EXO ディオ出演の映画「THE MOON」見どころはキム・ヨンファ監督の演出力!

OSEN |

写真=映画ポスター、映画スチールカット
人間に対する愛情を元に、胸が熱くなる話を描きながらも、韓国映画界で実現できる最大限の技術力を披露するキム・ヨンファ監督。韓国で広く愛される監督のうちの一人に挙げられている。

映画「神と共に」(2017~2018)シリーズは言うまでもなく、韓国で8月2日に公開される宇宙SFドラマ「THE MOON」も、韓国宇宙映画のお手本と呼ばれるほど、知覚の限界を超える方式で、リアルで精巧な表現を見せている。

「THE MOON」は、事故のため一人月に残された宇宙隊員ソヌ(EXOのディオ)と必死的に彼を助けようとする元宇宙センター長のジェグク(ソル・ギョング)、そしてNASAの有人月軌道船のメインディレクターであるムニョン(キム・ヒエ)の死闘を描いたSF映画だ。

映画の中のワンシーンを説明するために、宇宙科学のあらゆる理論と専門用語が用いられ、科学的な話がでたらめでないことを証明するために、どれだけ努力したのかが分かる。

ただ、科学的な原理と理論を重要視した科学映画というよりは、ドラマに近いため、それらの専門用語を理解できなくても心配はないだろう。

父親を次いで宇宙隊員になったソヌは、賢くて体力まで持っているが、強い責任感と成功に対するプレッシャーのため、暗い性格の持ち主だ。ソヌ役を演じるディオは、人間が感じるであろう怖さと恐怖、楽観的でありながらも明るい面を表現した。宇宙の真ん中で危機を残り越えなければならない漠然さから、月着陸という使命に燃える姿まで、幅広い感情のスペクトラムを描いた。

実はソヌの話とジェグクが感じる感情は、他のジャンルと大して違わない。近未来の技術を世界観を借用したが、「THE MOON」は結局、私たちの現実を語っているからだ。ただ、SFは映画館で鑑賞したほうが感動が大きいジャンルであるため、映画館での観覧をお勧めする。

死の危機の中でも許しと和解の価値を見つけたキム・ヨンファ監督の繊細な演出がどんな風に宇宙映画で展開していくのか、期待が高まる。

記者 : キム・ボラ