「告白、あるいは完璧な弁護」キム・ユンジン、作品に自信“退屈ではない105分になるはず”

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写真=ロッテエンターテインメント
「単純にキャラクターに没頭し、演技だけに気を使うことができませんでした。『ここまで深く入り込んで演じた映画は、いつぶりなのか』という気がしました。熾烈でした」

映画「時間回廊の殺人」(2017)以来、約5年ぶりの映画「告白、あるいは完璧な弁護」の公開を控えている女優のキム・ユンジンの話だ。最近、ソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)でインタビューを行った彼女は、「撮影が終わると、体が痛かったです。アクション映画を撮った方がましだと言うほど、圧迫感が激しかったです」と打ち明けた。

ユン・ジョンソク監督が演出した「告白、あるいは完璧な弁護」は、密室殺人事件の容疑者になった将来有望な事業家のユ・ミンホと、彼の無罪を証明しようとする勝率100%の弁護士であるヤン・シネが、隠された事件のパズルを合わせていくことから繰り広げられるストーリーを描く。スペインの映画「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」(2017)を原作としている。

キム・ユンジンは有罪も無罪に変える勝率100%の弁護士ヤン・シネに変身し、ユ・ミンホ役を演じるソ・ジソブと激しい演技対決を繰り広げる。ユ・ミンホの供述から弱点を見つけた後、事件を再構成し、作品を引っ張っていく重要な役割であるだけに、役作りのために表情から視線、眼差しまで念入りに設計した。

新型コロナウイルスの感染拡大により公開が延期されていたが、ついに公開されることになったことについて彼女は「公開されることになって嬉しいです。マスコミ向け試写会で言及したように、昨年も『このままだと、ずっと公開できず、OTT(動画配信サービス)を通じて公開されることもあり得るな』と思いました。『映画館がなくなるのではないのか?』という気がするほどでした。最近のことなのに、まるで昔話のように感じられました」と話した。

続けて「この峠をうまく乗り越えたようで嬉しいです。舞台挨拶だけでも観客と会うことができてよかったです。映画をどのようにご覧になるのか、楽しみです。ずっとお見せしたかった作品です。自慢したいし、愛情を持っています。インタビューをするのが全くきつくない理由は、余りにも嬉しいからだと思います」と笑った。

彼女は「原作と最も大きく異なる部分は後半部です。反転後の説明も追加されました。原作はクールでシックなスリラーですが、反転のためだけに走ります。『告白、あるいは完璧な弁護』は反転もあり、エンディングの痛快さももっと深みがあります。全体的に別の映画のように感じられました」と自信を示した。

また「監督の脚色が韓国映画により適していると思います。実は、台本を読んでから原作があると聞いたので見ましたが、原作を見てから監督への信頼がはるかに増しました。原作のままでも安全で良いのに、別のやり方で表現したので、それが良かったです」と伝えた。

さらに「今作は素晴らしい反転とメッセージがあり、余韻がもう少し長く残りそうです。新派的でなくて、良かったです。どこにも偏ることなく、適切に表現されていると思います。監督が音楽、照明、編集、衣装を選ぶ時、どれほどたくさん悩んで映画を完成させたのか感じられました」とも話した。

自分が演じるヤン・シネというキャラクターについては「演じる時に難しいかもしれないけれど、面白そうでした。メッセージが良かったです。一人の重さ、命、価値がどれほど大切なのかを見せてくれます。単純に表現したくありませんでした。一人が犠牲になって世の中からいなくなる余波が、どれほど大きくて強いのか、古臭い説明方法ではなく、面白く描かれました。脚色が良かったです。韓国的な情緒で上手く表現され、監督への信頼感が強くなりました」と出演を決めた理由を明かした。

キム・ユンジンは役作りのため、体重も減らした。「普段もダイエットはしていますが、1週間しか時間がなかったにもかかわらず、3kgも減らしました」と話した。

相手役のソ・ジソブとの共演については「最高でした。本当に良い俳優です。お互いへの信頼がありました。また共演できたら良いと思います」と絶賛した。

観客に今作をどのように見てほしいのかと聞くと、「トイレに行ってきてから見てほしいです。途中で行くと、とても混乱すると思います」と話した。続けて「退屈ではない105分になると思います。確信をもって言えます。監督とは親交がありませんでしたが、作品を一生懸命に準備する姿を見て、一生懸命にせざるを得なかったです。しきりに台本を読むようになりました。自然と良いエネルギーが伝わりました。撮影中、ずっと頭が痛くて肩こりで大変でしたが、楽しい撮影現場でした」と話した。

映画「告白、あるいは完璧な弁護」は、韓国で10月26日に公開された。

記者 : ヤン・ユジン