30代の元K-POPアイドル、兵役逃れ疑惑で裁判中と報道…腰椎椎間板ヘルニアの診療記録を偽造か

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医師の診療記録を偽造し、現役兵から社会服務要員になるよう、身体検査の等級を下げたアイドルグループ出身の30代が裁判にかけられた。

10日、法曹界によると、昌原(チャンウォン)地検刑事3部(部長検事:イ・チヒョン)は昨日(9日)、元K-POPアイドルのA氏(30代)とその母親B氏(50代)、看護師C氏(60代)を兵役法違反、私文書偽造と行使、情報通信網法違反の疑いで書類送検した。

検察によると、彼らは2021年5月、兵役を逃れるために診療記録を偽造し、兵役検査の結果を1級から4級に下げた疑いが持たれている。身体等級が1~3級であれば現役入隊の対象であり、4級であれば補充兵となり、現役で服務しなくてもよい。

A氏は「腰椎に重度の椎間板ヘルニア」という偽造された病院診療記録をもとに、兵務庁から現役(1~3級)ではなく補充兵(4級)の判定を受けた。その後、社会服務要員(旧公益勤務)として勤務し、兵役を終えたと確認された。

彼らの犯行は、B氏とC氏の保険詐欺の疑いを捜査する過程で発覚したという。検察が押収したB氏と共犯者(A、C氏)間の通話の録音に「現役で服務しない方法はないか」という趣旨の内容が含まれていたと検察は伝えた。

この事件は当初、警察が捜査していたが、証拠不十分で不送検となっていた。しかし、事件を引き継いだ検察が通話録音などの事件記録を分析した結果、嫌疑があると判断し、警察に再捜査を要請した。

検察は、兵役身体検査時に提出された腰椎椎間板ヘルニア関連の磁気共鳴画像診断(MRI)を2回にわたって医療鑑定し、A氏に疾病がなかったことを確認した。また、捜査の過程でC氏が勤務していた首都圏所在の病院の診療記録から、医師だけが作成できる診療記録にアクセスした形跡が見つかるなど、C氏が加担している可能性が高いとして、捜査を行っている。BとC氏は保険詐欺の疑いでも起訴され、裁判を受けている。

検察の関係者は「兵役を終えたA氏は、裁判の結果に応じて兵務庁が相応の措置を取るものと聞いている」と話した。兵務庁の関係者は「(裁判の結果)兵役法違反が確定した場合、既存の兵役処分を取り消し、再び兵役判定検査を実施し、その結果にしたがって再び服務しなければならない」と説明した。

慶尚南道(キョンサンナムド)昌原出身のA氏は2011年にデビューしたが、現在はグループ活動をしていないという。

記者 : イ・スルギ