今月の少女(LOONA) ヒジン、1stソロアルバム「K」を発売“前事務所との葛藤を乗り越えられたのはメンバーのおかげ”

OSEN |

写真=Modhaus
今月の少女(LOONA)として活動したメンバーによる新プロジェクト「ARTMS」を通じて、ヒジンがソロデビューを果たした。1stソロアルバム「K」に入っている「春」と書かれたフォトカードには、「花が咲きました。しばらく立ち止まりました。春が来たのかと思ったら、ヒジンの花が咲きました」という彼女が考えた詩が書かれている。「花が咲きました」は、ヒジンが今月の少女としてデビューした部分を、「しばらく立ち止まりました」は前事務所との葛藤を、「ヒジンの花が咲きました」はARTMSのヒジンとしての出発を意味しているようにも思える。

これについて彼女は「四季の内容を込めた詩を書いてみたいというアイデアを出しましたが、そのような意味で書いた詩ではありません。ファンの方々に可愛らしいと思っていただけるように書いただけで、ディープ(Deep)な内容を書いたわけではありません。軽く書いた詩です」と説明した。

ヒジンは前事務所Blockberry Creativeとの対立の末、専属契約効力停止仮処分申請を提出し、勝訴した。彼女は「この葛藤は、メンバー同士の問題ではなく、外部的な問題が大きかったです。今月の少女に対する愛情は大きいのに、このように望まない形でバラバラになってしまって残念です。大変な中でも、当時はメンバー同士で団結しました。それぞれの事務所に移って離れることになったのですが、お互いの話を打ち明けることができますし、メンバー同士の絆が変わらず強いので幸いだと思っています。大変な時期にも互いに頼り合いながら過ごすことができてすごく感謝しています」と振り返った。

結果は勝訴だったが、その過程は険しかった。自分を責めて崩れそうな時期もあったが、ヒジンを支えてくれたのはメンバーたちだった。彼女は「大変だった時期が長すぎて、一番大変だった瞬間がいつだったか、あまり思い出せません。紛争中に、ある意味でアイドルとして順調ではない道を歩んだじゃないですか。普通にあることではないですから、『これは誰のせいなんだろう』と思いましたし、こうなってしまったのが全部自分のせいのように思ってしまったことが辛かったです。そんなことを家族には言えず、メンバーに打ち明けたら、みんなが抱きしめてくれて『ネガティブに考えないで』と言ってくれました。おかげで踏ん張ることができました」と語った。

専属契約仮処分申請で勝訴したヒジンは、今月の少女の制作に参加したチョン・ビョンギ代表が設立したModhausに移籍した。Modhausにはヒジンをはじめ、キム・リップ、ジンソル、チェリ、ハスルも所属しており、彼女たちは新プロジェクトとなる「ARTMS」プロジェクトを始動させた。そしてヒジンはソロアルバムを発売した。

ヒジンは「新しい事務所に入る前から、代表が私のソロ活動について考えていると言っていました。ソロアルバムを出すと言われた時は、いつか出せるだろうと思っていたのですが、予想より早く機会がやって来て驚きました。でも大きな機会だと思いましたし、自分にとって本当に良い機会になるという自信も湧いてきました。緊張もしますしプレッシャーもありますが、作業を終えたらすっきりしました。今まで多くの方々に待っていただいただけに、その期待に応えたいです。そして、ヒジンという人がどんな人なのかを知ってもらえる機会になれば嬉しいです」と意気込んだ。

ヒジンは先月31日、各音楽配信サイトを通じてソロアルバム「K」の音源とタイトル曲「Algorithm」のミュージックビデオを公開した。「K」は、K-POPというジャンルが今や世界で通用している中、最もK-POPらしいもの、そしてこれからK-POPが目指すべき音楽を盛り込んだ。

彼女は「今月の少女のプロジェクトアルバムの時は、芸能界のシステムについてよく分からなかったので、こうしましょうと言われたら、それに従った部分がありました。でも今は代表に遠慮なく自分の意見を言っています。アルバムを制作する前から、『ソロアルバムであるだけに、できるだけ多くの部分に関わりたい』と言い、それを全部認めてもらって、受け入れてもらったので、私の意見がたくさん入りました。タイトル曲は代表の意見がたくさん入っていますが、以前から知っている方なので、どういった意図でやるのか理解できました。お互いの意見を受け入れながら作られたアルバムです」とビハインドを明かした。

ヒジンは自分を1つの色に規定せず、限界のない可能性を見せたいという。「パレットのように、今回のアルバムを通して様々な姿をお見せしたいです。どんなジャンルでも全部こなせると印象づけたいです。(過去にリリースしたソロ曲の)『ViViD』の延長線上だと言ったことがありますが、その理由の1つも、様々な色をお見せできるからです。『ViViD』の時は収録曲がなかったのですが、今回は『開花』『Sad Girls Club』『Video Game』『Nokia』『Addiction』などが収録され、様々なジャンルを披露できると思います」と伝えた。

12人のメンバーの中の1人ではなく、ソロ歌手としてステージに立つことになったヒジン。優れたボーカル、ラップ、ダンスの実力だけでなく、清純、夢幻、ガールクラッシュ(女性が見てもカッコいい女性)など様々なコンセプトをこなし、“オールラウンダー”として評価されている彼女だが、1人でステージを満たさなければならないというプレッシャーはある。

彼女は「グループ活動の時は12人で1つのステージを作りましたが、今は1人でやらなければなりません。1人で3分間曲を引っ張っていき、パフォーマンスでステージを満たすことができるだろうかと不安ですが、しっかりと満たすことができるように構成し、歌を引っ張っていくことに重点を置いて練習しました」と話した。

長い活動の中で喜びだけでなく大変なこともあったが、ヒジンは自分の夢に確信を持ってている。「ステージに立つこと自体が原動力になります。陳腐だと言われるかもしれませんが、生まれ変わってもアイドルをやりたいと思うほど、仕事への満足度が高いです。仕事を通じてストレスも解消できます。だからその大切さも知っています。今からでも新しいスタートが切れるという点で感謝しています。デビュー7年になりますが、まだやりたいことがたくさんあって、見せたいものもたくさんあります。ファンの皆さんに『私はまだ生き生きしているよ』『幸せだよ』というメッセージを送ったことがありますが、その気持ちそのものです。アイドルという職業に対する想いが強いだけに、これからもずっと続けていけると思います」と愛情を語った。

記者 : チャン・ウヨン