キム・ユジョン、子役出身の俳優たちへの思いを語る「それぞれの道でお互いを応援している」

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写真=Netflix
「20世紀のキミ」のキム・ユジョンが、“よく育った子役スター”の模範らしい成熟した内面を見せた。

彼女は最近、ソウル市鍾路(チョンノ)区昭格洞(ソギョクドン)のカフェで、マイデイリーとインタビューを行った。これに先立って10月21日、彼女はNetflix映画「20世紀のキミ」で190ヶ国の視聴者に会った。

同作は、ある冬の到着したビデオテープに収められた1999年の記憶、17歳の少女“ボラ(キム・ユジョン)”が、親友“ヨンドゥ(ノ・ユンソ)”の初恋を叶えるため、恋のキューピットとなって展開する“初恋観察ロマンス”だ。公開してたった3日でNetflixのグローバルTOP10の映画(非英語)部門で2位を記録、熱い人気を得ている。また、韓国をはじめ日本、台湾、ブラジル、メキシコなど33ヶ国のTOP10リストに名を連ねた。

彼女は劇中、ナ・ボラ役に扮して熱演を繰り広げた。ナ・ボラは友人のキム・ヨンドゥの片思いを応援するため、ターゲットであるペク・ヒョンジン(パク・ジョンウ)の一挙手一投足を監視して伝える誠実さから、テコンドーの有段者の凛々しさ、本人も気づかないうちに訪れた初恋と友情の間で感じる心の波乱まで、様々な魅力を持つ立体的なキャラクターだ。

2003年、5歳の時にCMで芸能界にデビューした彼女は、20年間の活動を通じて大きな人気を集めている。ドラマ「ニューハート」「イルジメ【一枝梅】」「風の絵師」「トンイ」「九尾狐伝~愛と哀しみの母~」「階伯」「太陽を抱く月」「メイクイーン」「黄金の虹」「秘密の扉」「雲が描いた月明り」「とにかくアツく掃除しろ!」「コンビニのセッピョル」「ホン・チョンギ」に、映画「同窓生」「優しい嘘」「大好きだから」「第8日の夜」などでも活躍した。

この日、彼女は「子どもの頃から俳優じゃない、別の道を考えたことがありません」と語った。彼女は「高校に入る時、どんな方向に進むか最も悩みが深かった時期でしたが、この道は自分の道じゃないと考えたことは一度もありません」と堂々と述べた。

また「別の道を考えてみる時間さえなかったし、そんな想像もしませんでした。当たり前に演技してきたし、自分が最も自信を持ってできる仕事だと思っていました」と演技への情熱を示した。

彼女は「ただし、撮影中に体のバランスが崩れる瞬間がやってきます。そのような状況に直面した時、自分を責めているんじゃないか、と悩んだことはあります」と付け加えた。

自分と同じ道を歩いている、子役出身の俳優への愛情もアピールした。彼女は「最近、子役出身の俳優たちが人気を集めているようで嬉しいです。何となく彼らに同質感を持っているし、応援したくなります。私と会うことがないとしても、どこにいても応援したいです。それぞれの道を歩いていますが、お互いを応援していると思います。その気持ちが心に迫ってこないとしても、自然にそうなるようです。みんなもっと成功してほしいです。彼らの成功から力を得たりします。『私ももっと頑張らないと』と思うようになるし。何よりも、以前から一緒に活動してきた同僚なので、迷惑をかけてはいけないと思っています」と格別な愛情を示した。

また彼女は「積極的に出て行ってアドバイスしたりはしないけれど、それに影響を受けるかもしれないので、ハン・ヒョジュさんが私に大変なことがあったら話して、と言ってくれたように私もそうしています。私もまだ成長している段階ですが、この過程は簡単ではありません。なので、私と同じ悩みを持っている同僚たち、後輩たちが辛くないように、傷つかないように、元気に活動できるように願っています。簡単ではないですが、その痛みを経験しない方法を悩んできました。子役俳優たちが気楽に演技できるいい環境が作られるまで、ずっと子役俳優として活動したいとインタビューで答えたこともあります。もちろん、撮影環境がだんだん良くなっている状況ですが、後輩たちにもっと気楽な環境で活動してほしいし、混乱は感じないでほしいです。自我が形成される時期にすでに働いていることは、良い点も悪い点もあります。それについて心配しています。自分で感じて経験してこそ分かることだから、多くのことを教えてあげるのも慎重になります」と語った。

彼女は「私も仕事中に受けた傷が多いです。混乱して、不安定な時期があったし、自分で自我を探していく時期もありました」と告白した。

また「子ども時代からスポンジのように吸収していたので。ですが、実際には幼かったし、自ら『どこまで悩んで、どこまで考えればいいのか』と、悩んだこともあります。当時、私はキャリアよりは年齢にもっとフォーカスを合わせました。私はまだ20代初めで、これから経験することがもっと多いので。いくら子ども時代から活動してきたとしても、まだ知らないことがたくさんあると、ずっと繰り返して考えています」と述べた。

そして彼女は「今は混乱した時期を経て、安定的で気楽で平穏な状態です。自分の考えで判断して、耐えられる力を育てた結果です。実際に色んな方法を試みました。PT(パーソナルトレーニング)、ピラティスなど運動も頑張ったし、様々な趣味の活動もして、一人で旅行にも行きました。このように一人だけの時間を通じて強くなることができました。大人になってからは一つずつ、ゆっくりと解決しましたが、無事に乗り越えたと思います。今はちょっと大変な状況や厳しいことがあっても、深刻に考えません」と伝えた。

記者 : キム・ナラ