※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
「最も楽しく演技したキャラクターです。そんな意味で“俳優人生を代表するキャラクター”でしたね」

ケーブルチャンネルtvNの土日ドラマ「ヴィンチェンツォ」（脚本：パク・ジェボム、演出：キム・ヒウォン）で、イタリアのマフィア弁護士であるヴィンチェンツォに変身したソン・ジュンギが、ビデオインタビューを通じて満足感を示した。

ソン・ジュンギは「ヴィンチェンツォ」の人気について「事務所の方たちからも聞き、現場で若いスタッフがどんなシーンが話題になったのかをすぐに話してくれて、人気をたくさん実感しながら撮影をしました。そういったフィードバックをもらって、俳優たちともさまざまな会話を交わしました」と告白した。

ヴィンチェンツォは最終回で、法では処罰できない悪人たちを処断して、最後まで悪党として残った。チャン・ジュヌ（2PMのテギョン）、チェ・ミョンヒ（キム・ヨジン）、ハン・スンヒョク（チョ・ハンチョル）らはみな凄絶な最後を迎え、視聴者にスリリングなカタルシスを与えた。

このような結末についてソン・ジュンギは「最初に第20話の台本をもらった時、残酷だ、残酷ではないと、意見がばらばらでした。好みの違いだと思いますが、僕は個人的に残酷ではないと思いました。もっと強く出てもいいのではないかと思ったし、キャラクターの性格どおりに処断したと思ったので満足しました」と述べた。

今回の作品で“ダークヒーロー”に変身し、俳優として新しい姿を見せることに成功したと評価されているソン・ジュンギは「やっぱり新しい挑戦が最高の面白さを与えるという事実を、改めて確認することができました。人間ソン・ジュンギが多くのことを感じられるようにしてくれたキャラクターです。この作品を選択した自分を褒めてあげたいですね。あまりにも大きな愛を感じました」と満足感を示した。

ソン・ジュンギは今年、Netflixを通じて公開された映画「スペース・スウィーパーズ」に続いてドラマ「ヴィンチェンツォ」もヒットさせ、存在感をアピールした。

2作連続で興行に成功したという評価について彼は「良い評価に感謝しています。僕自身としては楽しみながらベストを尽くした作品なので、個人的には成功したと思っています」と伝えた。

また彼は「生意気に聞こえるかもしれませんが、この作品ほどプレッシャーがなかった作品はないです。プレッシャーが全くないということはないと思いますが、クムガプラザの人々との結束力がすごく高まりました。そのような意味で寂しくなかったです」とつけ加えた。

ソン・ジュンギは劇中、ホン・チャヨン（チョン・ヨビン）とのラブラインを巡って、視聴者の意見が一致しなかった部分についても、自身の考えを伝えた。

彼は「多様な意見があることを楽しんでいます。僕個人としては（ラブラインが）とても適切だったと思います。最後のシーンでヴィンチェンツォとホン・チャヨンが再会しましたが、妙な雰囲気を残して別れました。また会うことはできないのではないかなと思いました」と述べた。

「ヴィンチェンツォ」には放送中、中国産ビビンバが登場して議論が浮上した。ソン・ジュンギはこのような質問に不快感を示したり、慎重な態度を見せるのではなく、言える部分は正直に話し、主演俳優としての役割を果たそうとした。

彼は「俳優の立場としては（間接広告の部分は）、俳優とも話し合ってから入れたらよかったのかなと思いました。ドラマの外的な部分で問題が発生すると、それだけドラマの内的な完成度を高めるために一生懸命に努力しました。ドラマ自体の魅力で信頼を与えたかったのです。現場で集中しようと努力しました。間接広告の問題で皆さんを失望させてしまいましたが、主演俳優としてお詫びすることが正しいと思います」と語った。

ソン・ジュンギはインタビュー中、この作品について特別な愛情を示した。彼は「シノプシスを見て『最高（テバッ）』と叫んだのは、パク・ジェボム脚本家の作品が初めてでした」とし、シーズン2への期待については「まだ決定されたことはないです」と述べた。

ソン・ジュンギは次期作として映画「ボゴタ」に出演する。1990年代に慣れないコロンビアに移住し、定着するために懸命に生きていく人々の物語を描く。「海外での撮影ができないとても厳しい状況ですが、僕は主演俳優として絶対に作品を無事に完成させると約束したいです」と語り、次期作への期待を高めた。