「大したことない人生」チョン・ガウン、主演作への出演を決めた理由は“主人公と似ている部分があると思った”

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写真=チョン・ガウン所属事務所
「今は大変だけど、人生の最後はハッピーエンドだと信じています」

チョン・ガウンが映画「大したことない人生」(監督:ソ・ドンホン)で主演にキャスティングされた。最近韓国で公開された映画「大したことない人生」は、死ぬ直前に過去にタイムスリップしたイソンが、自身の恋人たちに会ってもう一度愛を取り戻そうとする内容のタイムスリップファンタジラブストーリーだ。チョン・ガウンは時間旅行に出る主人公イソンを演じる。

ソウル広津(クァンジン)区建大入口で行われたインタビューで、チョン・ガウンは初主演について「最初は『私に映画の主演を演じる能力があるのか』と思ったけれど、台本を見るとイソンに私と似ている部分があると思いました」と話した。

チョン・ガウンは「最初は『詐欺じゃない? どうして私に?』と思いました。その時、監督が『もしチョン・ガウンさんがこの役を演じてくれないなら、主人公を男に変える』と確固たる口調で話してくれました。女優としての演技が確立されているわけでもないのにどうして私なのか聞いたら『台本を書きながら、これはチョン・ガウンさんにピッタリだと思った』と言われました」と伝えた。

主人公のどこが自分に似ていると思うのかという質問に彼女は「イソンの母は、高校生の時に消えてしまいます。子供を捨ててそのままいなくなってしまうんです。ものすごい借金を残して。もちろん私がそのようなことを経験したわけではないけれど、私も40代の時に自分の意志ではないことによって危険な状況に置かれたことがあります。ですから『私はこの役を演じられる』と思いました」と正直に明かした。

間違った選択をしたものの、それによってたくさんのことを悟るイソンを演じながら、その中から自分を見つけたというチョン・ガウン。彼女は「イソンの最後はハッピーエンドです。私も今は大変だけど、一生懸命に生きていたら私の最後もハッピーエンドなのではないかと思います」と伝えた。

タイムスリップをする主人公のように「戻りたい瞬間があるか」という質問に、彼女は「結婚する前の8~9年前に戻りたいです」と言いながらも「私個人の人生と思えばもっと正しく、賢明な選択をするだろうと思うけれど、そうなると私の子供がいなくなるので選択し難いです」と話した。

彼女が演じたイソンはアンラッキーだった過去を持ちながらも、良妻賢母になることを夢みたキャラクター。しかし「この世にちゃんとした男性はいない、リスタートするのが唯一の脱出口」と思った後、偽装自殺を通じて新しい愛を夢見る。

チョン・ガウンは「私も20代、30代の時は能力のある男性に出会って、趣味のように芸能活動をすればいいと思っていました。イソンのように良妻賢母になるのが夢だったんです」とし「しかし、いざ結婚をしてみたら、私は良妻賢母には合わない人間だということに気づきました。良妻賢母はとても難しいことでした」と話した。

「40代半ばになった今の夢は何か」という質問に彼女は「ありがたいことに、家事は母が担当してくれていますし、私は一生懸命に働いています。娘に『ママ、大変でしょう? 働きたくないでしょう?』と聞かれるけれど、『お母さんは自分の仕事を愛してる』と答えています。今の夢は自分にできることを上手にすること、また私ができることに最善を尽くして誠実に成し遂げることです」と伝えた。

「大したことのない人生」はファンタジーメロだ。「主人公のように叶いたい愛があるか」という質問に、彼女は「そのようなものはないです」と笑顔で伝えた。続けて「今はメロドラマを見ながら『愛が全てだと思ってるでしょう?』とたくさん思います。過去の私には愛が全てだったけれど、今は愛を夢見るそのような歳ではないと思います」と話した。

しかし、MBN「ドルシングルズ」を見て考えが変わったという。再婚カップルであるユン・ナムギ、イ・ダウンを見て、羨ましかったというチョン・ガウンは「誰かがあんな眼差しで私を見つめてくれて、あのような心で私の子供を抱きしめてくれるのだろうかと思いました。ユン・ナムギさんが子供を見つめ、その子供が抱かれる姿を見て、感情移入したようです」と話した。そして「その番組を見て『再婚は絶対しない』から『絶対とはいうのはやめましょう』に気持ちが変化しました」と伝えた。

記者 : ペ・ヒョジュ