LOVELYZ リュ・スジョン、1stフルアルバム「Archive of Emotions」を発売“自分の欲望を率直に収めた”

Newsen |

写真=House of Dreams
LOVELYZのリュ・スジョンが、欲望と憂鬱感など、自身の感情を率直に収めたアルバムを発売した。

リュ・スジョンは4月20日、各音楽配信サイトを通じて1stフルアルバム「Archive of Emotions」をリリース。

今回のアルバムは、彼女が2014年にLOVELYZのメンバーとしてデビューして以来、9年ぶりに初めてリリースするフルアルバムだ。ダブルタイトル曲「Grabby Girl」と「Love or Hate」を含め「Non-Fantasy」「WRONG」「1日3回空を見る」など13トラックが収録された。リュ・スジョンは収録曲の全曲を作詞し、多数の曲の作曲に参加することで、20代半ばに新しく向き合った悩みを収めた日記帳のようなアルバムを完成させた。

ソウル江南(カンナム)区のあるカフェでNewsenと会ったリュ・スジョンは「実はまだ実感が湧きません。発売されてファンの話を聞いたら実感が湧くと思います。まだ一人で作品を持っているような感じです」と話し始めた。

彼女は作業過程について「このように期間を決めて曲を書いたのは初めてです。挑戦でしたが、私の話を収めたので楽しくできたのだと思います」として「全曲を完成させるのに1ヶ月ほどかかりました。それからミュージックビデオを企画してアルバムを作るまでには、さらに2ヶ月ほどかかったと思います。こんなに曲を早く書いたのは初めてではありますが、私の限界を乗り越えたのも初めてだったので気分が良かったです」と回想した。

続けて彼女は「私は20代後半に向かっていて、そんな中で新しく感じる気持ちも多かったんです。それを一つひとつ噛みしめて歌詞を書きました」と説明した。

最も愛着のある収録曲は何だろうか。リュ・スジョンは「曲数が多いので好きな曲が日々変わるんです。すべてが大事で気に入っていますが、今日はタイトル曲にします。そもそもタイトルとして考えて書いた曲ではありませんでした。でも完成してみたら初めてお聞かせする題材だと思ったんです。欲に関する話であり、それを隠して生きていく話で、そのような部分をうまく表現しようと思いました」と話した。

タイトル曲の「Grabby Girl」はお金と愛、名誉などリュ・スジョンが持つ多様な欲望を扱った楽曲だ。彼女は「本来私は欲張りです。仕事に対しても欲が多い方なので、旅行に行ったり、休憩を取るのも難しかったんです。欲のために旅行や休息を諦めることもありました。また、欲のために7~9曲を書いたこともあります。人生で最も大きな欲は、仕事や愛の欲です。ファンの方々に、また記者の方々に愛されたいという欲が多かったと思います」と紹介した。

そして「いつも欲望を隠して生きてきたと思います。女性アイドルでもあるので、そのような部分を見せるシチュエーションもなかったですし、性格自体がちょっと小心者なので、意見などを隠しながら生きていました。そのため新曲でこんな風に表現しました」と話した。

新曲で言及したお金と愛、名誉のうち一つを選ばなければならないとすれば何を選ぶかという質問にリュ・スジョンは「やはり愛だと思います。愛があればお金も名誉も必要ないと考える方なので、一番は愛です」と答えた。

続いて「最近一番愛しているのは家族です。毎日がとても幸せで大切に思う気持ちが、家族と一緒に暮らしながらさらに大きくなったと思います。そしていつも一緒にいると感じるファンの方々もです。私は友達が多い方ではなく、静かに暮らしていますが、ファンの方々のおかげでダイナミックな人生が送れるので、ファンの方々を愛しています」とつけ加えた。

率直な話を収めようとした理由は、自らに対する慰め、ひいてはリスナーを慰めたい気持ちだった。リュ・スジョンは「活動中にずっと質問されていたのが、『スジョンはなぜいつも幸せでポジティブで、笑っているのか。うらやましい』ということでした。私がそのような姿だけをお見せしようとしていたので、そう感じたのは当然だと思います。みんなSNSに一番嬉しくて幸せな時の姿を残そうとするじゃないですか。私もそれを見て『私はなぜこんなに不幸なのだろう』と考えたりもしました」と打ち明けた。

そして「私も欲望のせいで憂鬱になったことがあります。そういった姿も今回のアルバムを通じて自然にお見せしたいと思いました。そういった姿もお見せすることで『一緒に頑張ろう』『みんなが同じように生きている』というメッセージを伝えたいと思いました」と明かした。

リュ・スジョンは2021年11月、Woollimエンターテインメントとの契約が終了。その後ソロ活動を続けてきたが、昨年9月に独立レーベルHouse of Dreamsを設立した。

2020年5月に発売したソロデビューアルバムであり、1stミニアルバムだった「Tiger Eyes」の作業過程と今回のフルアルバムの作業過程はどのように違ったのかという質問にリュ・スジョンは「まずすべての会議に参加するというのが変わった点ですが、それが本当に良かったと思います。一緒に作っていく感じで、チームという感じがしました。もともとたくさん悩む方ですが、さらに悩むようになって良かったと思います。それが一番大きな変化であり、良かった点です。大変だった点は、やはり時間をたくさん使わなければならなかったことです。でも長所の方がもっと大きくて、大変だとは感じませんでした」と答えた。

また彼女は「LOVELYZの活動当時に発売したソロアルバムは、幼い頃から面倒を見てくださった会社があったので、会社の意見に従いました。タイトル曲やスタイリングなど、全般的なことについて会社に従うのが正しいと思いました。今は一人で自分の話をしようと決心しただけに、自分が伝えたい、表現したい部分に重点を置こうと思いました」と語った。

所属事務所との契約終了後、多様な選択肢の中で独立レーベルを選んだ理由は何だったのだろうか。リュ・スジョンは「本当に多くの、素敵な方々とミーティングをしました。でも確信が持てなかったんです。私はもともと悩みも多く、右往左往してしまう性格です。ですが今のマネジメントと話をする中で、これが正しいと決心することができました」と説明した。

続いて「今でも後悔はありません。独立レーベルを設立してみると、自分自身にもっと集中できたと思います。私が本当にやりたいことは何なのか、より悩んで考えるようになりました。事務所内で私は代表ではなく、ただのアーティストです。マネジメントがありますから」とつけ加えた。

さらに彼女はメンバーと完全体で再び集まり、ステージに上がる想像もしたことがあると明かした。リュ・スジョンは「メンバーたちと話は本当にたくさんしています。一緒にアルバムも出そう、コンサートもやろう、ユニットをやったら面白そうだという話は出てきますが、私たちはそれぞれがやりたいことをやってみようと離れましたので、それだけに(一人ひとりの活動を)もっとしっかりやりたいという考えはあります。大きな決心をしたので、ソロ活動に集中したい気持ちは大きいです。でも今後みんなの気持ちが合えば、プロジェクトとしてやってもすごくいいだろうと思います」と話した。

記者 : ファン・ヘジン