンが一緒に暮らすことはないと思います。ただの友達として、恋人のようにお互いに頼りながら過ごすと思います。私たちだけで冗談で、子供が生まれて展開していくシーズン2のストーリーについて話したこともありました」と笑った。

ワンスとドユンが恋愛感情を持っていたと思ったという彼女は、「後ろの方にキスシーンが出てきますが、後半に撮りました。でも、キスシーンで『これって必ずやるべきなのだろうか』とも思ったんです。撮影を続けているうちにそのような話が出てきましたし、撮影も時間順にやっていました。朝からRAINさんと一晩中アクションシーンを撮り続け、一晩過ぎて夜明けの最後にキスシーンを撮りました」と伝えた。

続けて「本当に私のためなら命を捧げられる男性と世界と断絶した空間に旅立ちました。夫も私を保護してくれない状況で、私を守ってくれる男性と茫々とした大海原にいる時の感情を表現するのは、その感情(キスシーン)しかないと思いました」とし「最初はキスシーンを撮るべきだろうかと思ったけれど、色々な状況が積み重なった後になって、『こういうふうに表現されなければならないのではないか』と思いました。自然に感情が動きました。撮ってからすぐ日が昇る時間だったので、キスシーンを1時間以内に撮らなければなりませんでし。あまりにも短い時間だったので、メイクが崩れているのにそのままやりました。とても心配したけれど、その時の感情に合っていて、きれいに収められていました」と満足感を示した。

最近のトレンディな作品に比べて、2000年代の感性を持っている「レッド・スワン」。作品の中の「僕の人になってくれますか?」と伝えるシーンを撮る時は、何度もNGが出たという。

キム・ハヌルは「私を完全に保護しなければならないボディガードだったので、男性らしくなければならないと思いました。そのような面でRAINさんはぴったりでした。彼がメイクを終えてスーツを着て出てきた時、本当にドユンだったと思いました。現場でスタッフも満足していました」とし「『僕の人になってくれますか?』というシーンを撮る時は、RAINさんととても仲良くなっている状態だったので、NGがたくさん出ました(笑)。すごく笑えました。最大限、一生懸命にやって、画面を見たら大丈夫だと思ったのでそこで終わりました」と語った。

RAINとはグルメや育児の話をしながら親しくなったという。「私は美味しいものを食べるために旅行に行きますし、ある特定の食べ物のために釜山(プサン)に行ったりもするのですが、彼は私より一枚上でした。どうすれば美味しいお店のリストをもらえるだろうかと思っていたのですが、快くくださいました」とし「情熱あふれる方で、自己管理がよくできていました。体力の管理が本当によくできていて、演技をする時も疲れていませんでした。おかげで一緒に演技をしながらたくさんのことを学びました」と称賛を惜しまなかった。

ワーキングママであるキム・ハヌルは2016年3月、1歳年下の事業家と結婚し、2018年に女の子を出産した。彼女は「ある意味では欲です。私にとっては家族がとても大切で子供も大切ですが、それでも私は芝居をする人です。私から芝居を除けば何もありません。育児をするのもとても幸せで子供も可愛いですが、時々私がいなくなった感じがしていたんです」とし、「母親もとても幸せだけど、20~30年近く女優として生きてきたので『私、キム・ハヌルなんだけど』と思ったりもしました。もちろん、私には育児も大切であり、当然のことです。その幸福感はまた違うです」と率直に語った。

ママとしてのキム・ハヌルは、「育児をして7年になりますが、女優は30年近くになりました。現場に行ったら本当の私に会った感じがするんです。2つとも上手くやりたいと思っています。そのため体力の管理をしっかりしなければなりません。演技をするのがとても幸せなので」とし「私が休んでいる時に育児をするよりも、仕事をしながら育児をしている方もっと上手にできるんです(笑)。休んでいる時はもっと大変でした。外で集中して来れば、子供にもっと集中することができます。休みながら子供と一緒にいると、子供に訳もなく『それは駄目よ』というようなことを言うようになります」と話した。

「娘さんは母が女優であることを知っているのか?」という質問には、「知っています。母が女優であることを知って、少し自慢に思っています」と微笑んだ。

娘が女優になることについては「まだ分からないけれど、最近私が撮影した写真が携帯電話にあれば、子供が見ています。最近のコンセプトは無表情じゃないですか(笑)。グラビア撮影の時の無表情をマネするんです。『ここにこうやって無表情でいるのを撮ってあげる』と言ったら、そのようなポーズを取ります。とても可愛いです。本人が今後何を望んでも望むようにやりなさいと言ったりもしています」と笑った。

ドラマの中のワンスのように、実際のキム・ハヌルも未婚の母、養子縁組の関連団体、小児希少疾患、保育園などを後援している。

彼女は「未婚の母の後援は、養子縁組団体の後援から始まりました。会社の取締役も同じ考えでしたが、その話をした時、(後援の事実を)公開することが恥ずかしかったんです。ところが、『それではだめだ』と思いました。養子縁組の施設でボランティア活動をしていますし、子供たちにも会っています。宣伝しなければ、その子たちも養子になれません。簡単ではないことだけど、子供と親たちにとってどれほど幸せなことかと思いました」とし「ある日、ボランティアに行ったのですが、偶然養子縁組をするのを見ました。現場で皆が泣きましたし、とても感動しました。取締役が宣伝しなければならないと言ったので、恥ずかしくてもそれからInstagramにも投稿し、宣伝していました。見せかけという話も多かったけれど、最近では皆積極的に宣伝しています。ちょうどワンスと似ている部分があります。4年ほど経ちました」と答えた。

「このような後援などは、結婚と出産を経てマインドが変わった結果なのか?」という質問に「そうですね。その前は、自分が中心だったんです。考えていても行動に移すことは簡単ではなかったんです。いつも私の生活が忙しかったですし、私が中心でした。でも、結婚して子供を産んでから、観点が変わりました。子供の影響で、養子縁組や保育園などに関心を持つようになったんです」と明かした。

「レッド・スワン」を見た夫の反応はどうだったのだろうか。彼女は「このドラマは女性の方が好いてくれたのですが、夫もビジュアルを褒めてくれました。『きれいによく映っているね』『スタイルもいいし、ドラマに妙な魅力がある』と言ってくれました」とし「相手俳優(RAIN)にも嫉妬はしません(笑)。優しい性格ではなくて、男らしいです。私の方がもっと愛嬌があります」と話した。

“元祖ラブコメクイーン”であり、“視聴率の女王”と呼ばれるキム・ハヌル。ドラマ「Happy Together」「青春の疾走」「ピアノ」「ロマンス」「ガラスの華」「オンエアー」「紳士の品格」など、これまで数々の作品で人気を博してきた。

彼女は「私が29歳の時にドラマ『90日、愛する時間』という恋愛ドラマを、39歳の時には『空港に行く道』を撮りました。49歳になった時も、恋愛ドラマに出演することが目標です。恋愛ドラマが好きですし、その感性が好きなんです」とし「恋愛ドラマに出演するためにも、これからもっと一生懸命に管理をしようと思います。成熟した恋愛ドラマに出演したいです。女優は選ばれる職業なので、これから30年はどうなるか分からないけれど、60~70歳までずっと演技をやりたいです」とつけ加えた。

記者 : ハ・スジョン