ホン・サンス監督の新作「Introduction」メイン予告編を公開…タイトルが英語の理由は?

Newsen |

写真=映画の予告編キャプチャー
ホン・サンス監督の新作「Introduction」が5月27日、韓国での公開を控え、メイン予告編を公開した。

映画「Introduction」は3つのチャプターを通じて、青年ヨンホがそれぞれ父親、恋人、母親を探していく旅を追う作品だ。

本日(30日)公開されたメイン予告編は、「Introduction」という映画のタイトルを説明する監督の序文が盛り込まれた。「Introduction」はホン・サンス監督の25本の長編映画のうち、唯一の英語タイトル作品である。

これについて、ホン・サンス監督は「フランスの配給会社から『Introduction』のフランスのタイトルをつけることで問い合わせが来ました。それでこのように答えました。フランス語のように韓国語も英語のIntroductionに対応する1つの単語がありません。Introductionが持つ紹介、入門、序文、(新しいものの)導入などの意味を全て諦めたくなかったので、韓国語のタイトルも英語をそのまま使いました」とその理由を明らかにした。

次にモノクロ映画の画面では、作品の構成順によって異なる3つの抱擁シーンが続く。最初のシーンは、雪の降る病院の建物の前に立った男女の姿だ。「急に雪が降ってる。晴れてたのに」と話す“女性(イェ・ジウォン)”にヨンホ(シン・ソクホ)は「それでもいいです」と答える。

2番目のシーンは「あなたと僕がここで一緒に勉強したらどれだけいいか」と話す“恋人(パク・ミソ)”と「うん」と答えるヨンホの姿だ。また、最後のシーンは海辺で「寒すぎる」と話すヨンホと、彼の隣で体を温めてくれる“友達(ハ・ソングク)”の姿が描かれている。

「第71回ベルリン国際映画祭」のワールドプレミアで公開された直後、海外のメディアはー「構成の複雑さと辛らつさ、そして思い出させるユーモアまで、多様なことを見せてくれる作品だ」(SCREENDAILY)、「一見軽い映画に見えるが、そうではない。タイトルとは反対に、この映画は入門者のための紹介用ではなく、むしろホン・サンス監督の映画世界の拡張版である」(VARIETY)、「この映画はまるで短い物語や詩のように、表面に現れるものよりも深みとディテールを示唆する作品を作るホン・サンス監督の繊細な作業を見せてくれる」(THE GUARDIAN)、「最初はこの映画がただアペタイザーのように感じられても、すぐに全体の料理を凌ぐ料理を食べる気分を感じさせると思う」(DEA)ーーと評価。「Introduction」は脚本賞を受賞し、「夜の海辺で一人で」(2017)と「逃げた女」(2020)に続いて、3度目となる脚本賞を受賞した。

シン・ソクホ、パク・ミソ、キム・ヨンホ、イェ・ジウォン、キ・ジュボン、ソ・ヨンファ、キム・ミニ、チョ・ユニ、ハ・ソングクなどが出演し、韓国で5月27日に公開される。

記者 : ペ・ヒョジュ [