BIBI、映画「ファラン」の撮影とアルバム制作を並行“精神がおかしくなって涙が出たことも”

OSEN |

写真=Feel Ghood Music
「歌手は一人でやらなければならないというプレッシャーがあるのに対して、俳優は人々と一緒にやり遂げるという感覚に心が温かくなる」

歌手兼女優のBIBIは最近、ソウル瑞草洞(ソチョドン)のカフェで行われたOSENとのインタビューで、「(演技をする時は)何かを取り戻した気持ちになるので、新鮮です。歌手をする時は堂々とした態度で自分をアピールしますが、俳優をする時は自分の感情を適度に抑えています」とし、2つの分野で受ける違う印象について比較した。

2017年に歌手デビューしたBIBIは、映画「女高怪談5:母校」(2021)、「PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ」(2023)とドラマ「最悪の悪」(2023)などを通じて演技活動も並行している。

映画「ファラン」は、地獄のような現実から抜け出したい少年のヨンギュ(ホン・サビン)が、暴力組織の中間ボスのチゴン(ソン・ジュンギ)に出会い、危ない世界で共に過ごすようになったことから繰り広げられる物語を描いたノワール作品で、BIBIはヨンギュの妹のハヤン役を務めた。

BIBIが「ファラン」に出演したきっかけは、オーディションだったという。彼女は「SANAI PICTURESが制作する別の作品のオーディションを受けに制作会社に行きました。その日、私が『ファラン』という映画のオーディションも一緒に受けることになり、2つの作品への出演が一気に確定しました」と出演の経緯を語った。

同作は、5月に開かれた「第76回カンヌ国際映画祭」の「ある視点」部門に出品され、BIBIをはじめソン・ジュンギとキム・チャンフン監督、そして新人ホン・サビンまで、全員が人生初のカンヌ進出で喜びの瞬間を味わった。

これに対して、BIBIは「カンヌ国際映画祭では、韓国の文化を好きになってくださったのに対し、釜山(プサン)映画祭では特定の俳優を好きになってくださった観客の方がいらっしゃいました」とし、「海外から試写会に来られた方々のほとんどが、韓国のコンテンツを好きでいてくれていると感じました」と比較した。

カンヌ進出について「私が上手だったからではなく、映画が作品性と芸術性を認められたのだと思います。私が運良くそれに便乗できたと思っています」と明らかにした。

ヨンギュと家族になったハヤンについて、BIBIは「最初はヤンキーのような子だと思っていたのですが、監督に違うと言われました(笑)。なので優しい感じで演じようと思ったら、それも違うようだと言われて、高校時代の感覚を思い出しながら演技をしました」とし、監督や俳優たちとキャラクターを作っていった過程を説明した。

今回の作品を通じて出会った先輩ソン・ジュンギについて、BIBIは「ソン・ジュンギ先輩はとてもかっこいいです。自分の意思をしっかりと持っていますが、『強いものには強く、弱いものには弱い』タイプです。撮影する時に美味しいものをたくさんおごってくれました。私との共演シーンが多かったわけではないのですが、現場にも頻繁に来てくれました」とし、「先輩の撮影がない日にも、私たちにご飯をおごりに来てくれたこともありました。『ファラン』チームは、本当に家族のような感じがしました」と愛情と尊敬を表した。

「演技を褒められている気分はどうですか?」と聞かれると、「周りが『原石だ。よく磨けばもっと良い女優になりそうだ』と言ってくれて感謝しています」とし、「芸術は、世の中に対する潤滑油役をするので好きです。私が(アーティストとして)社会の一員になったことを嬉しく思っています
」と明らかにした。「ファラン」で両親の愛とケアを受けられなかったハヤンとヨンギュを見て、深く共感したというBIBIは、自身の祖母や父親と交わした会話の記憶を伝えて、インタビュー中に突然涙を流す場面もあった。

「ファラン」を撮影しながら、Disney+シリーズ「最悪の悪」も同時に撮影したというBIBIは、「その時期に私がディレクションを担当するニューアルバムまで準備している時期だったので、本当に忙しかったんです。幸いなのは、ニューアルバムのコンセプトも暗い雰囲気だったことです。もしアルバムが明るい雰囲気だったら、撮影現場とレコーディング室で違う感じを出さなければならないので、もっと大変だったと思います。当時、体力的にも精神的にも大変でした」と打ち明けた。

BIBIは「作品を撮影していた時は、まだ公に発表されていなかったので、ファンは私がどんなスケジュールをこなしていたのか分からないと思います。その時、アルバム全体を私がプロデュースしていたので本当に大変でしたが、それでも何とかできました。ビタミン剤を飲みながら一生懸命にやり遂げました」と振り返った。

これに先立ち、昨年7月にBIBIは自身のInstagramを通じてライブ配信中に疲労感を訴え、突然涙を流して注目を集めた。

「当時、1日に3~4時間しか寝れませんでしたし、食事も3日間食べられませんでした。ダイエットをしていたからです。眠れないし食べられないのもあって、周りが何も見えていませんでした。精神がおかしくなって、涙がこぼれたようです。でも、誰かにそんな姿を見せることが出来て良かったと思っています。そうじゃなかったら自分自身が死んでいたかもしれないです(笑)。当時、私は自分を酷使していたので、『もうこんな生き方は無理だ』と思いました」

BIBIは「私にはヤンキー、キャバ嬢、暴力団など、そういう類のキャラクターばかりオファーが来ます(笑)。そんな顔をしているんですかね? 私は普通の役を演じてみたいです。でもそれが1番難しいらしいです。そして、恋愛物もチェレンジしてみたいです」とし、今後挑戦してみたいジャンルとキャラクターについて語った。

BIBIは「私は“一時限り”という気持ちで頑張っています。一発やれば、将来もっと楽に生きられるんじゃないかと思います(笑)。休むのはそんなに幸せではないらしいけれど、それを実際に感じてみたいです。でも、一発では足りないし、二発は必要じゃないですかね(笑)。家を3軒ほど買ったら、1つに住んで、他の家は家賃をもらってビルオーナーとして暮らしたいです」と率直な希望を語って笑いを誘った。

「経済的な自由を得たら、旅行しながら文章を書きたいです」というBIBIは、「それが私の目標です。夫と一緒にクライミングをしたり、夫と子供と一緒にキャンピングカーで旅行をするのが、人生の最終目標です」と打ち明けた。

記者 : キム・ボラ