「キリング・ロマンス」イ・ソンギュン、衝撃コメディに出演の理由は?“「パラサイト」から変化を与えたかった”

MYDAILY |

写真=ロッテエンターテインメント
俳優のイ・ソンギュンが、衝撃的なコメディジャンルの「キリング・ロマンス」に挑戦した感想を明かした。

イ・ソンギュンは最近、ソウル市鍾路(チョンノ)区昭格洞(ソギョクドン)にあるカフェでマイデイリーとのインタビューを行い、映画「キリング・ロマンス」について紹介した。

同作は、島国の財閥ジョナサン(イ・ソンギュン)と、運命的な恋に落ちて突然引退を宣言したトップスターのファン・ヨレ(イ・ハニ)が、ファンクラブ3期生出身の四浪であるボム(コンミョン)に出会い、奇想天外なカムバック作戦を準備する物語だ。映画「男子取扱説明書」(2013)のイ・ウォンソク監督がメガホンを取った。

彼は劇中、ファン・ヨレの夫であるジョナサン役を務めた。ジョナサンは、南太平洋の“クァラ島”で自力で成功した財閥で、高いプライドと自負心を持つ人物だ。

特に彼は、「第92回アカデミー賞」の作品賞など4冠を達成した「パラサイト 半地下の家族」でブームを起こしたのに続き、コメディジャンルの「キリング・ロマンス」に出演した。これについて彼は「笑わせないと、というプレッシャーはなかったですし、あまり悩みませんでした。自分に入るシナリオも以前と同じです。『パラサイト 半地下の家族』というメガヒット作に出演しましたが、自分にとってはいい経験であるだけで、以前と変わったことはありません。主に重い雰囲気の作品に出演してきたため、変化を与えたくてこの作品を選びました」と語った。

そして彼は「実はこの作品の台本をもらって、どうすればいいんだろう、と否定的な気持ちが大きかったです。しかし、イ・ウォンソク監督がユニークな作品をたくさんする方なので、お断りするにしても、なぜ自分にオファーしたのか気になって面会しました。監督は実際にすごく面白い方です。僕のことを褒めてくれたりと、1時間ほど面会して、僕はアメリカに向かいました。当時、イ・ハニさんが出演を前向きに検討している、という話が出ていて、ちょうどアメリカでのスケジュールで対面する機会があったので『本当に出演するの?』と互いに確認しました」と裏話を打ち明けた。

相手役のイ・ハニとは2010年のドラマ「パスタ」以来、約13年ぶりの再会だ。彼は「イ・ハニさんが、本当にいいエネルギーを持っているじゃないですか。すべてを投げて演じて、コメディ界で大活躍しました。彼女への信頼で出演を決心しました。一緒にやったら楽しいと思って」とし「彼女は撮影現場のムードメーカーでした。演技をはじめ、日常でもテンションが高い上に、ポジティブなエネルギーでバランスを取ってくれます」と絶賛した。

また「『パスタ』の撮影当時は、共演シーンが多くありませんでした。撮影自体が大変でした。当時、彼女はドラマ出演の経験が少なかったですが、一生懸命にやっていました。その姿を見て素晴らしい役者になると思っていましたが、自分の予想よりよくやっていると思いました」と付け加えた。

作品に対するイ・ソンギュンの家族の反応はどうだろうか。彼は「妻(女優チョン・ヘジン)も子どもたちと一緒に試写会に出席して、作品を鑑賞しました。彼女が先に、家で小さい画面で見たことはあったのですが、このように大きな画面で確認したのが初めてでした。面白かったと言われました」と笑顔を見せた。

「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督も熱い関心を見せたという。彼は「この前、ポン・ジュノ監督が、この作品のポスターをキャプチャーしてメールを送ってくれました。『このケミ(ケミストリー、相手との相性)が気になるから絶対に観る』と連絡してくれました」と語った。

イ・ソンギュンは「僕も、監督も、出演陣もみんな結果に満足しています。内容を知って観たにもかかわらず、面白かったです」とし「ジョナサンは愛着が湧くキャラクターです。仮面遊びをするように、楽しく撮影しました。もちろん、好き嫌いはあると思いますが、“突拍子もない”がこの作品の魅力です。童話のようで、漫画のような作品だと思っていただきたいです」と自信を示した。

そして彼は「この作品の最も大きなライバルは『男子取扱説明書』です」と付け加えた。

記者 : キム・ナラ