コロナ禍の影響を受け予定していたワールドツアーが中止となってしまったBTSが、当初計画になかった全編英語のデジタルシングル「Dynamite」を発表したのが2020年8月。「Dynamite」は全世界中の人々に癒しと笑顔をもたらし、Billboard HOT100で初めて1位を獲得し世界中で大ヒットした。日本でも大ヒットしたこの「Dynamite」をきっかけに、2020年に新たにARMY（BTSファンの名称）になった人も多いのではないだろうか？

BTSの魅力は様々あるが、中でも外せないのがBTSのライブ力の高さだろう。BTSのライブでは、ハイクオリティのステージはもちろん、ライブ会場で流れる映像やセット、メンバーのコメントなどで紡がれるBTSの世界全てを五感で感じることができる。

メンバーのライブに対する想いはとても強く、コロナ禍になるまでBTSにとってライブは、ライフワークであり存在する理由の1つでもあったのかもしれない。そんなBTSがARMYと共に作ってきたライブたちはどれも等しく大切なものだと思うのだが、今回は敢えて、BTSのライブをまだ生で見たことのないARMYにもdTVでぜひ見てほしい、BTSの神ライブをピックアップしたいと思う。

＃神ライブ1. “BTSの原点とARMYとの強い絆”を感じる

「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL」

「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR」は、2017年2月にスタートし世界19都市40公演のワールド・ツアーのファイナルとして、2017年12月10日にソウルのコチョクスカイドームで開催されたライブだ。

2000人に満たないライブハウスAX-KOREAで行われた2014年10月の初単独ライブから、2017年12月までの2年半の間に行われた三部作のライブシリーズ「BTS LIVE TRILOGY EPISODE」の最後を飾ったライブツアーのファイナルでもある「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL」は新たなBTSとしてスタートを切るためのターニングポイントとなったライブでもあった。

全31曲約3時間半にも及んだ「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL」では、これまでBTSが歩んできた軌跡と、様々な感情たちが圧倒的なリアリティと共に伝わってくる。メンバーがデビュー以来何度となく感じてきたという悔しさなどを乗り越え多くの賞を受賞しAMAsでステージを披露するほどになった今の自分達への誇りと達成感、そして新たに感じている不安と希望まであらゆる感情が共有される。哲学的な問いかけと映像美のVCRにも散りばめられたその強く儚い感情たちは、当時を知らないARMYにもリアリティと共に伝わってくるのではないだろうか。

BTSは新曲発表などに伴いツアー中にセットリストを変えることがあるのだが、「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL」は特別で、多くのARMYの記憶に残っているセットリストだ。おそらく、ここ数年BTSが発表してきたPOPなタイトル曲のイメージを強く持ったまま見るとその振り幅に驚くだろう。

「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL」は、BTSのシグネチャーソングとも言える「MIC Drop」からスタートする。短い挨拶の後に、2013年のデビューアルバム『2 Cool 4 Skool』に収録された「We Are Bulletproof Pt.2」、2014年発表のフルアルバム『DARK ＆ WILD』収録曲「HIP HOP SEONG AE JA」、さらにCypher メドレーへと続く。

Cypher とはラッパーが集まり交流しスキルを高めるためにフリースタイルラップを披露することを指すのだが、BTSのCypher メドレーでもRM、SUGA、J-HOPEの異なるスタイルのラップとスキルの高さに驚かされる。オープニングの「MIC Drop」からCypher メドレーまで、所謂ゴリゴリの攻めたセットリストとなっている。

もちろんライブでは、BTSがグローバルスーパースターの道を歩み始めた楽曲「DNA」や、世界観で新たな魅力を開花させた「血、汗、涙」、初めて音楽番組で1位を獲得した「I NEED U」など大ヒット曲のステージもあり、そのどれもがクオリティが高く流石の一言だ。

また、アンコールでは7人で歩んできた道を振り返る歌詞が胸に迫る「Gil」のステージが披露されるのだが、この曲はぜひ日本語翻訳の歌詞と共に見てほしいステージだ。さらに、BTSのライブに欠かせないものの1つと言って過言ではないメンバーの個性と心が伝わるコメントにも注目してほしい。中でも3部作に渡ったツアーを締め括る「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL」でのRMのコメントは驚くほど素晴らしいので、ぜひご自身の目でその全てを確認してほしい。

「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL」は、BTSのアーティストとしてのプライド、メンバー同士の絆そしてBTSとARMYの絆を感じる、そんな神ライブだと言えるだろう。

＃神ライブ2. “グローバルスーパースターBTSの勢い”を感じる

「BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' NEW YORK」

BTSは2017年から世界中でライブを行うようになり、2018年以降のBTSの人気はアメリカ、そして世界中に凄まじい速さで広がっていった。

2018年5月に開催された『2018 Billboard Music Awards』では、2年連続トップ・ソーシャル・アーティスト賞受賞に加え「FAKE LOVE」のパフォーマンスを披露、同月発売したアルバム『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』はBillboard 200で初の1位を獲得し、8月に発売したリパッケージアルバム『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』も2作連続でBillboard 200で1位を獲得、さらに9月末にはユニセフのUN本部から招待され、ニューヨークの国連本部で演説を行った。

そんな時を過ごしてからおよそ2週間後に開催されたのが「BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' NEW YORK」だ。「BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF'」は、アルバム『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』リリース直後の2018年8月ソウルを皮切りに全世界20都市42回公演で104万人を動員したワールドツアーで、その中で1ヶ月に及んだ北米ツアーのラストを飾ったのがニューヨーク・シティ・フィールドでのライブなのだ。

ニューヨーク・シティ・フィールドはBTSにとって初めてのライブを行ったスタジアムであり、また史上初アメリカのスタジアムに立った韓国アーティストとしても記録されたライブでもある。雨に振られるという屋外のスタジアムならではのアクシデントに見舞われながらも、ライブ開始直後楽しそうな笑顔を見せるようになる7人の姿を見ていると、グローバルスーパースターBTSが形成されていく過程をリアルタイムで見ているような、まるでサナギが孵化し美しい蝶となって羽ばたいていく瞬間を見ているような気持ちになるから不思議だ。

「BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF'」は、「LOVE YOURSELF」のシリーズアルバムの楽曲を中心に構成されているが、巨大なスタジアム会場でARMYを楽しませ盛り上げ、一体感を感じてもらうことに重点をおいたセットリストのように感じる。初のワールドツアーでもあったため、オープニング曲の「IDOL」や「Save ME」、「DNA」などではしっかりダンスでも魅せながら盛り上げ、中盤のタイトルメドレーでは会場が一体となる激しい曲で畳み掛ける。また、JIN、JIMIN、V、JUNG KOOKの4人の異なる魅力を持つ声と完璧なハーモニーがスタジアムの空に下に心地よく広がるバラード「The Truth Untold」に始まり、リリックを全身全霊で表現するRM、SUGA、J-HOPEの3人の姿に目を奪われる「Tear」、さらに7人のカリスマが爆発する「MIC Drop」までの3曲連続ステージも必見だ。

ニューヨークのシティ・フィールドで行われた「BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' NEW YORK」は、スタジアムステージの巨大さに負けない、BTSが唯一無二の存在としての確固たるアイデンティを築き上げていく第一歩になった、そんな神ライブではないだろうか。

＃神ライブ3. “BTSの栄光と伝説を作ったステージ”

「BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ LONDON」

イギリスのロックバンド QUEENの伝説のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの伝記映画で、世界中で大ヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」のクライマックスシーンのライブが行われた会場であり、マイケル・ジャクソン、マドンナ、ワン・ダイレクション、エミネム、エド・シーラン、リアーナ、ビヨンセなど、誰もが知るワールドトップスターたちがライブを行ってきた場所が、ロンドンのウェンブリー・スタジアムだ。

そんなウェンブリー・スタジアムでBTSは2019年6月1日と2日に「BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ LONDON」を開催。韓国人アーティストとしてはもちろん、アジアアーティストとしても初の快挙となったウェンブリー・スタジアムでのライブは、2日間でなんと12万人を動員し日本でも大きなニュースとなったのを覚えている人も多いだろう。

韓国デビューしてから6年、初単独ライブから4年半、ワールドツアーを行うようになってから3年。ライブハウスからスタートし一段一段着実に階段を上がりながら、多くのアーティストが憧れてやまないウェンブリー・スタジアムまで登ってきたBTSは、「BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ LONDON」を行うことで、その存在と音楽を世界に知らしめると同時に歴史に残る伝説を作ったのだ。

「BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ LONDON」は2019年4月発売のアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』に収録された荘厳な雰囲気の漂う「Dionysus」から幕を開けるが、1曲目からライブラストの瞬間までスタジアムライブの醍醐味でもある花火や炎、ウォーターバズーカーなどのド派手な特殊効果、最新の技術を駆使した演出と音響、青空の下に広がる巨大で豪華なステージと、会場を埋め尽くすARMYという最高のライブ環境の中で、全力でパフォーマンスを披露しながら満たされていくメンバーの表情が印象に残る。

また、このライブでもう1つ印象的なのが、グローバルスーパースターになっても弛まず努力を重ねアーティストとしてのスキルをメンバー自身で向上させ続けたことで、ライブ自体のクオリティが確実に上がっていることがわかる点だ。

2017年2月発売のアルバム『YOU NEVER WALK ALONE』に収録されている「Outro : Wings」ではJ-HOPEに、『MAP OF THE SOUL: PERSONA』収録曲「Make It Right」ではSUGAに合わせラップパートに美しいハモリを重ねるJUNG KOOKの歌声に驚き、7人それぞれの個性的でカラフルなソロステージで楽しみ、7人での気迫あふれるダンスパフォーマンスに圧倒され、ライブラストのARMYからのサプライズに感動し大粒の涙を流すメンバーたちの姿に感情を揺さぶられる人も多いのではないだろうか。BTSのライブが多くの人の心を揺さぶるのは、ライブを通してBTSの喜怒哀楽が伝わってくるからであり、それこそがBTSのライブクオリティの高さの証明でもあるのだと思う。

セットリストは「BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF'」の流れを組んでいるが、2018年からの1年間で、BTSがアーティストとしてどれほどのことを経験し、どれだけ成長したのかがよくわかる「BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ LONDON」は、BTSの栄光と伝説を追体験できる神ライブと言える。

＃番外編. “日本オリジナル楽曲の貴重なステージ“が見られる

BTS JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.5 [MAGIC SHOP]

2019年12月15日に京セラドーム大阪で開催されたBTS JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.5 [MAGIC SHOP]の最終公演もぜひ見てほしいプログラムの1つだ。

ファンミーティングと聞くとトークやゲームコーナが多く、パフォーマンスは少ないイメージがある人も多いだろう。しかしBTSのファンミーティングは、通常のライブではなかなか見ることのできないレア楽曲のパフォーマンスや、日本公演では日本オリジナル楽曲の貴重なステージを見ることができるのだ。

BTS JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.5 [MAGIC SHOP]では、2014年2月発売のミニアルバム『Skool Luv Affair』の収録曲「Tomorrow」「JUMP」を、当時を彷彿とさせる衣装と振り付けで披露したり、2014年デビューアルバム収録曲の「We Are Bulletproof Pt.2」では、当時も話題となったJ-HOPEとJIMINの高難度のアクロバットまで含めて完全パフォーマンスしたりと、まさにファンサービス精神満載。さらに日本オリジナル楽曲「Let Go」「Wishing on a star」「Lights」など、日本ファンミーティングでしか見ることができない特別なステージを惜しみなく披露し日本のARMYを喜ばせた。

ファンミーティングならではなのアットホームな雰囲気と、スペシャルコーナーでのライブより少しリラックスしたように見えるメンバーの表情に加え、BTSらしいクオリティの高いパフォーマンスでも楽しませてくれるファンミーティングは、お家時間の長い今の時期にぜひおすすめしたいプログラムだ。

＃コスパ最強！BTSの神ライブを月額550円で見放題できるのは「dTV」だけ

映像配信サービス「dTV」では、BTSの最新のドキュメンタリー映画、ライブ映像からバラエティまで、全19タイトルを独占配信中。BTS作品の見放題配信はdTV（月額550円/税込）が初となり、3月から始まったBTSコンテンツの配信が、6月15日に2020年制作のリアリティ番組「In the SOOP BTS ver.」の配信が開始し、ついに全19タイトルが揃った。

月額550円で見放題配信が実現！このコスパは「dTV」だけ。ぜひBTSの神ライブをチェックしよう。

執筆：平松道子

■配信概要
【3月5日 配信開始】
・2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR IN SEOUL
・2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR ～Japan Edition～
・2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR IN JAPAN ～SPECIAL EDITION～
・2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL
・BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' SEOUL
・BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' JAPAN EDITION at 東京ドーム
・BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' LONDON
・BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' JAPAN EDITION at 福岡ヤフオク！ドーム
・BON VOYAGE Season 4 （全8話） ※配信から毎週更新予定

【4月1日 配信開始】
・BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF' SAO PAULO
・BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF' – JAPAN EDITION

【4月15日配信開始】
・BRING THE SOUL: THE MOVIE
・BRING THE SOUL: DOCU-SERIES（全6話）

【5月1日配信開始】
・BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' NEW YORK
・BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF' LONDON

【5月15日配信開始】
・BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
・BREAK THE SILENCE: DOCU-SERIES（全7話）

【6月1日配信開始】
・BTS JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.5 [MAGIC SHOP]

【6月15日配信開始】
・In the SOOP BTS ver. （全8話）※配信から毎週更新予定

※配信開始はいずれも0時を予定

BTS特設サイト：https://bit.ly/2P7Etc0


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※2 キャンペーン期間中（2014年11月1日～）に初回お申込みの場合に限り、7日間の初回無料期間を31日間に延長して適用します。その他の適用条件は、初回7日間無料と同様となります。ただし、31日間の初回無料期間が適用されている間は、権利者の都合により、一部ご視聴になれないコンテンツがあります。
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