【REPORT】チョン・ヘイン、日本ファンの母性本能爆発!?利きウイスキーでのほろ酔い姿に大歓声「可愛い~」

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「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で日本でもブレイク、最近は「D.P.-脱走兵追跡官-」シリーズで俳優としての評価も爆上がり中のチョン・ヘインが、デビュー10周年を記念したファンミーティング「2023 JUNG HAE IN FANMEETING IN JAPAN ~ THE 10TH SEASON ~」を開催。2023年9月30日、パシフィコ横浜国立大ホールに集まった大勢のファン“HAEINESS(ヘイニズ/チョン・ヘインのファンの名称)”を、その人柄の良さとキラキラ笑顔で魅了した。愛すべきハプニングも飛び出した夜の部をリポートする。


スキマスイッチから「D.P.」OSTまで…生バンドで熱唱

ステージには本格的なバンドのセット。定刻に姿を現したチョン・ヘインは、たちまち大歓声に包まれた。下ろした前髪、白いジャケットに黒いパンツ。清潔感あふれる笑顔がまぶしい。「D.P.-脱走兵追跡官-」のタフな兵士とは別人! そのまま尾崎豊の「I LOVE YOU」を韓国語で歌い、ファンミーティングはスタートした。歌い終わると「皆さんこんばんは、チョン・ヘインです。日本の皆さん、久しぶりですね! 久しぶりのファンミーティングなので緊張していますが、最後までよろしくお願いします」と完璧な日本語で挨拶した。

驚いたのは、このあと30分続いたライブコーナーをすべて日本語で彼自身が進行したこと。今回のためにどれだけ練習をしたのだろう。ほっとしたように胸に手を当てたり、はにかんだ笑顔を見せたり。そんな仕草のひとつひとつが上品で少年のよう。会場のあちらこちらから「可愛い~」という歓声が自然に上がった。「一曲目は尾崎豊さんの『I LOVE YOU』を韓国語で歌ってみました。いかがでしたか?」「今日は僕のいろんな姿をお見せしたいと思います。僕と一緒に楽しい時間にしましょう」

コーラスを含めた6人の本格的なバンドを従え、次に歌ったのは「D.P.-脱走兵追跡官-」の挿入歌「Crazy」。「僕にとってとても大切な作品のOSTを皆さんにお届けしたくて準備しました。次は日本語の曲、スキマスイッチの『奏』です」これがまた完璧な発音で素晴らしい。「これからは日本の曲をもっとたくさんお聞かせできるように頑張ります」と約束し、最後に歌ったのは「スノードロップ」のOSTから「Memories More than love」。美しい歌声、途中でバンドメンバーとアイコンタクトするときの礼儀正しさ。余すところ無く惹きつけられるオーラがある。

俳優であるチョン・ヘインだが、所属事務所はFTISLAND、CNBLUEと同じFNC ENTERTAINMENT。12月にはアーティストとして幕張メッセで開催されるFNCの冬の祭典「FNC KINGDOM」への出演が決まっている。「今年もFNC KINGDOMに参加できることになりました。皆さん遊びに来てくださいね、会えることを楽しみにしています」と伝え、ライブコーナーを締めくくった。


チョン・ヘインに迫る!レベルテスト&CM振り返り

チョン・ヘインが退場するとMCが登場。今日のイベントはデビュー10周年を記念して世界を回るファンミーティングツアーの一環であること、チョン・ヘインの“ヘイン”と英語の“ハピネス”を合体させて、ファンクラブの名称が「HAEINESS」になったことが説明された。着替えて登場したチョン・ヘインは、初夏の風を思わせるパステルグリーンのような色のシャツ姿。これがものすごく似合う。「改めてご挨拶します。愛するファンの皆さん、4年ぶりにファンミーティングをすることになりました、俳優のチョン・ヘインです」と日本語で自己紹介。MCの先導で「10年~」「おめでとう!」「感動をくれて~」「ありがとう!」と5000人が大合唱すると、胸をおさえてよろけるジェスチャーで感動を表現。さらに「手が震えてる」と言いながら「昼公演もやったのに、どうしてこんなに緊張するんだろう。少しは慣れると思ったんですが、夜のほうがドキドキしています」と言って観客の母性本能を激しくくすぐるのだった。

今回のファンミーティングは、よりよい「HAEINESS」を目指そうというコンセプトで進行。最初のコーナーは「チョン・ヘインのことをどのくらい知っているか」を二択問題で調べていくHAEINESSのレベルテスト。観客には事前に、表裏にAとBが書かれた紙が配布され、「D.P.-脱走兵追跡官-」でつとめた役割は? といった質問に、A「軍事警察」B「特急戦士」で正解だと思う面を挙げて回答していく。朝起きて最初にしたことは? という質問には「伸びをする」のではなく「水を飲む」。スコットランドを旅した番組「俳優は旅行中」で水筒に入れて持ち歩いていたのは? という質問には「ワインではなくてウイスキー」。趣味は? という質問には「読書ではなくてサイクリング」といったクイズが9問終わったところで、さらにジャンケンをすることに。最後まで残った5人にサイン入りチェキがプレゼントされた。

次は10年間の歴史を振り返るコーナー。好感度抜群のチョン・ヘインはこれまでにたくさんのCMに出演してきた。最近は日本でもキムチなどのイメージキャラクターをつとめているので、近所のスーパーでパッケージ写真の彼に会うことができる。そんな彼のCMデビューは2014年のサーティワンアイスクリーム。写真が映し出されると、客席から「可愛い~」とため息のような声が飛ぶ。「当時はすごく緊張しました。もともと内気な性格なので撮影現場が怖かったんです」と振り返る。14年から17年にかけては6本。18年は1年間でなんと12本ものCMに出演! 特に記憶に残っているエピソードとしては「苦手なダンスを踊らないといけなかった保険会社のCMが大変でした」と苦笑。その流れから、次のファンミーティングではダンスに挑戦することを約束してくれた。また、高級外車のCMの「通り過ぎるだけで圧倒的なビジュアルがある」というキザなキャッチフレーズを再現するために、舞台上をモデルのようにかっこよくウォーキングしてくれる場面も。キャー! という悲鳴に包まれて、はにかみながらも満足そうだった。


名シーン再現にファン大騒ぎ!演技へのこだわり語る

続いては俳優として高い評価を受けているチョン・ヘインの演技について迫るコーナー。「ある春の夜に」の映像が流れると、映像を見たファンは大騒ぎ。インターホン越しに「ボーイフレンドです」というセリフをもじって「HAEINESSのボーイフレンドです」という名場面を再現してくれた。次は「スノードロップ」から「だったらこれも消して」と囁く場面。先ほどよりさらにすごい悲鳴とどよめきが上がる(笑)。MCから「ここにいる5000人のヨンロに向かって言ってください」と促され、情感たっぷりにセリフを言ったチョン・ヘイン。自分でもよほど恥ずかしかったのだろう、言い終わるとソファのひじ掛けをバンバン叩いていたのがツボだった。

お次は「D.P.2-脱走兵追跡官-」で、逃げる不審者を相棒とともに追いかける場面の映像が流れる。「このドラマは僕にとっての大きなターニングポイント。限界への挑戦になったからです」と感慨深そうに語るチョン・ヘイン。「初期の頃に比べるとどんどん演技がうまくなっていますが、その秘訣は?」と聞かれると「演技は言葉と同時に動作やニュアンスで相手に伝えるものだと思っています。だから台本を読むときも中身やセリフにあまり執着しないようにして、この場面に仮にセリフがなかったとしたら、非言語的なものでどう表現できるだろうか? ということをまず先に考えます。その上であらためてセリフを言おうとすると、そこから新しい表現方法が見つかるのです」と明快に答えてくれた。

ここでお待ちかね、コミュニケーション・コーナーに。入場のときファンから募集した、リクエストの付箋が山盛りに貼られたボードが運び込まれてくる。それを嬉しそうに読みながら選んでいくチョン・ヘイン。それぞれの名前を呼んで、どこにいるかを確認して、しっかりと見てくれる。「(頑張っている私に)『いつもベストを尽くしてるよ』と言ってください」というリクエストには、優しい笑顔でハートマークを作りながら励ましの言葉を。「年上じゃないけど私の名前にヌナとつけて呼んで」というユニークなお願いには、抑え目の声でロマンチックに。「エアハグしてください」という大胆な希望には、ステージの前の方まで進み出て、両手を広げて思い切り抱きしめるふりをする。ひとりひとりに真正面から向き合っているその姿を見ると、ファンサービスされている本人でなくても嬉しくなるというもの。「好きな日本語を言ってください」というリクエストには「優しい」と即答したあと「好きです。大丈夫。すみません」と追加。最後の「日本にまた来ますか?」の質問には「はい。僕はよく日本に来ているし、また来ると思います。まずは12月の『FNC KINGDOM』にアーティストとして参加します」と続けた。

そしてファンの心に残ったのが、このあとチョン・ヘインがとった行動。ボードが撤去されるとき、あふれんばかりに張られていた付箋がバラバラと落下、ステージ上に散らばった。それを1枚1枚丁寧に拾ってポケットに入れる。まだ落ちてないかと辺りを見渡してまた拾いにいくチョン・ヘイン。その立ち居振る舞いがなんとも自然で人間味を感じさせた。


ほろ酔いでご機嫌に!?利きウイスキーでハプニング

最後に残ったのはゲームコーナー。表面張力で膨らみきったコップに水をこぼさないようにコインを3枚入れたあとは、落ちて来る棒の上部ギリギリを掴むゲームもクリア。そして最後は5種類のウイスキーの銘柄を当てるゲーム。小さなグラスに入った山崎、響、ジャックダニエル、バランタイン、シーバスリーガルがテーブルに登場。「飲まなくていいんですよ、香りを嗅ぐだけで」と言われても試飲を始めるチョン・ヘイン。「俳優は旅行中」という番組で仲良しのイム・シワンとともにスコットランドのウイスキー蒸留所を訪ねたこともあるウイスキー愛好家だ。「僕がわからないはずがないんですけど」と首をかしげながら、何度も繰り返し試飲していくうちに、ほとんどを飲み干してしまった。自分でも「謎の負けず嫌いが発動してしまって……」と苦笑いしながら。顔が赤くなったりはしないものの、なんとなくご機嫌でほろ酔いな雰囲気になってくると、「これはファンミーティングを語った試飲会みたいです」「夜の部でよかった」「これでおつまみがあったらヘインのディナーショーみたいでしたね」とニコニコが止まらない。このハプニングにファンは大喜び! 彼がゲームを頑張った結果、めでたく5人のファンにサイン入りのグッズがプレゼントされることになった。その抽選会の途中で酔いが回ってきたのか「しんどい」と漏らし、ペットボトルとマイクを取り違える場面もあった(笑)。

MCの「あっという間にお別れの時間になってしまいました」という言葉に場内から「ええー」という声が上がる。このあとはファンをバックに記念の写真撮影。そのあとはファン感涙のフォトタイム。舞台下手、中央、上手といろんなポーズをとりながら今日という日の思い出をプレゼントしてくれた。

締めの挨拶では「とても残念です、心残りです。僕は4年ぶりに来ましたよね。その前から応援してくれた方、この4年の間にファンになってくださった方。僕という俳優を愛してくださり、応援してくださり、心より感謝いたします。約束します。来年……ふふっ。きっと皆さんが喜んでくださるであろう、本当に楽しい作品を撮影する予定です。来年もファンミーティング、またしましょうか?」と問いかけたチョン・ヘイン。来年のことを考えるだけで笑みがこぼれるようだ。さらに「たくさんの新しいもの、楽しいものを持ってまた皆さんに会いにこられるよう、一生懸命準備します」と宣言してくれた。そしてMCの「ヘイン氏」の号令で「サランヘヨ~」と大合唱した客席。


ファンに感謝「健康に気をつけてどうか幸せで」

ここでMCも通訳も退場し、以後はチョン・ヘインとファンだけの時間に。「皆さん、FNC JAPANにファンクラブができたのはもうご存知ですよね? 10年間演技してきたらいろんなことが起きるようです。サプライスで準備した新たなコンテンツもまもなく公開されますので、どうぞお楽しみに。季節は秋、すぐに寒い冬がやってきます。皆さん、健康に気をつけてどうか幸せでいてください。僕がお会いするとき、皆さんは貴重な時間、お金、情熱と引き換えにここまで足を運んでくださる。そんなおひとりおひとりを僕は尊重し、感謝し、愛しています」「来年、もっと楽しいファンミーティングの準備をしてまた来ますね。その前に12月にまた来ます。(FNC KINGDOMで)歌うので、またすぐ会えますよね? 気をつけてお帰りください。週末、幸せな時間をお過ごしくださいね。僕は今日皆さんにもらった大きな愛情を韓国に持ち帰って、これから先も一生懸命、自分のすべき仕事を頑張っていきたいと思います」最後は「皆さん、本当にありがとうございます」と日本語で挨拶。広い会場をすみずみまで見渡して、名残り惜しそうに手を振って、両手で投げキッスして去って行った。

チョン・ヘインという人は不思議だ。立居振る舞いを見るだけで誠実な人柄がうかがわれるし、笑顔を見るだけでほっと心が癒される。なによりも、口角がこんなに美しく上がる人はいない。それでいて演技に対しては強い信念と情熱を感じさせる。天性の俳優なのだ。今回のファンミーティングでは日本語にも歌にも驚かされた。嬉しそうに語っていた来年の仕事やイベントを、今から楽しみにすることにしよう。

(取材:望月美寿)

■公演情報
「2023 JUNG HAE IN FANMEETING IN JAPAN ~ THE 10TH SEASON ~」
<日時>
2023年9月30日(土)
昼公演:14:00開場 / 15:00開演
夜公演:18:00開場 / 19:00開演

<会場>
横浜:パシフィコ横浜国立大ホール

■関連サイト
チョン・ヘイン JAPAN OFFICIAL WEBSITE

記者 : Kstyle編集部