「バッドランド・ハンターズ」マ・ドンソク“50歳を超えてもアクションのためにコンディションを維持している”

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写真=Netflix
俳優のマ・ドンソクが「アクション映画を撮りながら生きる今が幸せです」とし「50歳を超えてもコンディションを維持するために、毎週国家代表の選手たちと一緒にボクシングのスパーリングをしています」と情熱を明かした。

Netflix映画「バッドランド・ハンターズ」(監督:ホ・ミョンヘン)に出演したマ・ドンソクは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区の某所で行われたインタビューを通じて作品公開の感想を語った。

最近Netflixを通じて公開された「バッドランド・ハンターズ」は、廃墟となった世界、力だけが支配する無法地帯の中で生きる者たちが、生き残るために繰り広げる最後の死闘を描く。マ・ドンソクは荒野のハンター・ナムサン役を演じた。

Netflixシリーズ「キングダム」はじめ、映画「犯罪都市」シリーズ、「PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ」「ハント」「新感染 ファイナル・エクスプレス」など、アクションが際立った作品の武術監督だったホ・ミョンヘン監督の初めての演出作で、公開されるやいなやNetflix映画部門のグローバル視聴ランキングで1位を記録した。

このように良い成績をおさめただけに、マ・ドンソクは「作品公開後にたくさんのメールと電話を受けました」とし「しかし僕はもともと大きく一喜一憂しないタイプです」と淡々とした感想を明かした。

マ・ドンソクが直接ホ・ミョンヘン監督に演出を提案したことが知られた中、彼は「ホ・ミョンヘン監督は僕とスタント演技もしてくれた、一緒に作品を作ってきた仲です」と話した。続いて、過去に自身が遭った大きな事故に言及したマ・ドンソクは「僕が脊椎、肩、足首を骨折した時も『兄貴、起きられるよ』と言ってくれました」と振り返った。

また「ホ・ミョンヘン監督は動作に限られたアクションではなく、ドラマに合ったアクションを駆使しようとする、頭のいい監督です」と話したマ・ドンソクは「実際に韓国アクション映画の名シーンもいくつか作り上げた監督です。そのため演出も上手だろうと信じていましたし、その機会を僕が与えたいと思いました」とホ・ミョンヘン監督に対する堅い信頼を示した。

今作でマ・ドンソクは主な特技である素手のアクションの他にも銃、短剣アクションなども披露した。これについて彼は「実際に実弾射撃をたくさんしたことがあります。アメリカでもハンティングをたくさんしたので、銃器を取り扱った経験が多いです。そのような経験が今回のキャラクターに役立ちました」とし「『バッドランド・ハンターズ』の公開後に、韓国だけでなくハリウッドからも連絡をたくさん受けました。アクションが印象深かったと思います。特にクライマックスでのアクションを楽しんで観てもらえたようで幸いです」と付け加えた。

一方、「叙事が弱い」と言う評価に対しては「叙事は他の映画で作ってもらえればいいと思っています。叙事を全部盛り込もうとすると、アクションが弱くなってしまいます」と言いながら「少し不親切に感じられるかもしれませんが、アクションと娯楽性を強調しようと思いました。この映画がドラマ化されたら叙事を増やす可能性もあるかもしれませんが、約1時間45分の映画に叙事とアクションを全て入れるのは、トンカツ専門店に行ってモツ鍋を求めるのと同じだと思います」と考えを述べた。

これに先立ってホ・ミョンヘン監督は「マ・ドンソクさんという素晴らしいキャラクターを世界に知らせたくて『バッドランド・ハンターズ』を演出しました。ドウェイン・ジョンソンも超えるのではないでしょうか」と自信を示した。これに対してマ・ドンソクは「ドウェイン・ジョンソンは身長も高く、顔もハンサムなので比べられません。僕はルックスのせいでアクションをもっと上手くしなければならないと思っています」と謙遜した態度を見せた。

写真=Netflix
また「まだ未熟ではありますが、『こんなアクションまでやりこなせるなんて』というのをお見せしたかったです」とし「様々な映画で多彩な姿を見せるのが俳優の徳目だと思う方もいらっしゃるでしょうが、僕は必ずアクション映画を作りたくて長い間戦ってきた人です。なので、やりたい仕事をしながら生きていけることに感謝しています」と話した。

続いて「僕もいつか歳をとってアクションができなくなる日が来るでしょう。その時は他のジャンルの映画にも出られると思います」とし「しかし、今はたくさんのアクション映画が準備されています。なので50歳を超えた今でも国家代表の選手たちと毎週スパーリングをして、ボクシング場も運営しながら、感覚を失わないように努力しています」と説明した。

「現在は体の具合はいかがですか?」と言う質問には「非常に長くリハビリをしたのでとても元気です。アクションは全部できます」と自信を持って答えた。ただし「まだ走ることはできません。気づいた方もいると思いますが、『犯罪都市』では、刑事ものなのに走るシーンはなく、喧嘩ばかりしています」とし「リハビリ中なので、体がもっと良くなれば追撃アクションもお見せしたいです。今は追撃ができないので、僕が先に行って待っていなければなりません」と言いながら笑った。

マ・ドンソクが企画、制作、出演した映画「犯罪都市4」は、「第74回ベルリン国際映画祭」のベルリナーレスペシャルガラ部門に公式招待された。シリーズ映画の招待は「犯罪都市4」が初めてのため、より意義深い。これに対してマ・ドンソクは「ありがたいことですね」と感想を明かした。

「犯罪都市4」に対してマ・ドンソクは「シリーズ4編のうち、オンライン試写会で最も高い点数を受けました。トーンが重く、特に主人公マ・ソクドの感情線がより強くなりました。その中には面白いコメディもあります」と伝え、期待を高めた。

“マ・ドンソク=アクション”という公式によって観客がこれ以上斬新な魅力を感じないことに対する心配はないかという質問にマ・ドンソクは「『犯罪都市』シリーズが合わせて3000万人の観客を動員したため、どの作品で僕を見ても既視感があると思います。既視感のせいなら『犯罪都市2』も、『犯罪都市 NO WAY OUT』もヒットできなかったと思います。映画はただ面白ければいいと思っています。『様々なジャンルをしなければならない』と意識することはしないほうがいいですね、面白く作れれば十分です」と話した。

記者 : ペ・ヒョジュ