韓国で現在も上演されているミュージカル「TRACE U」の日本初上演が決定。2023年8月4日（金）～9月3日（日）浅草九劇にて上演する。

本作は、韓国の文化体育観光部と明洞芸術劇場が主管する公演芸術インキュベイティングプログラム2012創作ファクトリー台本公募で、「その男の秘密」というタイトルでミュージカル台本公募賞を受賞、優秀作品制作支援作に選定された作品。その後、現在の「トレース・ユー」というタイトルに変更し、2012年11月に三週間のプレビュー公演を行い、修正作業を経て2013年2月に初演を迎えた。その後も、幾重にも再演を繰り返している人気作。2023年には初の女性ペアキャストも登場し、話題が絶えない話題作だ。

作曲家であるパク・ジョンアは「最終陳述」「海賊」「ママ・ドント・クライ」など、数々のヒットミュージカルを創作。ドラマティカルで壮大な楽曲創作に定評がある。

日本初演版の演出には、近年では自身のプロデュース公演のみならず、数々の原作舞台の演出を手掛けている加古臨王を迎え、加古とタッグを組むことが多い、月森葵が日本版上演台本を手掛け、初めての作詞にも挑戦する。そして、音楽監督は、近年は舞台音楽以外にも、アイドルや俳優への楽曲提供も行う、オレノグラフィティが担当する。

舞台に出演するのは、2人のみ。日本版初演では、異なる組み合わせのトリプルチームにて上演する。

本格的なミュージカルには初挑戦となる榊原徹士、舞台「刀剣乱舞」禺伝 矛盾源氏物語への出演が記憶に新しい瀬戸かずや、自身のコンサートなど精力的に活動する宇月颯、ミュージカルや声優としても活躍する津田英佑、数々のミュージカルに出演する風間由次郎の5人が、異なるトリプルチームにて、2人の歌と濃密な駆け引き、スリリングな展開を繰り広げる。

会場となる浅草九劇では、今までとはまた違う劇場構造で上演予定。観客は、まるで出演者と共にライブハウス「Debai（ドバイ）」に一緒にいる錯覚に陥り、生バンド演奏をフルに堪能できること間違いなしだ。

【出演者コメント】

◆津田英佑

初めましての方も多いかと思います。俳優／声優の津田英佑です。今回このお話を頂いた時、色んな意味で「キターーー」と思いましたね（笑）。久々の大作にまず「キターーー」。そして2人だけのミュージカル。相手のセリフも覚えないと芝居は成り立たないので、つまり全編覚えなきゃならないという事！ そして歌うナンバーがきっと多いだろうと！ そりゃそうですよ、2人しかいないんですから（笑）！ 台本と譜面が届いて拝見した時、やはり「キターーー」（笑）。音取りの歌稽古が始まり、トラップも多く、洗練されたナンバーのあまりの難しさに再度「キターーー」（汗）。僕の脳の記憶メモリの残量に「ダヨネーーー」（大笑）。あっと驚く物語の、シリアスやサスペンスなどが入り組んだロックミュージカル！ すごく素敵なジャンルだと思いましたね！ 早く完成させて皆様の前で思いっきり歌えるのを今からとても楽しみにしております！

◆風間由次郎

僕が浅草九劇に抱いている印象は、劇場自体の空間や、雰囲気が演目によって変化する事です。その劇場に大勢のアンサンブルやオーケストラがいるわけでは無く、今回も登場人物は2人しかいません。身体の繊細な動きはもちろん、呼吸一つとっても、心の鼓動までもが皆さんに直接届くかもしれません。それが僕にとって、とても楽しみです。そしてそれが「TRACE U」という作品にとても重要なスパイスになるとも思っています。交錯する物語、そのステージ上に僕が立った時、浅草九劇がどんな空間になっているのか、ぜひ皆様の目でお確かめください。同じ時間、空間を共有できる事を楽しみにしています。

◆榊原徹士

今回初めてミュージカルというものに挑戦させていただくこともあり、公演が始まってからも緊張はとけないかなと思います。生バンドも加わり2人で物語を紡いでいくという緊張感、そしてお相手していただく津田さん、風間さんという経験者の方達との共演を知り、冷静に「ガチのやつだ」って思って、正直やれるかな、大丈夫かなと不安にはなりました。けど、初めての挑戦を避けることはしたくないという思いで今回舞台の上に立たせていただきます。お越しいただく皆様と素晴らしい空間を共にし、目が踊るような時間を楽しみにいてただければ幸いです。

◆瀬戸かずや

韓国で長い間愛されてきたこの「TRACE U」という作品にこの度、日本初演版にてイ・ウビン役で出演させていただきます！ 2人でのミュージカルということで、歌や台詞、やらなければならないことが山盛りではありますが、同じくらい楽しみな気持ちでいっぱいです！ また、共演の宇月とは宝塚の同期生ということもあり、心許せる仲なので、こうして共演できてとても嬉しいです！ 皆様と暑い夏を、このクラブ「ドバイ」で熱くロックに生きていきたいです！！ 劇場でお待ちしております！

◆宇月颯

韓国ミュージカル、楽曲はロックで生バンド、出演者2人きりの濃厚な芝居……。魅力的な要素が沢山ある作品でク・ボナを演じさせて頂きます。韓国でも上演が続いており、個人的にも挑戦してみたかった事の全てが詰まったミュージカルということもあり、この「TRACE U」という作品に出演させて頂けること、とても光栄で身が引き締まります。演劇的な面とライブ感覚で楽しめる面もあり、お客様には是非、この刺激的な作品を劇場で体感していただきたいです。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

■公演概要
ミュージカル「TRACE U」
Originally directed by Daljoong Kim
Written and Lyrics by : Geeyul Yun
Music by : Jeong A Park
Music arrangement by : Jeong A Park | Seung Hyun Oh | Sang Hoo Byun
Originally produced in Korea by STUDIOSUNDAY Co., Ltd.

会場：浅草九劇
2023年8月4日（金）～9月3日（日）
※本公演は変形舞台での上演となり、背もたれのない席での観劇となります

【出演】
津田英佑／風間由次郎 榊原徹士
瀬戸かずや 宇月颯
（トリプルチームにて上演）
出演キャスト
α：瀬戸かずや・宇月颯
β：津田英佑・榊原徹士
γ：風間由次郎・榊原徹士

【演出】加古臨王
【脚本・歌詞】月森 葵
【音楽監督】オレノグラフィティ
【バンド】
ピアノ：Robin
ギター：絢屋順矢
　　 稲垣裕太/髙橋康太郎
ベース：金澤力哉
ドラム：渡邉千尋/マシュマロ

＜チケット代金＞
前売 全席指定 9,800円（税込）
※未就学児童入場不可 ※開場は開演の30分前

オフィシャルHP先着先行
2023年7月21日（金）～

＜STORY＞
舞台は弘大(ホンデ)近くの小さなロッククラブ「Debai(ドバイ)」。そこにはボーカルのク・ボナと、クラブを運営するイ・ウビンがいる。ボナはいつからか、毎日クラブを訪れ、自身の周囲をうろつく一人の女に心を奪われる。恋に落ちたボナは女に告白するために、クラブの終わる時間である深夜4時にふたりきりで会おうと手紙を渡す。しかし、いくら待っても来ることのない女。その日以降ボナは毎日彼女を待つが、彼女は現れず、ボナは公演を台無しにするようになる。ウビンはそんなボナの姿を惨めに思い、これ以上その女を待つなと言うのだが……。ー全てが消えてしまっても　君を探すよー

主催：Musical「TRACE U」製作委員会
お問い合せ：info＠traceu2023.jp

■関連リンク
「TRACE U」公式HP：http://traceu2023.jp/