BIBI、タイトル曲「BIBI Vengeance」MV公開…自ら企画して誕生したストーリーに注目

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写真=FEEL GHOOD MUSIC
BIBIが傷を描いた新曲「BIBI Vengeance」でカムバックした。

本日(18日)、韓国国内外の音楽配信サイトを通じて1stフルアルバム「Lowlife Princess-Noir」が発売された。

今回の新譜はBIBIがデビューから3年6ヶ月で初めて披露するフルアルバムで、2年間念入りに作業した結果である。2018年に韓国で放送されたSBS音楽サバイバル番組「THE FAN」を通じて名を知らせた彼女は、2019年5月に1stシングル「BINU」で正式デビュー。その後、多数のシングル、他のミュージシャンとのコラボシングル、OST(挿入歌)などを発売し、自身だけの感性を示した。

新しいアルバムには「下流人生のお姫様」を意味する逆説的な表現「Lowlife Princess-Noir」という名前をつけ、リスナーを黒い新世界に導いた。全曲の単独作詞はもちろん、作曲、編曲、プロデュースを務め、自身の今を飾らず率直に投影したという。

イントロのトラックを皮切りに「Blade」「BIBI Vengeance」「Animal Farm」「MotoSpeed 24」「Sweet Sorrow of Mother」「Loveholic's hangover」「Wet Nightmare」「Witch Hunt」「JOTTO」「City Love」まで全12曲が収録された。

タイトル曲は全4曲だ。怒りが作り出した人間の本質を歌った「BIBI Vengeance」はもちろん、裏切られた恋人を対象に痛快な快感を伝える「JOTTO」、ウィットに富んだタイトルとテーマの「Blade」、世界への誤った基準と従来のシステムに反旗をあげる内容の「Animal Farm」まで、自分だけの不埒な想像が込められている。BIBIの夢幻的な歌声と大胆な歌詞の中の重厚なメッセージが、リスナーの胸に響く。

このうち「BIBI Vengeance」はBIBIが1人で歌詞を書き、THE NEEDと共同で作曲した楽曲だ。彼女は人との関係で起きたことによって激怒した状態で歌詞を書き、それでアルバムの中の話し手が実際の自分と似たように感じられたと伝えた。

BIBIは「入ってこいと言って / なんで下を見る なんで / 内緒にするよ / あなたの否定と罪 / 全部出して」「何をしても何を言っても後悔をしても構わない / 私は私を崩す / 私を踏みにじったあなたを許した / 最後の機会を捨てたなんて残念 / 待っていた期待してきたもう悪いやつ / 悪いやつとてもただ悪いやつ / 悪いやつとてもただ悪いやつ / 悪いやつとてもただの悪いやつ / 二度と捕まらないで / その時は見るようになる」などの歌詞を通じて、自身を踏みにじった相手への怒りを表現した。

ミュージックビデオのストーリーもBIBIの企画を経て誕生した。彼女は「BIBI Vengeance」のミュージックビデオに出演し、最近Netflixドラマ「ナルコの神」、SBS金土ドラマ「わずか1000ウォンの弁護士」、映画「非常宣言」などに出演した俳優のヒョン・ボンシクと息を合わせた。ミュージックビデオの中でBIBIは、自身を踏みにじった男性に痛快に復讐する女性を演じた。

振り付けは最近、Mnetダンスサバイバル番組「STREET WOMAN FIGHTER」で活躍したダンスクルーHOOKのリーダーAIKIが務めた。BIBIは楽しい曲の雰囲気とストレートな歌詞に合うパフォーマンスまでこなし、一編のノワールを完成させた。

彼女は、所属事務所のFEEL GHOOD MUSICを通じて「怒りや欲望、愛をいっぱい込めたアルバムを作っていると、いつの間にかそれが人みたいになった。その女の子のシルエットと、その中の二面性が気になった。作業ももっと上手くいった。そんなふうに1年近く作業していると、久しぶりに覗いた鏡の中のあの子は狂っていた」と感想を打ち明けた。

さらに「作業室にソウル市内が見える大きなガラス窓があるけれど、夜になると私の姿と漢江(ハンガン)、人の森が重なって見えた。汚くて反抗的なタブー、愛しく気持ち悪い子、切なく危険な悪い人とよく似合う景色だった。狂いそうな作業だったと思う。次は本当に幸せなことをやる。私が全部寂しくてつらかったので、お聴きになる皆さんは笑ってほしい」と伝えた。

記者 : ファン・ヘジン