「貴公子」Ara“パク・フンジョン監督のファン…出演できて喜びは200倍以上になった”

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アクションへの欲を「貴公子」で解消したというAra。彼女は「今後も演技のスペクトルを広めたいです」と願いを伝えた。

映画「貴公子」(監督:パク・フンジョン)に出演したAraは、ソウル鍾路(チョンノ)区某所で行われたメディアインタビューで、公開の感想を伝えた。

映画「貴公子」は、フィリピンの不法競技場を転々とするボクシング選手マルコの前に、正体不明の貴公子をはじめとするれぞれ異なる目的を持ったミステリアスな人々が現れ、狂気の追撃を繰り広げる物語を描く。

一夜にしてみんなのターゲットになってしまったボクシング選手のマルコ(カン・テジュ)とマルコの周りをめちゃくちゃにする正体不明の追撃者の貴公子(キム・ソンホ)、マルコを執拗に追撃する財閥二世の依頼人のハン理事(キム・ガンウ)、マルコとの遭遇が続くミステリアスな人物のユンジュ(Ara)まで、個性溢れるキャラクターが登場する「貴公子」は、どんでん返しが続く、予測できないストーリーと追って追われる追撃戦、スピーディーなアクションで観客に快感と手に汗を握るサスペンスを届ける。

劇中でミステリアスな殺し屋のユンジュ役を務めたAraは、同日のインタビューで「感慨深いです」と公開の感想を伝えた。「特に私が好きな監督とご一緒した作品なので、喜びが2倍、200倍、それ以上でした」と笑顔で話を始めた。

パク・フンジョン監督のファンだという彼女は「監督が、最初は台本を渡さずに電話でミーティングを提案しました。何の役かも分からずに、ミーティングに行きました」と振り返り「私が大好きな監督だったので、何も聞かずにとりあえず行きました。私は一見か弱いイメージがあるけれど、実はワイルドなアクションが好きです。物怖じしない性格で、監督が演出した『新しき世界』のような作品に出演したかったんです」と伝えた。

これまで夢見てきた、ワイルドなキャラクターを担当することになった感想を聞かれると「監督は『武術の練習はしなくていい』とおっしゃいました。殺し屋に見えない人が欲しくて私をキャスティングしたと言われたけれど、私は鋭い動きを見せたくて、アクションの練習をするくらいでした」と情熱を伺わせた。

また「実弾の射撃の練習もたくさんしました。映画で見ると女優も軽くカッコよく銃を撃ちますが、実際は本当に大変でした。銃があんなに重いとは思っていませんでした。音もすごく大きかったです」と伝えた。

「幸い、運動神経はあるほうなので、体を使った演技はある程度できていました」と言ったAraは、「カーチェイスのシーンでハンドルを回す時、カッコいいとも言われました。その部分は、監督の演出が良かったと思います」と感無量といった表情を見せた。

高所恐怖症もなかったとし、「あまり怖がったりしないので、ワイヤーも得意でした。アクションには自信があります。パク・フンジョン監督が『銃を撃つ演技がカッコいい』とおっしゃって、銃だけ撃っても良さそうと褒めてくれたのが思い出に残っています」とも付け加えた。

銃を使ったアクションからカーチェイスまで。「本当に挑戦してみたかった私の新しい姿」と言ったAraは、「ちょうど次回作のために休息をとっていた時期に、パク・フンジョン監督が私を呼んでくれました。『最近何してる?』という質問に、『悩みが多くて、休みながらリフレッシュしています』と答えました。30代初めに経験するような出来事を私も経験し、様々なことを考えるようになっていた中、出会ったのが『貴公子』でした」と作品への愛情をアピールした。

「貴公子」で新しくアクションジャンルに挑戦しただけに、「今後も演技のスペクトルを広げていきたいです」と明かしたAraは「機会があれば最善を尽くして頑張りたいです」と抱負を語った。

2003年にKBS 2TVドラマ「シャープ」でデビューした彼女は、「今年は『応答せよ1994』の10周年です」とし、「私はもうデビューして20年が経ちました」と伝えた。

「応答せよ1994」チームとは今も縁が続いているといい、「チョンウ兄さんとは昨日も電話しました」と伝えた。年初に行われた「応答せよ1994」10周年記念の集まりも、Ara本人が主催したとし「年明けに会いました。私が連絡をして会いました。その時みんな『Ara、10月が10周年になる』と言っていて、『その時また会えたら嬉しいです!』と答えました」と当時の和やかな雰囲気を伝えた。

周りの人を配慮するタイプかと質問されると「義理堅いタイプです」と答え「大学の同期や、一緒に仕事をしていた同僚たちとはずっと連絡するほうです」と伝えた。また「『貴公子』チームとも、ずっと連絡する仲になりそうです」と付け加えた。

記者 : ペ・ヒョジュ