「PEAK TIME」で優勝したVANNER、今後の抱負を語る“音楽番組で1位を取りたい”

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VANNERの時間だ。2019年2月のデビューから、4年という決して短くはない下積みの時間を過ごしたが、5人のメンバーは誰も音楽を諦めなかった。本業である歌手ではなく、アルバイトで生計を立てながら、ずっとグループを守ってきたVANNERの前に、2度目のスタートラインとして人々の前に立つチャンスが現れた。韓国で7月に放送が終了したJTBC「PEAK TIME」で実力をアピールし、最終的に優勝を手にしたVANNER。5人は「PEAK TIME」優勝後、アルバイトではなく本業に復帰し、目まぐるしく忙しい日々を過ごし、ニューアルバムでさらに深くなった魅力をアピールしている。恋しかったステージを取り戻したVANNERが満開するのは今だ。

―― 「PEAK TIME」で新しいターニングポイントを迎えました。VANNERの皆さんにとってどのような番組ですか?

テファン:「PEAK TIME」という番組が作られたことに本当に感謝しています。番組を通じて、僕たちのそれぞれ得意なことや、そしてこの5人が集まったときに、どのような光を生み出すことができるかが分かりました。本当に貴重な機会でしたし、僕たちをここまで来られるようにしてくれたのは番組だと思います。

ヘソン:僕たちが失っていたステージを取り戻させてくれた番組で、ステージを守ってくれた番組です。「PEAK TIME」のおかげで新しいアルバムも制作することができましたし、今のファンの方々にもお会いできて、意義深い番組でした。

ヨンガン:親孝行ができるようにしてくれた番組ですね(笑)。デビュー後に活動がないときも、お母さんは僕がテレビに出てくるのをずっと待っていました。「PEAK TIME」で僕がたくさん出てきて、本当に喜んでくれました。

ゴン:自分自身について振り返り、これからどのような方向に進むべきか知らせてくれた番組でした。個人的にもそうですし、チームとしてもそうです。

―― 「PEAK TIME」で様々なステージをこなしながら「自分にこんなところがあったっけ?」と思う瞬間はありましたか?

ヘソン:本当にたくさんありました。サバイバル番組ですが、準備時間が短いこともありましたし、メンバーたちがバラバラになって他のチームと一緒に競演しなければならないステージもありました。短い期間でできるだけ良い姿をお見せするために、徹夜で練習もしましたし、本当に「このまま倒れるんじゃないの?」と思うほどでしたが、僕たちの切実さが輝いたと思います。そんな切実さを改めて実感しました。

テファン:他のチームもチームワークがすごかったですが、僕たちがステージをするときに、審査員の方々が「あのチームは確かに良い」とたくさん言ってくださいました。なので僕が考えていた以上に、僕たちのチームワークが強いことを感じました。

―― 「PEAK TIME」のコンサート「YOUR TIME」のソウルアンコールコンサートまで盛況裏に終了しましたが、いかがでしたか?

ゴン:たくさんの支持を受け、大きな会場でコンサートを開くということ自体がとても新鮮で、毎回感謝しました。本当に光栄でした。

ヨンガン:以前からファンの方々には「大きな公演会場でぜひステージをお見せする」と言っていたのですが、この機会にお応えすることができてとても有意義でした。また、この時まで一緒に待ってくださったファンの皆さんにも本当に感謝しました。

ヘソン:それと、僕たちにもついに公式ペンライトができたんです。“旗棒”というんですけど(笑)。ファンの皆さんがアンコールコンサートでペンライトを持って、熱く応援してくださる姿を見てとても幸せでしたし、その姿が今もすごく記憶に残っています。また、良い場所でステージに立てる日が来てほしいと思いました。

ソングク:「PEAK TIME」のファンの皆さんの愛がなかったら得られなかった機会なので、とても感謝しました。

―― ニューアルバムも発売され、おめでたいことの連続ですね。

テファン:本当に長い間待ってくれたピピ(ファンクラブVVSの愛称)の皆さんに、本当にありがとうと言いたいです。今回のアルバムはVANNERの1stミニアルバムです。タイトル曲が本当に軽快で楽しいので、その魅力にハマっていただけると思っています。VANNERというグループ名には、“勝利の旗”という意味があります。勝利の旗を掲げて夢に向かって航海を始めるという意味が込められています。VANNERの新しいスタートを切るアルバムになることを願っています。

―― アルバム制作中の記憶に残るエピソードはありますか?

テファン:ミュージックビデオの撮影日に、メンバーたちがそれぞれ台風に襲われたり、試練を経験するシーンを撮影しました。試練と苦難を経験し、それをどのように乗り越えていくかがミュージックビデオで描かれますが、そのシーンを撮影しながら、ストーリーが噛み合う印象を受けました。台風や苦難を乗り越えて、メンバーたちが僕のところに来るという設定です。僕が灯台でメンバーたちを待っていたのですが、そのような設定が非常に印象的で、感動的でした。

ヘソン:僕はミュージックビデオの撮影当時、セットのビジュアルと規模を見て、開いた口が塞がりませんでした。今回の曲を表現するために、スタッフの皆さんが本当にたくさん準備してくださったことを感じて、すごく感動しました。おそらくご覧になる方々も本当にたくさん準備してくれたことが分かると思います。これまでよりも一段と良い音楽を披露できるだろうという自信も生まれました。

ソングク:僕も今回のアルバムでありがたいことに歌詞を書く機会が多かったです。久しぶりにする作詞でもありますし、より良い作品を作らなければならないというプレッシャーがありましたが、ゴン兄さんがたくさん手伝ってくれて、素敵な歌詞を書くことができました。

ヨンガン:ミュージックビデオの撮影中、個人のシーンで船がすごく揺れるシーンを撮影したのですが、スタッフさんが揺らしてくれて、本当に船酔いしそうなほどリアルだったことを今でも覚えています(笑)。

ゴン:実は、今回のアルバムは格別な思いで準備したんです。メンバーが一丸となって一生懸命準備したこともあり、本当にすべてが奇跡のようで「これができるの?」と思っていたのですが、本当にできてしまいました(笑)。それを見て「だからこそ僕たちのチームが『PEAK TIME』でいい結果を出せたのかもしれない」とも思いました。

―― 今回の活動を通して、新たに披露したい部分はありますか?

ヘソン:前とは大きく変わった姿をお見せできると思います。作詞の仕方やVANNERのダンススタイルなど、少しずつ変えてきました。楽曲のコンセプトに合わせて変化を図っているので、これまでとの違いを感じることができるポイントになると思います。

ゴン:そうなんです。音楽だけでなく、振り付けにもVANNERの色を出して、トレンディな雰囲気を加えました。また、発声や曲の全体的な部分にも気を使いました。メンバーそれぞれのパーソナリティをもっと濃い色で表現するために努力しました。これまで知っていたメンバーたちの色が、より濃くなったアルバムになると思います。

ソングク:今回のアルバムは、これまでと違ってより多くの方からの期待があると思いますし、また、見守ってくださる方も多いと思うので、より責任感を感じて準備しています。セクシーながらも爽やかな雰囲気をぜひお見せしたいです(笑)。

―― メンバーたちが今回の活動を通じてぜひ実現したいことはありますか?

テファン:ぜひ音楽配信チャートに入りたいです。

ヘソン:音楽番組で1位を取ってみたいです。新型コロナウイルスの感染拡大が少し落ち着いてきて、再びエンディングステージができました。いつも後ろから祝福するばかりでしたが、今回は祝福を受けてみたいです。こういう姿をファンの皆さんにもお見せしたいです。そして今回ではなくても、今回のアルバムをもとに、いつか必ず1位を取りたいです。

ソングク:ランキングに関係なく、もっと多くのグローバルファンに会いたいです。行ったことのない場所にも行ってみたいですし、海外ツアーもしてみたいです。海外のVVSの方々と今回のアルバムを通してたくさん会いたいです。

ヨンガン:僕は対面式のファンサイン会をしたいですね。ファンの皆さんと目を合わせて話すのが好きなので、そういう場が楽しいです。今回のカムバックで、ファンサイン会を1度してみたいです(笑)。

ゴン:僕も音楽番組で1位を取ってみたいです。1番現実的な目標だと思うので、頑張ればできるのではないでしょうか? 本当に頑張ります(笑)。

―― VANNERというグループを初めて知る人も多いと思いますが、VANNERを初めて見る人にどのような印象を与えたいですか?

ゴン:「PEAK TIME」でお見せした、ステージを楽しんで愛する姿をそのまま伝えたいです。人間としても、ステージをするアーティストとしても、純粋さを見せたいですし、心に伝わるようなステージを披露したいです。

ヘソン:個人的に僕はサバイバル番組を1度経験したら、ファンの皆さんや僕たちを初めて見る方々に、サバイバルの時とは違う姿をお見せしたいです。ステージの上でもっと楽しんで、一緒に呼吸できる楽しいステージを披露したいです。僕たちのステージを見ていただく方々にも、一緒に踊って楽しんでいただけたら嬉しいです。

ソングク:僕たちそのものを見てほしいです。先ほどメンバーたちが言ったように、純粋で情熱的で、音楽を愛する僕たち1人1人のパーソナリティを見ていただければ、もっと様々な魅力を発見できるのではないかと思います。そして、僕たち5人の相性がすごくいいと思います。

―― 「PEAK TIME」で様々なステージを披露しましたが、ステージを構成する時に大事にしていることはありますか?

ヨンガン:1人1人の魅力をアピールすることに重点を置いています。それぞれ声も違いますし、ダンスも違うので、それぞれの1番きれいな姿が引き立つように構成しています。

ソングク:僕はステージでは力を抜くように心がけています。僕たちは昔は本当に情熱的で、エネルギーに満ちた姿で勝負していたので、今回のアルバムでは力を抜いて、余裕あふれる雰囲気を出せる方法を工夫しているのですが、それが本当に難しいですね。

ゴン:実はメンバーたちが言っていることは、すべて練習から出てくるものだと思います。練習ができていないと、そういう余裕は出てこないと思います。ダンスの練習と基本的な実力があってこそ余裕が出てきますし、自分らしいカッコよさが出てくるので、練習量を増やすべきだと思います。僕たちが「PEAK TIME」を準備するときも、どのパートでどのメンバーが披露すれば、1番際立って、それぞれの魅力がちゃんと見えるか、たくさん工夫しました。バランスを考えながらやっていたので、ライブやダンスなど、さまざまな部分でパフォーマンス的にたくさんのことをお見せできたと思います。集中力が落ちないように、メンバーの構成にも気を使いました。

ヘソン:これまでは、サバイバル番組に出演しながら、練習の過程でも何かを見せなければならないという強迫観念が少しありました。でも今回は、この曲を披露した時に本当に自分が楽しんでいるのかを自分自身に聞きました。ステージを準備しながら、自分が本当に楽しくこの曲を歌って踊っているかにフォーカスを当てました。だから見ていただく方々にも一緒に楽しんでほしいと思っています。

―― テファンさんはミュージカルに夢があると聞きましたが、やってみたい作品はありますか?

テファン:本当に好きな作品が多いですが、その中でも「笑う男」がとても印象に残っているので、もし機会があれば「笑う男」の主人公グウィンプレン役を演じてみたいという夢があります。

―― ヨンガンさんは「PEAK TIME」で、大ファンだったHighlightのイ・ギグァン先輩に会いましたね。

ヨンガン:学生時代にイ・ギグァン先輩がソロダンスをする姿を見て、「あの方のようになりたい」と思いました。先輩を見ながらストレスも解消できて、生きていく上で多くの力をもらいました。

―― 初めて会った時はどうでしたか? ワクワクしましたか?

ヨンガン:僕の目には先輩しか見えなかったです(笑)。とても光栄でした。先輩に評価してもらう機会を1度は欲しいと思っていました。そのような機会をいただいてとても嬉しかったです。忘れられない場になりました。

―― ソングクさんは、MBTI(性格テスト)のT(思考型)だと聞きました。そのため、親友のヘソンさんとのケミ(ケミストリー、相手との相性)がとても面白いと聞きましたが、本当ですか?

ソングク:どのようなTの一面を聞いたのでしょうか(笑)。

ヘソン:今1番記憶に残っているのは、僕たち同士で冗談を言っていたのですが、「もし僕が交通事故に遭って君に電話したら、君は何と言うの?」と聞いたら、ソングクが「保険処理しろ」と言ったんです。

ソングク:大丈夫だから僕に電話したんだと思います。大丈夫じゃなかったら僕に電話できなかったと思います(笑)。

ヘソン:F(共感型)の場合、その状況よりは、友人の感情や怪我したことへの共感にフォーカスが当てられているのですが、こういう会話をする時、ソングクと僕はいつも正反対です(笑)。そのたび、TとFは本当に違うなと感じています。

―― 傷ついたこともありますか(笑)?

ヘソン:もはや傷つくというより、お互いの違いを認めています。もちろん、たまに共感してほしいと思う瞬間もありますが、それもソングクだけの共感方法だと思います。

ソングク:共感を期待するなって(笑)。

ヘソン:ソングクだけの共感方法があると思います。今はそれを知っているので、「彼はTだから」というよりは、ソングクだけの共感方法があると思っています。

ソングク:感情は主体的なものだから、共感は要らないですね(笑)。ヘソンは本当にF型の人間で、僕はT型の人間だと思います。

ヘソン:「PEAK TIME」で優勝して、僕がたくさん泣いているときに、ソングクが「幸せなのになぜ泣くの?」と僕を抱きしめてくれた映像があります。その映像を見てすごく感動しました。そんなこと言っても、実はツンデレな一面があるんです。

ソングク:僕はヘソンの感情、Fだけの感性を見ながらたくさん学んでいます。僕はTなので、感情の幅が少し狭いんです。でもヘソンを横で見ていると、「こういう表現ができるんだ」と毎回感じます。

―― ヘソンさんは寝る前に本を読む習慣があるそうですが、ファンに勧めたい印象的な本はありますか?

ヘソン:最近はスケジュールが忙しくて本が読めなかったのですが、僕が「Hunoylog」というブログを運営しています。僕たちのスケジュールや僕の心の中にあるビハインドを語るブログですが、僕が感じる感情をファンの皆さんにできるだけちゃんと伝えたいと思って、普段から本や他の人が書いたブログ記事も少しずつ読んでいます。だから、本よりも僕のブログをおすすめしたいです。タイトルはちょっと悲し気なのですが、僕のブログに来たら「僕は時々涙を流す」という記事があります。それを読んでもらえたらいいと思います。あと、ファンの皆さんが僕に「『ブログ隣人に追加してほしい』と言うのですが、今隣人がいっぱいになって受けられないんです。でも、コメントを書いてくださったら、全部読んでいます。それをぜひ伝えたかったです(笑)。

―― ゴンさんは、ダンスに対する情熱がすごいですが、ダンスを始めたきっかけは何ですか?

ゴン:学校で一緒に踊っていた友達がいたのですが、彼がダンスがすごく上手で、ステージをするたびに彼がセンターに立って、他の人がバックアップをしていました。時間が経つにつれて、同じサークルなのに上手だという理由でセンターに立って、僕たちはバックアップばかりさせられることに腹が立ったんですね。それで彼が通うスタジオに行って、同じレッスンを受けて、1年半で彼を越えました。今は彼に本当に感謝しています。ある意味、彼のおかげで始めたからです。僕はこのように、始める時から負けず嫌いで競争心があったので、他の人より頑張るきっかけになったと思います。それからダンスは、僕が本当に専門的に深く研究している分野なので、今でもダンスの勉強をたくさんしています。

―― それぞれソロ活動でしてみたいことはありますか?

ゴン:僕は演技もしてみたいです。悪役もしてみたいですし、サイコパスの演技もすごく好きです。あとは、演技も歌うのも好きなので、ミュージカルをすれば上手にできそうな気がします。芸術という分野自体が好きなので、特定の分野だけでなく、多様な姿を見せるアーティストになりたいです。

ヨンガン:僕は普段からウェブ漫画を見るのが好きなので、ウェブ漫画の作家になりたいという夢があります。今後1度挑戦してみたいです。すごく工夫して、実際にスタンプを作って提案したこともあります。もちろん落ちましたが(笑)。

ソングク:やりたいことはたくさんありますが、まずはグループ活動に集中して、グループとして良い成績を得て、もっと高みを目指したいです。だから、ソロ活動で何かをしてみたいとはまだ考えたことはありません。

テファン:僕は先ほども言ったように、ミュージカルに興味があるので、機会があればミュージカル俳優として活動してみたいですし、音楽番組の司会もしてみたいです。

ゴン:個人的には音楽番組のMCはヘソンが本当に上手にできると思いますし、テファン兄さんは授賞式のようなもう少し重厚感のある司会が似合うと思います(笑)。

ヘソン:僕は、任せていただけるなら何でもやりたいです。いろんな方面で僕たちが活動する姿をたくさんお見せしたいです。ゴン兄さんが言ったように、音楽番組もしてみたいですし、僕のブログももっと大きくなって、たくさんの方々に来てほしいです(笑)。

―― VANNERと長い間一緒に過ごしてきたファンの皆さんにメッセージをお願いします。

テファン:本当に長い時間を経て、新しいアルバムでお目にかかることになりましたが、待っていただいたファンの皆さんにぜひ感謝を伝えたいです。待っていただいた分、本当に多彩な音楽でカムバックするので、期待してください。

ゴン:元気に長く愛し合いましょう。これしかないです。いつも元気で、お互いに長く幸せな思い出をたくさん作れば、それ以上の幸せはないと思います。

ソングク:待ってくださって本当にありがとうございます。恥ずかしくないグループになるよう頑張ります。

ヨンガン:これからもさらに成長していく姿をファンの皆さんにお見せしたいです。そして兄さんたちが言ったように、待ってくださって本当にありがとうございます。恩返しします。

ヘソン:今回のアルバムは、僕たちにとって再びデビューするような感じのアルバムです。ファンの皆さんだけでなく、僕自身にもすごく慰めになるアルバムになってほしいですし、それだけ僕たちが一生懸命準備したので、リリースされたら一緒に熱く応援し合うアルバムになればいいなと思います。

記者 : パク・スンヒョン