「キリング・ロマンス」イ・ハニ、産後7ヶ月でワイヤーシーンを撮影“人間イ・ハニとしての成長も大事”

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写真=ロッテエンターテインメント
女優のイ・ハニが「キリング・ロマンス」に出演した感想を伝えた。

彼女は最近、ソウル市鍾路(チョンノ)区昭格洞(ソギョクドン)にあるカフェでマイデイリーとインタビューを行い、4月に公開された映画「キリング・ロマンス」について話した。

同作は、島国の財閥ジョナサン(イ・ソンギュン)と、運命的な恋に落ちて突然引退を宣言したトップスターのファン・ヨレ(イ・ハニ)が、ファンクラブ3期生出身の四浪であるボム(コンミョン)に出会い、奇想天外なカムバック作戦を準備する物語だ。映画「男子取扱説明書」のイ・ウォンソク監督がメガホンをとり、「ビューティー・インサイド」の脚本家パク・ジョンイェが脚本を手掛けた。

彼女は劇中、ファン・ヨレ役に扮して熱演を繰り広げた。ヨレはトップスターとして大人気を集めている中、“パルヨンギ(下手な演技)”により“国民の笑い者”に転落し、引退を決心する人物だ。

特に彼女は、動員観客数1000万人を記録した映画「エクストリーム・ジョブ」、ドラマ「熱血司祭」「ワン・ザ・ウーマン」など、多数のヒット作を保有した“コメディクイーン”らしく、格別な愉快さを届けて作品の完成度と没入度を高めた。

この日、彼女は同作について「最初にシナリオをもらってたくさん笑いました。実は仕事だから普通はそんなに笑わないのですが、こんなに面白かった台本は『エクストリーム・ジョブ』とこの作品でした。面白かったですし、果たしてどのようにして具体的に表現するか気になりました。また『男子取扱説明書』が大好きだったので、監督さんの思うままに作品を作るとしたら、とてもユニークな作品、歴史に残る作品になると思いました」と語った。

彼女は「最近は『大作だけを映画館で観ればいい』という考えが多くて、映画の多様性が消えていっているようです。映画への関心が段々なくなっていく感じがして悲しかったです。このような状況で、この作品が警鐘を鳴らす作品だと思います。“ミントチョコレート味”の作品が誕生して意味深いと思います。感激的で、試写会で映画を観て泣いたりもしました。観客の方々に会うと胸が痛いほどときめく感じ、この作品が特にそうでした。この作品のように、特別な色を持つ、ユニークな作品がたくさん作られてほしいです」と、映画への愛情を示した。

2021年に一般男性と結婚し、昨年6月に娘を出産した後も、休まず活発に活動しているイ・ハニ。多作について、彼女は「子どもには申し訳ないが、リズムを維持したいと思いました。基本的に、仕事をする時は仕事に集中して、育児をする時は頑張って育児をします。『果たしてずっと子どもと一緒にいてあげることがいいことなのか』と思ったりします。役者という仕事が“ワークライフバランス”を調節できる仕事ではないので、今撮影しているドラマ(MBCドラマ「夜に咲く花」)も、思ったよりスピーディーに作業しています。とにかく、私が出産して6ヶ月後から活動を再開し、7ヶ月後からワイヤシーンを撮影しました。体が動くから挑戦したのですが、後に『大丈夫かな』と心配になったりもしました」と、正直に告白した。

続けて「しかし、まだ役者としてのリズムをずっと維持したいと思っています。子どもの成長も大事ですが、人間として、女性としての自分の成長も大事だからです。子どもへの愛とは別に。撮影のため3~5日ほど娘に会えなくなると、すごく会いたいです。どこまで罪悪感なしに仕事ができるのか、どれだけすれば大丈夫か、私も妊娠と出産は初めてでよく分からないため、常に挑戦しています。今は自分の時間が自分だけのものではないので、仕事と育児のバランスを取っていく段階です。私も、母というもう1つの仕事、役割に適応しています。『母が幸せでこそ子供の幸せだ』という言葉がありますが、私もそうだと思います」と、強い内面を見せた。

また、彼女は「役者は体が楽器なので、毎日運動するのが私の鉄則です。『ワン・ザ・ウーマン』を撮影する時も、ドラマだったためスケジュールが厳しかったですが、毎日運動しました。この作品を撮影する時も同じでした。今は体力のせいで大変ですが、このように一定のトーンを維持しなければなりません」と、徹底した自己管理を公開し、皆を驚かせた。

また「ヨガ、瞑想、お茶を飲むのが朝のルーティンです。極限の感情に向き合い、理解して、再び発散して、このような仕事だからトーンを整理しないと、日常生活が崩れてしまいます。感情を消費する仕事なので、トーンを整理してこそ、演技も上手になります。休む時もぐっすり休まなければなりません。私も、休まずに走る中でスランプを経験したので、劇中、ヨレがどうして引退を選んだのか理解できました。その為、休む時は、自ら自己隔離すると良くなることが多いです」と述べた。

ヨレの熱血ファンであるボムのように、記憶に残るファンがいるかと聞くと、彼女は「とても多いです。時々、役者という仕事について考えてみると、ファンの方々は実際に、無条件の愛、親から受ける愛のようなものをくれます。一体私は何者なのかと思う。朝早くからお弁当を作って持ってきてくれるファンの方も多く、手作りの贈り物も持ってきてくれて、このような愛があるんだなと思います。心から感謝しています」と、ファンに感謝の気持ちを伝えた。

続けて「『ワン・ザ・ウーマン』の時は、私の写真がプリントされた、すごく可愛いケーキを制作して送ってくれたファンもいました。手紙にはこう書いてありました。深刻な産後うつ病で3年間、声を出して笑ったことがなかったのに、『ワン・ザ・ウーマン』で私がベトナム語を話す姿を見て大声で笑ったと。感謝の気持ちを込めて、ケーキを送ってくれました。逆に私の方がもっとありがたかったです。自分の仕事に直接的にやり甲斐を感じるのは簡単ではありません。『エクストリーム・ジョブ』が動員観客数1000万人を超えたとしても、実際に面白かったのかはわからないので、気になって、映画館の後ろの方で隠れて反応を確認してから実感しました。なので、このような手紙をもらうと『とてもありがたい』と思います」と、感動したエピソードを伝えた。

記者 : キム・ナラ