カン・テオ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で大ブレイク!全盛期に軍隊へ“僕を忘れないで待っていてください”

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写真=「@star1」

「残念ですね」の一言で女心を鷲掴みにした。ワンちゃんのような愛嬌溢れるハンサムなルックスにスイートな口調、魅力的な眼差しでお茶の間に登場したカン・テオ。デビュー9年で「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のイ・ジュノ役を通じて“国民の男性主人公”と呼ばれ注目を集めたカン・テオへの関心は、まさに爆発的だ。これまで出演した作品を探して見ることは基本。デビュー初期にベトナムで人気を博し、“ベトナムプリンス”と呼ばれた時代やダンス映像などが話題となり、胸キュン名場面コレクションとパロディの短い映像まで急速に広がり、ホットな人物になるほどだ。

しかし彼はこの状況を満喫する暇もなく、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を最後に、軍隊へ行かなければならず、ファンは残念がっている。やっと花を咲かせたカン・テオについてまだ知りたいことが多い。さらにかっこよくなって帰ってくると約束したカン・テオの第2幕が楽しみだ。

 

デビュー9年にして迎えた全盛期「夢なんじゃないかって」

――ただ立っているだけでもグラビア以上という感じです。“カン・フォックス(カン・テオ+キツネ)”に間違いないですね。

カン・テオ:ハハ。すごく緊張していたんですけど、うまく撮れていたでしょうか? 最初はすごく緊張しましたが、スタッフの方々がリードしてくださったので、すぐに緊張が溶けました。楽しい雰囲気の中で撮影しました。

※あざといことをキツネにたとえている。

――多くの女性たちがカン・テオさんにハマっています。デビュー9年にして迎えた全盛期ですね。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」がここまでヒットすると予想していたのでしょうか?

カン・テオ:俳優同士で放送が始まる前に、「僕たちのドラマ、どうなると思う?」と話していました。皆シナリオを本当に楽しく読んだので、「うまくいきそう!」と言って期待していたんです。でも、ここまで愛されるとは思いませんでした。日に日に大きな反響を送ってくださるので、皆驚いています。今でも実感が沸きません。これって現実なのだろうか、もしかしたら夢なんじゃないかって。

――“国民の男性主人公”に挙げられるようになりましたが、人気は実感していますか?

カン・テオ:知人がたくさん連絡をくれます。SNSで僕に関するチャルや映像、写真などがたくさん出回っていると。そういった時に実感し、ドラマが本当に人気なんだなと思います。でも僕のInstagramには表示されないですね。僕も直に見てみたいのに(笑)。

――カン・テオではないイ・ジュノは想像できませんが、この役のために1ヶ月以上待ったそうですね。そこまでイ・ジュノ役に惹かれた理由は何ですか?

カン・テオ:僕は速読ができないんですよ。シナリオを読む時、すごくゆっくり読むタイプなんです。でも「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のシナリオは、取り憑かれたようにすぐに読んでしまいました。最初に読んだ時から頭の中にイメージが浮かびました。漫画のように色も思い浮かんで、各シーンが頭の中に広がりました。イ・ジュノではない、どの人物でもいいから絶対にこの作品に参加したいと思いました。だから作品の打ち合わせをした後、数週間ひたすら祈りながら待っていました。

――カン・テオさんとイ・ジュノのシンクロ率はどのくらいですか?

カン・テオ:実際の性格とジュノは異なる点の方が多いです。ジュノはすごく繊細でモテ男ですし、すべての人に優しくてセンス溢れる人ですが、僕は違うんです。ジュノについていくことはできません。それなりに繊細になるため努力しますが、実はすごく鈍感で単純です。ジュノに関してはどのように表現すればいいのか悩みました。眼差しや口調を重くならないようにしながら優しさを強調するため、研究をたくさんしました。口調が重たくならないように空気を混ぜて話し、なるべくドライにしようと心がけました。
 

撮影現場の雰囲気は?「おしゃべりしすぎて…」

――0.9%で放送がスタートし、1ヶ月で15倍以上の視聴率を記録するのを見て、どんな気分でしたか?

カン・テオ:視聴率をあまり気にするタイプではありません。作品へ出演する度に毎日視聴率をチェックしたりはしませんでした。視聴率が良ければいいことですが、低いからといって影響を受ける方ではありません。でも「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」ではちょっと驚きました。新しいチャンネルで放送したのに、奇跡のような事が起こったのですから、本当に本当にありがたいことです。

――現場が楽しければ作品も素敵になる場合が多いようですが、俳優たちとの共演はいかがでしたか?

カン・テオ:言うまでもありません。会話のコードというか、そういうのが本当によく合ったんです。おしゃべりしすぎてお互いに「今からは本当に集中しようね」と言うくらい、会話が途切れませんでした。たわいもない話できゃっきゃと笑いながらじゃれ合ったりしていました。雰囲気がとても良かったので、NGを出してもそれがアドリブとして生きたシーンもたくさんありました。特にチョン・ミョンソク弁護士(カン・ギヨン)は(笑)。

――カン・テオさんもアドリブを入れたシーンがあったのでしょうか?

カン・テオ:一線を超えてはいけないと思って、なるべくアドリブは避けたんですけど、行動の面ではアドリブがいくつかありました。ヨンウがドアを開けて3秒数える時、後ろで一緒に数えるとか、会食をする時に乾杯をするシーンがありますが、ヨンウの腕が届かなさそうでグラスをこっそりとぶつけるなどの行動です。こうしようと思ったのではなく、演技に集中したら自然に出てきたものですが、それを監督がキャッチしてくれました。

――共演俳優たちとのグループチャットルームがあるそうですが、どんな会話をするのですか?

カン・テオ:たわいもない話です。お互いに面白い写真をアップしたり、何を食べているのか共有したりします。時には誰かがビールを1杯飲んでいると言って写真をシェアしたら、皆一緒にビールの写真をアップして、オンラインで飲み会もします。あ、そしてSNSに集合写真をアップしたい場合、そのトークルームで許可を得なければなりません。もし誰かが写真が気に入らないと言ったら、「却下します」と返事するんですけど、そうなればその写真は世に出すことができません。本当に友達同士でやり取りするように、遠慮なく冗談を言って会話しながら過ごしています。お互いのSNSにコメントもたくさんします。

――カン・テオさんが書くInstagramのコメントを見ると、古めかしい雰囲気が感じられると聞きました。ファンがイ・ジュノにイプドク(オタク入門)した後、「ポガヨ(スクラップするという意味の昔の流行語)」などの言葉遣いを見ると一歩距離を置いてしまうという噂があります。

カン・テオ:ハハハ。「ポガヨ」は今でも使わないですかね? 許可なしに写真を持っていったら、それはマナー違反だと思って、そのようにコメントを書いたんですけど……。僕の中におじさんの血が流れているのでしょうか。今日から流行語の勉強に早速入ります。これからコメントする時にもっと慎重になります。距離を置かないでください(笑)。
 

実際の恋愛スタイルは?「友達のように楽しく」

――パク・ウンビンさんとの共演についても聞かざるをえないですね。

カン・テオ:ただただ感心するばかりです。役者として大先輩ですが、その経験値と貫禄があちこちに表れていました。パク・ウンビン姉さんと共演してたくさん学びましたし、尊敬すべき部分が多いです。ウ・ヨンウ役を演じながら本当に大変だったはずなのに、姉さんはいつも笑っています。疲れた様子を見せたことがありません。だから僕たちも誰一人として疲れた姿を見せることができなかったんです(笑)。セリフも圧倒的に多いですし、一番大変なのにいつも笑っているヨンウを見ながら、「ヨンウを見て。僕たちはもっと笑っていなければいけないよ」と思って元気を出せた時もあります。いつも心強い存在で、この作品の中心になってくれました。

――“鯨カップル(イ・ジュノ&ヨンウ)”のキスシーンも話題となりました。

カン・テオ:愛情を示すシーンやキスシーンもあったんですけど、すごく難しかったです。相手が気分を悪くするんじゃないかと心配しましたが、先にパク・ウンビン姉さんがクールに引っ張ってくださったのでありがたかったです。姉さんを信頼して、表現したいものをしっかり表現しようと言ったんですけど、姉さんが本当にうまく受けとめてくださいました。お互いに相性が本当に良くて、NGもほとんど出なかったんです。おかげでジュノの愛らしい感情をきちんと表出することができました。

――実際の恋愛スタイルはどうですか?

カン・テオ:友達のように楽しく恋愛することを追求します。何でも楽しくて幸せなのがいいですから。恋愛する時も最大限楽しく、良いエネルギーを相手に与えようと思っています。僕が持っている良いエネルギーを分かち合いたいので、なるべく一緒に幸せに、楽しく、気楽に友達のように恋愛するのが好きです。

――イ・ジュノ役をカン・テオの俳優人生最高のキャラクターに挙げる人が多いのですが、ご本人はいかがですか?

カン・テオ:ジュノは当然、僕の俳優人生最高のキャラクターです。このキャラクターに出会ったおかげで、こんなにも大きな愛をもらっているじゃないですか。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は僕の俳優人生において新たな飛躍のポイントになった作品だと思います。

――コメントや反応は探してチェックする方ですか? ファンの方々の面白いコメントが多かったです。

カン・テオ:自分ではあまり見ません。もし悪質なものを見てしまったらすごく傷つくと思いますし、それが演技をする時に影響を及ぼすかもしれないと思って、慎重だったんですよ。だから撮影をしている時にコメントや反応は見ない方です。その代わり、周りの人たちが面白いコメントや反応をいろいろと共有してくれています。特に母がスクリーンショットをたくさん撮って送ってくださいます。母が映像やコメントなどをたくさんチェックしているんです。それが幸せで好きみたいです。それは僕も嬉しくて、幸せになります。ニックネームも面白く、時代劇に出演した時に話題となった仁祖(インジョ)をパロディしたものも本当に不思議に思いながら見ました。
 

芸能界のダンシングマシーン?「本当に釈明したい(笑)」

――「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では見せていませんでしたが、優れたプロポーションの俳優に挙げられているじゃないですか。普段、体の管理はどのようにしているのですか?

カン・テオ:体の管理は継続してやっています。幼い時にすごく痩せていたので、今は体を鍛えることにより気を使っています。主に自宅で運動をします。懸垂とか腹筋、腕立て伏せをたくさんやります。でも体がすぐ大きくなるので、作品に出ている時は運動を控えるんです。少し運動しただけで筋肉がついて、肩が大きくなったら僧帽筋と首が厚くなるのですが、首の筋肉を大きくしすぎると画面にきれいに映らないんです。だから作品をやっている時は筋肉を減らし、終わって休んでいる時に再び運動して体を鍛えます。

――俳優を夢見るようになったきっかけが興味深いです。小学生の時から目立ちたがり屋で、芸能人になりたかったそうですね。

カン・テオ:今は性格がちょっと変わりましたが、幼い時は僕が誰なのか、広く知ってもらうことが好きでした。声もすごく大きくてうるさくて、皆が僕を見てくれるのが好きな子でした。修学旅行に行くと、舞台に上がるような子が絶対に一人はいるじゃないですか。それが僕でした(笑)。それから小学校5年生の時だったでしょうか。演劇部に入ることになりました。その時初めて舞台の上で演技を披露しましたが、皆が僕に集中してくれて拍手をしてくれたんです。その時の喜びは、言葉で表現できません。熱い拍手とスポットライト。ああ、これは僕のための職業だなと思いました。最初は演劇俳優を夢見たのですが、どういうわけかこうしてドラマに出て、テレビに出ていますね。

――小学生の時から、一つのことに集中して続けてきたのですね。幼い頃に夢見た俳優の姿どおりに成長していると思いますか?

カン・テオ:少しずつ少しずつ、描かれていると思います。中高生の頃、短編映画を撮った時、いつか僕もレッドカーペットを踏む日が来たらいいなと思っていました。それが今、そういった授賞式の舞台にも立って、こんなにも多くの愛をもらっているじゃないですか。まだ完全に夢を叶えたとは言えないですが、少しずつ夢見てきたことを実現していっているようなので、不思議な気持ちです。自分自身が誇らしいと思うこともあります。

――演技もそうですが、ダンスに対しても本気でしたよね。芸能界のダンシングマシーンという噂が広まっていますよ。

カン・テオ:ダンスについては話すことが多いです。これは本当に釈明したいです(笑)。僕がダンスが大好きだと思われているけれど、実際はそうではありません。人前で踊ることは本当に好きじゃないです。とても恥ずかしいです。5urpriseとして活動していた時、それぞれ担当みたいなのがあるじゃないですか。5人とも踊れないのに、その中では僕がまだ音痴ではないということで、ダンス担当になってしまいました。ダンスに自信があって、うまくできるから見せたのではなく、避けられないのならばしっかりやろうという気持ちで踊ったんですよ。とにかく、踊ることは好きではありません。

――「カン・テオの時間は逆に進んでいる」という言葉があります。デビュー初期、年齢の割には老顔だと言われた時代を過ぎ、今では年下男の役も見事にこなす童顔俳優になられましたね。

カン・テオ:ハハハ。今の方がもっと若く見えると皆言います。時々過去の写真を見ると、僕が見ても年をとっているように見えてびっくりするんです。整形はしていないんですよ。たまに経絡マッサージのお店や皮膚科に行って管理をするけれど……そのせいかな(笑)。若くなったという話をたくさんしてくださるので、気分はいいんですよ。中高生の時、同年代の子より年上に見えたのも、一方ではよかったと思っていました。「成熟しているという意味じゃない?」と思いながら自分で合理化していたと思います。
 

大ブレイク直後の軍入隊「もっと大人になって帰ってきます」

――「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で大ブレイクをするやいなや軍入隊とは、本当に残念です。

カン・テオ:熱い愛を送ってくださっただけに、バラエティや他のコンテンツでも挨拶をたくさんしたい気持ちが大きかったのですが、その姿を全て見せられずに行くことになる点は残念です。それでもこのように大きな愛をもらって軍隊に行けるということ自体が、本当にありがたいことじゃないですか。この上なく幸せで、嬉しいです。僕を忘れないでいてください。そしてもっと大人になって帰ってきますから、楽しみにしていてください。

――デビューしてから今まで、一度も休んだことがないですよね。そのため活動できない時期に対する負担がより大きいと思います。

カン・テオ:作品が終わった後、1、2ヶ月以上は休むことができない性格です。今後1年半以上の空白期(入隊中に活動できない時期)が生じると思うのですが、実はこの部分に対する悩みが少しありました。すごく焦っていたのですが、先に軍隊へ行ったソ・イングク兄さん、イ・スヒョク兄さんが心配しないようにとアドバイスをたくさんしてくれました。むしろその時期に新しい学びを得ることになると、今は分からないけれど、行ってみれば分かると話してくれたんです。だから心配はありません。男らしく行って、もっと成長した姿で戻ってきます!

―― 一緒に活動していた5urpriseのメンバーは入隊中です。軍入隊を控えているだけに、メンバーから何かアドバイスをもらいましたか?

カン・テオ:5urpriseのグループチャットがあります。特別なアドバイスをしてくれるというよりも、メンバーたちが皆軍生活中ですので、軍隊用語を使うんです。僕はどういう意味なのかよく分かりませんでした。ただ、行ったら分かるようになるだろうと思っていたんです(笑)。あ、やりとりをしていた時、脳裏にとても強く焼きついた言葉が一つありました。僕も行く準備をしているという話を交わしていた時でした。そしたらソ・ガンジュン兄さんが上等兵になったと聞いて、もう半分過ぎたのかと思って、『もう上等兵になったの?』と聞いたら、ひどく怒られたことがあります。その時兄さんに『ここでは1日が1年だ』と言われたんです。それが記憶に強く残っていますね(笑)。

――最後にファンへ一言お願いします。

カン・テオ:このように嬉しい気持ちで入隊をすることになり、この上なく幸せで、感謝しています。一方では、忘れられたらどうしようという心配もあります。元気に行って帰ってきて、さらにかっこよく魅力ある姿で挨拶するので、少しだけお待ちください。さっと行って帰ってきます(笑)。



記者 : ファン・ヨンド