MONSTA X キヒョン「2022年は健康で幸せなことだけがいっぱいであってほしい」

@STYLE |

写真=「@star1」

初雪が観測された翌日、プレゼントのようにやってきたMONSTA Xのキヒョンとの撮影。韓国、アメリカと相次いで新曲発売を控えていたキヒョンは、期待に胸を膨らませている様子だった。新曲発売と共に、2年ぶりにアメリカ最大規模の音楽祭「Jingle Ball」ツアーに合流し、久しぶりにファンと直接会うことになったためだ。ファンを見るとうれしく、ステージで無理をしてしまうのではないかと心配するほど、ファンと会えなかった1年10ヶ月という時間を過ごしていたキヒョン。12月には6年間のメンバーたちとのビハインドストーリーと彼らの成長記録を収めた映画公開まで控えていたため、多様な形でより多くのファンと新しい思い出を築いていくことに、ワクワクする気持ちを隠せなかった。MONSTA Xは2015年「無断侵入(TRESPASS)」でデビューし、「Shoot Out」「Love Killa」「GAMBLER」などを連続ヒットさせ、名実共にK-POPを代表するトップアイドルとなった。韓国だけでなく海外でも爆発的な人気を得て、アメリカでアルバムを発表し、ビルボードのメインチャートにもランクインし、人気を証明した。ウェブバラエティのホストとして活躍するほど新しい分野への挑戦も怠らない誠実なエナジャイザー、キヒョンに話を聞いた。

――ニューアルバムは「No Limit」がコンセプトで、MONSTA Xの無限の可能性を見せると聞きましたが、以前のアルバムと異なるどのような魅力がありますか?

キヒョン:いつも一枚のアルバムに様々なジャンルの曲を収録しています。そのためジャンル的には以前のアルバムと大きく異なる点はないと思いますが、メンバーの色をよりはっきりと見ることができるアルバムになると思います。

――ジュホンさんがプロデュースした「Rush Hour」がタイトル曲です。ポイントはどこですか?

キヒョン:久しぶりにMONSTA Xらしい曲で挨拶をすることになりました。「Love Killa」と「GAMBLER」の時は節制された姿をお見せしました。もちろんそれも好きになってくれてとてもうれしかったのですが、もともとMONSTA Xらしい強烈さを懐かしむ方もいたんです。「Rush Hour」で久しぶりに強烈なパフォーマンスとダイナミックなバイブをお見せできると思います。

――ステージでのパフォーマンスに期待できますね。

キヒョン:動作がとても大きくて激しく、カッコイイです(笑)。ステージがいっぱいに満たされるような振り付けになるので、楽しみにしてほしいです。カメラの構図にもすごくこだわるのでメンバー同士で合わせますが、音楽番組での具現化は難しくても、振付映像では皆さんが感嘆するようなクオリティをお見せできると思います。

――今回もメンバーが参加した曲が多いですよね。その中で最も愛着のある曲は何ですか?

キヒョン:ヒョンウォンが作詞・作曲に参加した「Mercy」という曲がありますが、すがすがしい曲です。曲が僕ととてもよく合ったんです。ヒョンウォンが、自身が歌った歌を聞いて感嘆する僕を見て、ちょっと呆れていたんですよ。ハハ。

――今回のアルバムは限界がないというのがコンセプトじゃないですか。キヒョンさんは自分の限界を認めて、自分が得意なことにもっと集中する方ですか、それとも限界に打ち勝って最後までやろうとする方でしょうか?

キヒョン:限界をあえて決めようとはしません。限界についてはあまり考えないようにします。たまに手に負えないと思う時がありますが、ただ「大変な時もある」と思い、重く考えないで進む方で、僕の限界を決めておきたくはありません。挑戦への恐怖はありますが、それをやり遂げた時の達成感が大好きです。それを考えて没頭してみたら、いつの日か全てに勝てるようになりました。R&Bやジャズは僕が得意なジャンルではありませんが、最近「夜間作業室」というチョクジェさんの番組に出て、ジャズに挑戦する機会ができました。自信はありませんでしたが、いざ挑戦してみると反応が悪くなかったんです。このような結果があるから、新しいものに挑戦し続けられるのだと思います。

――12月8日、MONSTA Xの映画が公開されます。自身の活動期を収めた映画が公開されるという点で意味深いと思います。

キヒョン:ステージやメディアを通じて見られる姿は、結果にだけ焦点が当てられる部分が多いじゃないですか。今回の映画は、過程により焦点を合わせて、お互いの気持ちを語るインタビュー、公開されていなかったステージも含め、舞台裏の過程をたくさん収めようとしました。例えば、アメリカのアルバムを準備し、できあがったものについてはとても華やかでうれしいことが多かったですが、アメリカ進出過程で大変なことも多かったんです。そういった過程を乗り越えて、どうやって今のMONSTA Xになれたのか、アルバムやステージを作り上げるためにどのような悩みを持ち、努力をしてきたのか全てお見せすることになりそうです。これまで見せたことのない姿ですので、意味深い映画になりました。

写真=「@star1」
――6年間の旅を振り返ってみる場ですよね。デビューから今までを振り返ってみると、どんな点が一番成長したと思いますか?

キヒョン:新人の時はどのようにステージを披露しなければならないのか、ファンとどのようにコミュニケーションをとるべきか一つも分からないじゃないですか。それは誰かが教えてくれるからできるということでなく、経験を通じて体得しなければならないのですから。だからとにかく一生懸命に頑張ろうとしていましたが、今はある程度効率的に力を分配して働く方法も知り、他人の反応に一喜一憂せずに自分の道をしっかりと進む方法も知りました。外部の環境にこだわらないようになったというのが6年という時間が作ってくれた最大のプレゼントだと思います。

――デビュー時に期待していた通りに、MONSTA Xが活動してこれたと思いますか?

キヒョン:デビュー初期から僕たちは、いつも後輩たちがロールモデルにする歌手になれたらいいなと言ってきたんです。そういった面では、まだ僕たちが考えていた成功には完璧に到達していると言うことはできませんが、後輩歌手がインタビューでロールモデルで僕たちに言及してくれたり、アルバムにぎっしりと僕たちのステージに関する感想を書いていただくことがあります。そんな時は「僕たちがうまく進めているんだ」という気がして、うれしくなる時が多いです。

――MONSTA Xのメンバーはキヒョンさんにとってどのような意味がありますか?

キヒョン:家族ですね。毎日一緒にいると、たまにけんかすることもありますが、メンバーたちの性格上、いつそうだったのかというように、すぐに忘れてまたふざけています。本当に気兼ねすることのない兄弟、家族という表現以外で僕たちを表現できるものはないと思います。

――アメリカの「Jingle Ball」ツアーに2018、2019年に続いて再び参加することになりました。2年ぶりに再び参加することになって感慨深いのではないかと思います。

キヒョン:まず、規模がとても大きいツアーで、一緒に出演する歌手たちのラインナップがすごいです。僕たちがそのラインナップの中に一緒にいてもいいのだろうかと思うほどえす。今年も素晴らしい歌手の方々と共演できて本当にうれしく、何よりもほぼ2年ぶりにファンの方々と直接会えるようになってとてもワクワクしています。ファンの方々と会えない期間を数えていましたが、ちょうど1年10ヶ月ぶりです。ファンの方々に会えてうれしづぎてステージで無理をしてしまうのではないかと心配するほどです。

――「Jingle Ball」ツアーは一般のコンサートとどのような点が一番違うのですか?

キヒョン:観客が本当に多いので、皆が僕たちを知っているわけではないじゃないですか。だから僕たちが4曲くらい準備していきますが、最初の曲の時は反応が少ないです。それから2番目、3番目の曲から少しずつ盛り上がってきて、4番目の曲の時くらいには皆で楽しむ形になったんですよ。前回の「Jingle Ball」ツアーの時、あるおじさん一人を見守り続けたのですが、ステージを重ねるほどその方のテンションが上がってくるのが確かに感じられて面白かったです。

――アメリカでの2ndフルアルバム「The Dreaming」について教えてください。

キヒョン:韓国のアルバムとははっきりと区別される色を持つアルバムになる予定です。韓国のアルバムがとてもダイナミックでありながらも壮大でエネルギー溢れるサウンドが際立つアルバムだとすれば、今回のアメリカのアルバムはこれまで僕たちには見られなかった爽やかでありながらもポップな曲がたくさん収録されています。アメリカのアルバムは韓国のアルバムと全く違うコンセプトで作ろうとしています。子守唄にしてもいいくらい夢幻的で繊細な曲もあり、韓国のアルバムでは感じられなかったMONSTA Xだけのまた違った魅力を感じることができると思います。

――「深夜アイドル」のホストとして活躍していますね。当初はI.Mと性格が違って異色のケミが期待されると言っていましたが、現在2人のケミはどうでしょうか?

キヒョン:性格は反対です。メッセージを読む時、お互いのリアクションに時々共感ができないことがあるんですよ(笑)。でも本当に息はよく合うと自負できます。僕がすごく外向的ならI.Mは落ち着いている方ですが、ゲストの方々の性格も皆違うので、お互いがいてこそ完璧な調和を成し遂げられるようです。

写真=「@star1」
――ホストとして活躍している自身に対する評価が気になります。何点くらいをあげたいですか?

キヒョン:番組の序盤には状況に対処する能力とか番組を円滑に進めていくのが少し難しく感じられて、10点満点の5点程度をあげたかったんです。今は8.5点くらいをあげたいです。自分で考えてもたくさん成長したのが分かります。しかし、ホストとしてどんなゲストが来てもしっかりと番組の中心をつかむ能力はまだ足りないので、もう少し育てていきたい部分です。

――無条件に希望の贈り物をもらうことができるなら、どのような贈り物をもらいたいですか?

キヒョン:いつでもふらっと旅に出られる余裕をプレゼントにもらいたいです。

――もともと旅行に行く時は計画しないで出発する方ですか?

キヒョン:はい。一度はヒョンウォンと夜に夕食を食べながら軽くお酒を飲んでいたら、突然どこかに行きたくなったんです。それで翌日すぐに日帰りで旅に出たこともあります。スケジュールがあるので、計画を立てても計画通りにならない場合も多く、思いつきで出発する旅行がもっと楽しいです。

―― 2021年を振り返ってみた時、最も記憶に残っているシーンは何ですか?

キヒョン:ファンの方々との記憶がないので、ものすごく印象的だった記憶はないと思います。代わりに、今では音楽番組にファンの方たちが来れる可能性が出てきましたよね。カムバックしてファンの方々と一緒にステージを楽しめるなら、それが今年最も記憶に残るシーンになると思います。

――一年を終えて、メンバーたちに一言お願いします。

キヒョン:ショヌ兄さんの少しの間の空席により、5人で過ごす年末になりました。フォーメーションもまた組んでレコーディングもして少し忙しい日々を過ごしていますが、皆ケガしないで健康に気をつけて、来年もMONSTA Xが楽しく活動できればと思います。

――2022年に一番お願いしたいことは何ですか?

キヒョン:新型コロナウイルスの感染拡大で昨年に続き、今年も試練のようだった日々でした。2022年にはいかなる試練もなく、健康で幸せなことだけがいっぱいの一年になればと思います。

記者 : イ・ミンギョン