「宇宙+人」リュ・ジュンヨル“自分の子供を送り出すような気持ち”

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写真=CJ ENM
登場人物たちが巨大な宇宙船に乗り、時間の扉を超えて高麗時代と現代を行き来する。“妖怪”とも呼ばれる宇宙人の囚人は恐ろしい触手を伸ばし、道士はこれに立ち向かって波動拳を打ち、屋根の上を飛び回る。

SF小説に登場しそうなスケールだが、このすべてが映画「宇宙+人」第2部でリアルに描かれた。このような異質な要素の組み合わせは、高い技術のおかげで説得力を得た。

最近、ソウル鍾路(チョンノ)区昭格洞(ソギョクドン)でインタビューを行ったリュ・ジュンヨルは、試写会の後に続いた好評について「新年に初披露する映画への期待が感じられました。韓国映画を愛してくださっていることが感じられて幸せでした」と笑顔を見せた。

同作は、激しい神剣争奪戦で隠れた秘密が明かされる中、現在に戻って皆を救おうとする人間と道士たちのストーリーを描いた。

演出を務めたチェ・ドンフン監督は、第1部と第2部を同時に制作。2022年に第1部を公開し、今回第2部が公開された。

リュ・ジュンヨルは、神剣を手に入れるため奮闘するムルクを演じた。前編で中途半端な道術を披露して笑いを誘った道士ムルクは、第2部では体の中に別の存在がいるという事実に気づいた後、秘密を暴くためイアン(キム・テリ)をサポートし、徐々に成長していく。

ムルクというキャラクターは、リュ・ジュンヨルにより活力を得た。彼は時にはこっけいに見えるかもしれないが、固い信念と義理を守るムルクを繊細に描いた。さらに成長した剣術の実力は痛快さを、イアンへの純粋な愛情はときめきを誘発した。

387日という韓国映画史上最長のプロダクションを経て、ついに第2部でフィナーレを飾った「宇宙+人」。彼は「ついに387日間の長い道のりが終わります」とし「自分の欲としては第1部と2部を同時に公開したいほど、特別な愛情を持つ作品でした。僕が生んだ子供を送り出すような感じがするので、感慨深いです」と告白した。

彼は第1部の成績について正直な心境を明かした。彼は「役者として準備し、取り組んだ結果が、いつもよいわけではないので、心の中で準備はしていましたし、覚悟はしていました」と話しながらも「観客の皆さんが第2部を観れば、この映画を準備した理由を分かってくれるのではないかと思います」と自信を示した。

また「ストーリーが2部で制作されましたが、一つになっています。最後のボタンをとめるところを、観客の方々に早く見せたいと思っていました。この作品が伝えようとするメッセージは第2部で明確に表れます」とつけ加えた。

チェ監督はなんと1年半という時間を第2部の撮影後の作業に注いだ。完成した作品からも彼が悩んだ痕跡がそのまま感じられる。リュ・ジュンヨルは「チェ監督は、ちょっとオーバーに言えば公開寸前まで作品を手放さなかったんです。様々な感情が込みあげてきます」と語った。

ムルクは第2部で2022年のソウルへと時空間を超える。リュ・ジュンヨルは「現代に来てからは、様々なアクションを経験していろんなことを学びました」とし「アクションの味というものをしっかりと感じました」と述べた。

そして「早く次のアクション映画に挑戦したくなるほど楽しみにしています。アクションがこれほどまでに面白いジャンルだったということを初めて知りました」と語った。

アクションを自らこなす過程でリハーサルの重要性を確認したというリュ・ジュンヨルは「俳優、武術チームがどのような関係を結んで演じるのか、どれだけ知っているのかが本当に重要だと感じました。リハーサルが特別に感じられました。リハーサルへの心構えが変わりました」と述べた。

記者 : ヤン・ユジン