「紳士とお嬢さん」イ・セヒ、500倍の競争率を勝ち抜き初主演“人生のターニングポイントになった”

Newsen |

女優のイ・セヒが、ドラマ「神社とお嬢さん」で人生のターニングポイントを迎えた。

韓国で最近、全52話の長い放送が終了したKBS 2TV週末ドラマ「神社とお嬢さん」(脚本:キム・サギョン、演出:シン・チャンソク)は、自身の選択に責任を持ちながら幸せを探していく“お嬢さん”と“紳士”が出会い、繰り広げる波乱万丈な物語を描くドラマだ。イ・セヒは劇中で明るくしっかりしたパク・ダンダン役を熱演した。

最近、Newsenとのインタビューで、イ・セヒは「良いスタッフや俳優さんたちともう共にできないことが残念です。家族ドラマだったので、団体での撮影シーンが多かったですが、今後はそれがなくて残念です。『もっと上手に演じたかった』という残念な気持ちもあります。9ヶ月にわたって撮影した52部作のドラマが終わり、清々しい気持ちもあります。数日間だけでいいので何もせずに休みたいです」とし、最終話を迎えた感想を伝えた。

彼女は、撮影の終盤に新型コロナウイルスに感染したが、無事作品を終えることができた。3月4日に陽性判定を受けた彼女は「主演女優の私が感染してしまい、本当に申し訳なかったです。一日も休まず撮影していたのですが、それを止めてしまいました。幸い放送休止なしで終えましたが、本当に申し訳なかったです。他の人に比べて症状は軽く、喉が痛いくらいで終わりました」と答えた。

イ・セヒは、500倍の競争率を勝ち抜いて初の主演の座を獲得し、放送前から話題を集めた。夢のような9ヶ月を過ごした彼女は「あの時もそうですし、今でも心構えは同じです。どのようなことを与えられても、一生懸命に頑張ろうと思います」と説明した。

製作発表会当時、シン・チャンソクプロデューサーは「オーディションを受けにきた女優たちの中で、イ・セヒははるかにパク・ダンダン役に似合うハツラツとした演技を見せてくれました。『紳士とお嬢さん』を通じてシンデレラを生み出そうという気持ちで、イ・セヒをヒロインに選びました」と明らかにした。

これについて、イ・セヒは「シンデレラだと思っていただけたなら嬉しいです。この作品で多くのことが変わりました。ファンレターももらいましたし、CMも撮りました。食堂に行っても、おかずをサービスしてくれます。親友の結婚式に行きましたが、マスクをつけていても気づいてくれて『写真を撮ってほしい』と言われました。花嫁の両親がとても喜んでいたと聞きました」とし、放送後の変化を語った。

続いて「私の母は、元々KBSの週末ドラマしか観ませんでした。演技を始めて、私に何度も『週末ドラマには出演しないの? おばあさん役でもいいからやってみて』と言われました。キャスティングが変わる可能性があるため、記事が出るまで言いませんでした。『キャスティングされた』という電話の後も、母は信じてくれませんでした。姉から記事を見せられてやっと信じ、本当に喜んでいました」と付け加えた。

オーディション当時、監督と脚本家にパク・ダンダンとの共通項を挙げながらで自身を積極的にアピールしたというイ・セヒは、現実でもさまざまなバイトをしながら自身の人生を開拓した。パク・ダンダンとの共通点を聞くと、彼女は「一生懸命に生きている点が似ています。どんなことにも屈することなく、両親のサポートなしに夢に向かって奮闘したことを、監督と脚本家さんに話しました。そういう部分が通じたのではないかと思います。サービスエリア、レストラン、チラシ配り、ウェイター、百貨店の販売員など、さまざまなバイトをしました。食事の時間にドーナツを2つもらい、クローゼットの中で食べた記憶もあります」と振り返った。

「神社とお嬢さん」でイ・セヒは、3人の子供がいる企業の会長イ・ヨングク(チ・ヒョヌ)との波乱万丈なラブストーリーを描いた。「14歳という年齢差と子供が3人いるイ・ヨングクと恋愛をする設定についてはどうでしたか?」という質問に、イ・セヒは「負担はなかったです。ダンダンのキャラクター自体、子供は関係なく、イ・ヨングク自体が好きだったからです。ダンダンは名前のようにしっかりしている人なので大丈夫でしたが、私は気が小さい方です。実際この状況であれば、躊躇すると思います」と話した。

続けて「私は、違うと思ったら綺麗さっぱり諦めます。片思いを何度もしましたが、ずっと見ていても隙がなければ告白しません」とし、愛に勇敢なパク・ダンダンとの違いを挙げた。

イ・セヒの実際の理想のタイプは、会話が通じる人だ。彼女は「顔も見ないし、身長も見ません。外見に求めるものは特にないです。会話が通じてユーモラスな人が良いです。そのような人に出会うのは難しいです。大変なことがあっても5分話せば理解しあえる人に出会いたいです」と答えた。

イ・セヒは初の主演作である「神社とお嬢さん」で「2021 KBS演技大賞」の新人演技賞とベストカップル賞を受賞した。この作品の意味について「人生のターニングポイント」と答えた彼女は、「この作品にキャスティングされたことで、私の運は全部使い切りました。これからは私の実力で登らなければならないと思います」と意気込みを表した。

記者 : イ・ハナ、イ・ジェハ