キム・ソンギュン「ムービング」を視聴した子供の反応は?“普段の自分は現実的な父親”

OSEN |

写真=Disney+
俳優キム・ソンギュンが、「ムービング」とは異なる父親の一面を明かした。

キム・ソンギュンは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)にあるカフェでインタビューを行った。彼は韓国の取材陣と会い、Disney+オリジナルドラマ「ムービング」について話した。

「ムービング」は、超能力を隠したまま現代を生きている子供たちと、過去の傷を隠したまま生きてきた親たちの物語を描いたヒューマンアクションシリーズだ。脚本家のカン・プルの同名のウェブ漫画を原作としてドラマ化された。

同作でキム・ソンギュンは、イ・ジェマン役を務めた。イ・ジェマンは、強い力と速いスピードを持ちながらも、超能力を隠して生きてきた人物だ。特にイ・ジェマンは雨が降ろうが雪が降ろうが、息子のイ・ガンフン(キム・ドフン)だけを待ち、いつもその場にいてあげようとする人物だ。14、15話ではイ・ジェマンの父性愛が視聴者を感動させた。

実際のキム・ソンギュンの子供たちはどうだろうか。彼は「上の子は中学1年生なので、ドラマを見れていないんです」と残念な様子だった。ただ、「親と一緒に見れば見られるけど、上の子は興味がなかったんです。2番目の子は小学校5年生ですが、親の指導の下で一部のシーンは目を隠して見ました。とても面白いと言っていました。友達も楽しく見てくれているようで、『君のお父さんが出てくる』と言っていました」と話して笑顔を見せた。

彼は「Disney+は前から加入していました。子供たちに英語の作品を見せる時、字幕なしで見せようと思って利用していました。韓国語字幕なしで見てみなと言うと、子供たちが今日だけは見せてほしいと言います」と明かした。

イ・ジェマンの父性愛とキム・ソンギュンの父性愛では何が違うだろうか。キム・ソンギュンは「自分も子供を育てているが、イ・ジェマンはキャラクター的なものもありますし、子供によくしてあげられなかったという欠乏と罪悪感があります。限りなく息子を愛する、だからバカと呼ばれるキャラクターです。僕は現実的な父親です。子供のために字幕もつけないような父親です。最近の親は子供たちに何でもやってあげるじゃないですか。甘やかしていると思います。愛する気持ちは同じだと思いますが、その表現はイ・ジェマンのようにはできません。怒る時は喧嘩もしてすぐ仲直りしたりもします」と話した。

純粋でバカなイ・ジェマンに共感するのは難しかったのではないだろうか。キム・ソンギュンは「アクションを撮影する時は、あんなに強いイ・ジェマンが、手錠をかけられて困惑したと思いました。『いつ手錠が?』と思ったのです。本人も不思議な人ですが、チャン・ジュウォン(リュ・スンリョン)の再生能力にたくさん驚いたと思います」と説明した。

また彼は「『ムービング』を撮影した時もそうでしたし、父親という人、この子を救える場所にいる大人、ちょうどその場所にいた時、一緒に力を合わせた時に出てくる同質感と爽快感みたいなものがあります。人は思いがけない瞬間に力を合わせた時、『私たちは同じ人間だ』という人類愛があります。それがいいと思います。『私たちは同じ民族だ』と感じる時があります。高速道路で順調に進んでいたけれど、前の車がブレーキを踏んで渋滞すると、ブレーキランプが後ろに伝わる時の感動みたいなものがあります」と話して笑った。

キム・ソンギュンは“良い大人”について「すごく悩んでいます。子供たちの思春期が始まりました。その前は『僕は大人だし、お前たちは子供だから言うことを聞け』と言えば聞いてくれました。しかし、子供たちがどっちつかずになって、お互いに少し過渡期なんです。良い大人とは、子供に合わせるものなのだろうか、でもそれも難しいです。すごく難しいと監督に相談したら、『子供について全部知っているふりをせず、子供の話を尊重しながら自分の悩みをありのまま言ってみたら、子供も自尊心ができるし、自分と分離された世界ではないと感じるはずだ。子供を大人と同じように平等に扱って。認めるべきことは認め、謝るべきことは堂々と子供に謝りなさい』と言われました。ただ、アドバイスを一昨日聞いたので、これから試してみようと思います」と明かして笑った。

記者 : ヨン・フィソン