“世界中で1位”Netflix「今、私たちの学校は…」未成年の性暴力シーンに批判の声…原作にはない場面と指摘

Newsen |

写真=Netflix
Netflixオリジナルシリーズ「今、私たちの学校は…」の制作陣が、原作にもない性的な暴力シーンを過度に演出し、批判を受けている。

1月28日に公開された「今、私たちの学校は…」は、ゾンビウイルスが広がった学校に孤立し、救助を待つ生徒たちが生き残るため、手を組んで死闘を繰り広げる物語を描く。パク・ジフ、ユン・チャニョン、チョ・イヒョン、ロモン、ユ・インス、イ・ユミなどが出演した。

オンラインコンテンツサービスランキング集計サイトFlix Patrolによると「今、私たちの学校は…」は二日連続でNetflixのテレビ番組部門世界トップ10のランキングで1位を獲得するなど、公開直後から反響は大きかった。韓国ドラマがこのチャートでトップになったのは「イカゲーム」「地獄が呼んでいる」に続き、3本目だ。

好奇心くすぐるストーリーと、俳優たちの好演が注目を集めている中、問題となったのは第1話に登場した女子生徒が男子生徒から性的暴力を受けるシーンだ。男子生徒たちは女子生徒が着ていた制服を脱がしたり、上半身裸になったまま、手で胸を隠している女子生徒の姿をスマートフォンで撮影。また、その撮影した写真を女子生徒の母親に転送するなど脅迫した。

インターネットでは、赤裸々な性的暴力の描写が不愉快だったという反応が多く寄せられた。制作陣がドラマの展開のため、必ず必要な場面だと判断したとしても、演出の度が過ぎていると指摘された。

原作に存在しない場面というのも、批判の声を高めた。「ウェブ漫画にもないシーンをあえて入れて、煽情性を高める理由は何か」「視聴していたが、不快になって見るのをやめた」「露骨に見せていて不快だった」「誰のためのシーンか」など批判的な意見が相次いだ。中には「批判する対象を見せながら、その場面を楽しんでいるのではないか」というイ・ドンジン評論家の他の作品に対する批評内容がそのまま適用されそうな事例だと、演出に対して意見された。

「今、私たちの学校は…」はドラマ「チェオクの剣」「ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~」、映画「完璧な他人」などを演出したイ・ジェギュ監督とドラマ「チュノ~推奴~」などを執筆した脚本家のチョン・ソンイルがタッグを組んだ作品だ。

イ・ジェギュ監督は制作発表会で「Netflixのオリジナルシリーズとして制作されるため、様々な表現や生の感情を取り扱うことを広く許容してくれて、気が楽だった」とし、「Netflixシリーズとして制作したことで生まれるゾンビ作品らしい面白さが活きる場面が多そうだ」と話していた。

続けて「校内暴力をはじめとする学校内の問題が、学校に限る問題だと思わない。学校内でも加害者がいて、被害を受ける方がいる。社会も同じだ。最初は、学校の中の子供たちの物語だと思われるかもしれないが、見終わると“大人になった私も直面した問題かもしれない。僕がある瞬間、加害グループや被害グループの立場であることはないか”と考えるきっかけになればと思う」と付け加えた。

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記者 : ファン・ヘジン