この韓流ドラマがおもしろい!!これからブレイクする俳優は!?韓国ドラマ通の5名が激論 ― Vol.2

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写真=tvN「女神降臨」

「愛の不時着」「梨泰院クラス」の大ヒットにより、再び注目を集めている韓国ドラマ。豊富な作品の中から、次はなにを見たらいいのか迷っている読者のために、Kstyleでは韓流ブームの初期から韓国ドラマを視聴している4人の編集者・ライターを招いてZOOM対談を開催。Kstyleの編集長も参加して白熱したトークの模様を2回にわたってお届けする。

この韓流ドラマがおもしろい!!「愛の不時着」「梨泰院クラス」に匹敵する名作は?韓国ドラマ通の5名が激論 ― Vol.1

 

韓ドラ好きが思わずニヤリ!とにかく見てほしいドラマ

写真=JTBC「十八の瞬間」
――女性向け、男性向け関係なくおすすめのドラマは?

小田:最近では「十八の瞬間」(※1)です!!

全員:私も好き~。

高橋:個人的に、ガラスの10代のもろくてナイーブな感じが好きで、青田買いもできるので、制服モノ、学園ドラマを好んで見るんですが、主人公が若すぎるからか、日本ではなかなか話題にならないんですよね。

小田:私も特別好きなジャンルではないんですが、これにはハマって、1話ごとに「いい作品だなぁ」としみじみ思いながら見ていました。

安部:私も見ながら、あの高校に通っているような気持ちになるくらい感情移入しました。このクラスで私はチャンヨル(キム・ガヒ)ポジションかなって思いながら(笑)。今までの制服モノっていうと「相続者たち」(※2)みたいに超お金持ちが出て来たりとか、少女漫画みたいでおもしろいけど現実味がなかった。もちろん「十八の瞬間」も、自分の高校時代はあんなにキラキラしてなかったですが(笑)、現実味のあるエピソードが満載で共感できました。

写真=kakaoTV「都会の男女の恋愛法」
野田:私が楽しみに見ているのが「都会の男女の恋愛法」(※3)です。1話30分程度だから見やすいし、インタビュー形式でドキュメンタリーみたいに描かれているのもおもしろいです。なによりチ・チャンウクとキム・ジウォンという美男美女が主役だから、眼にも幸せでした(笑)。

高橋:「恋愛の発見」(※4)と同じ脚本家(チョン・ヒョンジョン)ですよね。彼女は“恋愛心理あるある”を描くのがとにかく上手い。なにげないセリフやエピソードに、ハッとさせられるの。

野田:登場人物の過去がどんどん明らかになってつながっていく感じで、大きな波があるわけじゃないんですけど、男女の恋愛観の違いとか本音が見られるのがおもしろくて見ています。あとは「ドドソソララソ」(※5)もよかったです。逆境に負けずにたくましいヒロイン(Ara)もよかったですし、イ・ジェウクの妙な魅力に落ちてしまいました。

高橋:私は「恋愛体質~30歳になれば大丈夫」(※6)をおすすめしたいです。

小田:映画「エクストリーム・ジョブ」(※7)と「二十歳」(※8)のイ・ビョンホン監督の作品ですから、やっぱりおもしろいですね。

野田:演出力ですよね。これまで脇役だったアン・ジェホンが主役と聞いて、最初は驚いたのですが、見た後は、もう彼じゃなきゃダメ! って思いました(笑)。

高橋:そう! そして最初はサブキャラはどうでもいい感じかなと思っていたら、だんだん重要なキャラになっていってみんなに愛着が持てる。セリフもいいし、ホロリと泣ける。韓ドラの制作現場の話だから興味深いし、パロディも随所に入ってて、韓ドラ好きには思わずニヤリとさせられるセリフやシーンが満載!

小田:そうそう、間接広告はこうやって入れるんだとかね。唐突に商品が出てくる理由がわかりやすく描かれていて楽しめました(笑)。

高山:韓国のアイドルからも、ハマっているって声をたくさん聞きました。

写真=JTBC「恋愛体質」
安部:私はまだ見てないんです。評価が高い作品は見ておきたいのですが、新作も続々出てくるので、見落としたものは、なかなか見られない。小田さんがいつも猛烈プッシュしている「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」(※9)も見ようと何度も試みつつ、話が重すぎて時間があるときにじっくり見ようとおもいながら、まだ見られていません。

小田:そうなんですよね。私の友人は「これから少しは明るくなるの? って思いながら、5話くらいでどっぷりハマった」って言ってました。さらに、またしばらくしたら「今また見返してるの」って言ってました(笑)。私にとっては、ここ5~6年の中のレジェンド作品です。

高山:現地のニュースでハードなシーンをネタバレで見てしまって(笑)。読者の皆さんからもいい作品だという評判をよく聞くのですが……。

小田:それから、さっき安部さんが恋愛モノを見るのが面倒くさいって言ってましたけど、私も恋愛モノは最近コレというものがないなぁと思っていたところ「恋愛ワードを入力してください ~Search WWW~」(※10)を見て、久しぶりにキュンとしました。チャン・ギヨンが好きっていうのもあるけど。“眠っていたときめき細胞が蘇る”って感じなんですよ(笑)。

野田:私は大人の女性に見てもらいたいのが「ミスティ~愛の真実」(※11)です。人間の心理を事細かに描いている作品が好きなんです。嫌な部分までさらけ出して。あと実は、今日、どうしても話したいと思っていたことがありまして。韓国初のBLドラマなんですけど……。

安部:あ! 「君の視線が止まる先に」(※12)ですよね!!

野田:そうです~。めちゃめちゃいいんですよ。BLは無理かなって先入観があったんですけど、プラトニックな関係で、孤独な2人の少年がお互いに癒し合うストーリーなんです。2人の関係に変化が生じて、その心理描写がせつなくて共感できました。韓国がBLを作るとこんなにきれいなんだなって思って、たくさんの人に見てほしいです。BLというより作品としてよかったです。

写真=「君の視線が止まる先に」
安部:私も見ましたが、韓国のBLはまだ始まったばかりで、尺も短いし、オンエアもネット配信オンリーなので、まだ連続ドラマで1本制作されるまでにはハードルが高いかもですね。でも最近は「十八の瞬間」でも少しBL要素を入れてきたりして、これから発展するジャンルかなと注目しています。

高山:韓国でも「ちぇりまほ」(日本のBLドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」)が人気がでていますね。

安部:その人気に目をつけて、韓国が本気でBLラブコメを作ったら、おもしろいものができそうです。

小田:BLに関しては台湾やタイが一歩先をいってますもんね。


韓国ドラマ通が語る期待の作品は?

写真=SBS「ペントハウス」
――では、まだ配信やDVD化がされていない作品でおすすめは?

野田:私は「誰も知らない」(※13)に感動しました。残忍な連続殺人事件の話ですけど、青少年の心の育成に対するメッセージが込められていて、汚い大人の世界と、ピュアな青少年たちの対比の描かれ方がすごかった。このドラマを地上波でやったことに韓国ドラマ制作の心意気を感じます。

安部:私も大好きな作品です。キャストが地味でグロいシーンも多いのに、評価がとても高かったですよね。「自白」(※14)もジュノ(2PM)以外は地味。韓国の視聴者はキャストでは見てないんだなって思いました。

小田:「ブラームスは好きですか?」(※15)も地味な作品かもしれませんが、心にじわじわ響く系の作品で、私は好きですね。あと韓国ドラマというとマクチャン(やりすぎ、ドン詰まりという意味)ドラマですけど、去年は「ペントハウス」(※16)が大ヒットしましたね。2020年はSBSのドラマが豊作でした。

安部:最近、マクチャンで話題作がなかったですから、久しぶりですね。

小田:何年か一度キム・スノク(※17)ウェーブが来る(笑)。

野田:「ペントハウス」私はハマりました。感情むき出しすぎて、よくこんな激しいドラマを作ったな、と感心しました(笑)。

小田:私は途中まで見ました。刺激的すぎて疲れる部分もありますが、それでも先が気になってしまうという……(笑)。そんな疲れを癒してくれたおすすめ作品が「それでも僕らは走り続ける」(※18)です。心が洗われました。

安部:マクチャン系もたまに見るとおもしろいけど、「ペントハウス」は全21話でちょっと長いんですよね。日本のドラマに比べると倍あるし、インスタント文化に慣れている若い世代に見てもらえるかがカギかな。逆に短めの全12話で最近見ておもしろかったのが「ミッシング~彼らがいた~」(※19)です。死体が見つからない死者が暮らす村が舞台というユニークなサスペンスなんですけど、最後は泣けました。コ・スの魅力を再発見したドラマでした。

写真=JTBC「夫婦の世界」
野田:私は「夫婦の世界」(※20)が近年で一番、おもしろかったです。配信のドラマもいいけど、CSの専門チャンネルで放送される作品は、どれも質が高くて見逃せません。

小田:韓国では去年、一番視聴率をとったドラマですよね。内容はマクチャンとも言える部分が多いんだけど、キム・ヒエが主役だってことで格が上がってそう見えない。原作はイギリスドラマで、流れもほぼオリジナルどおりに作られています。

野田:次がどうなるのかゾクゾク感がすごかった。演出がうまいです。

小田:「ミスティ~愛の真実~」と同じモ・ワニル監督の作品で、何気ないシーンをホラーっぽく描写してみたり、演出もですが、音楽の使い方もうまいですね。

安部:私は「夫婦の世界」と「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」(※21)はすごくおもしろかったんだけど、その場、その場を楽しんだ感じで、なんというか……あまり余韻が残らなかったんです。

小田:「SKYキャッスル」はお受験社会を皮肉っていて笑えるシーンも多いから、「夫婦の世界」より一般受けしそうです。

野田:受験生の若手俳優たちが、その後、みんな主役級に昇っていたのがうれしいです。

高橋:やっぱり「愛の不時着」のヒットの要因って、泣けるっていうのが大きいと思うんですよ。ドラマを見て感動したい。

安部:あ! それです。ただおもしろいだけじゃなく、感動がないと、そこまでの名作として記憶に残らない感じ。

高橋:「夫婦の世界」と「SKYキャッスル」は、それがちょっと足りない気がする。確かにおもしろいし、先が気になってつい見ちゃうけど、感動して泣く! っていうタイプのものではない。さかのぼれば「冬ソナ」はやっぱり泣けたし、最近なら「梨泰院クラス」も泣けた。

写真=SBS「浪漫ドクター キム・サブ2」
安部:泣けて、笑えたら、さらに最高ですね。

小田:その点でいうと前回挙がった「椿の花咲く頃」(※22)は、笑って泣けてハラハラもする感動的な作品です。

野田:わたしの場合は、感動・泣ける要素より、見ているときの興奮・ゾクゾク感が大事です。あと、最近は職業ドラマのレベルが、さらに上がりましたよね? わたしの好きなゾクゾク系とは、またテイストが違うのですが「コンデインターン」(※23)も面白かったです。あ、急に思い出したけど最近、DVDがリリースされた「ブラックドック~新米教師コ・ハヌル~」(※24)もおすすめです。

高橋:「ブラックドック~新米教師コ・ハヌル」は泣きましたよ、私! 「コンデインターン」も胸にじわっと来たな。職業ものなら、「浪漫ドクター キム・サブ2」(※25)で号泣しましたね。懸命に自分の仕事に向き合っている人たちの生きざまって、それだけで感動できる! 上司と部下、中間管理職と新米、同期の関係、それぞれの信念と絆とか、そうしたエピソードの描き方がとても巧妙ですね。

安部:私も「浪漫ドクター キム・サブ2」は泣きました。やっぱりハン・ソッキュはいい仕事しますよね。


今見てもときめく!ナンバーワン韓国ドラマ

写真=MBC「宮~Love in Palace」
――古い作品で、これは今見てもおもしろいという不朽の名作や、皆さんのナンバーワン作品を教えてください。

小田:「華麗なる遺産」(※26)は、今見てもそんなに古臭い感じはしなさそう。

野田:わかりやすいラブコメだと「屋根部屋のプリンス」(※27)「美男〈イケメン〉ですね」(※28)でしょうか。ナンバーワンを挙げるのは難しいですよね。よく聞かれるから、私はあえて古い作品の「ごめん、愛してる」(※29)と答えるように決めているのですが、韓国ドラマ歴が浅い時期に見たからこそ、いまだに忘れられないのかもしれません。

小田:私も「ごめん、愛してる」は最終回まで泣かなかった回はなかったです。でもナンバーワンはと言われると「私の名前はキム・サムスン」(※30)を挙げます。時々見返したくなります。ヒョンビンとしては「ノンストップ4」(※31)の頃が大好きだったんですが、作品としては「私の名前はキム・サムスン」ですね。「ヒョンビンかっこいい!!」って言っている人には、これを見ずにヒョンビンを語るなかれって言いたいくらい必ず見てほしいです(笑)。

高橋:私は「バリでの出来事」(※32)と「1%の奇跡」(※33)で迷うな~。この2作はことあるごとに見返します。「バリでの出来事」は、まさに“狂おしい愛”という感じで、ラストも衝撃的だったし、「1%の奇跡」は、悪人が出てこなくて、見ていて温かい気持ちになるんですよ。なによりカン・ドンウォンのツンデレぶりが好きでした。

安部:私は韓流ライターになったきっかけが「星に願いを」(※34)なので、いつもナンバーワンに挙げていますけど、かとってその後にももっとたくさんいい作品に出会ってますけどね。「冬ソナ」の時に皆さんがヨン様に衝撃を受けたように、アン・ジェウクに受けた衝撃は大きかったです。歌手役だったから、同時にK-POPにもハマったという点でも人生を変えたドラマです。

野田:私は「愛の温度」(※35)のヤン・セジョンがそうです。唯一何度も見返すドラマです。こんなにもひとりの俳優さんにハマったのは初めてだったので(笑)。

写真=KBS「シークレット・ガーデン」
高山:私は「宮~Love in Palace」(※36)がそれまでの韓国ドラマの印象を変えました。あと「シークレット・ガーデン」(※37)も、気持ちいいくらいお金持ちと貧乏なヒロインという設定がおもしろかったし、入れ替わったときのヒョンビンのかわいさにやられました。

高橋:今見てもおもしろい不朽の名作は、私も「シークレット・ガーデン」に1票!!

小田:私も「シークレット・ガーデン」には1票入れたいです!

野田:私は「宮~Love in Palace」に1票!!

安部:私も「宮~Love in Palace」に1票!! 毎回終わるたびに「次、早く見せろ~!!」ってジリジリするくらい待ち遠しかったドラマです。でも今見たらどうなんだろう?

高山:映像も音楽もいいし、今見ても古めかしくはない気がします。

小田:壁ドンとかあって、少女漫画チックに見られる。

高橋:皇太后でシンのおばあさん(キム・ヘジャ)のセリフもよくて、感動できるしね。


これからブレイクする俳優は!?若手俳優たちに注目

写真=KBS「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」
――では最後に、これからブレイクする俳優は誰だと思いますか?

小田:イ・ドヒョン!!

全員:同意です!!

安部:「刑務所のルールブック」(※38)でも「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」(※39)でも、過去の回想シーンで登場しますが、ちょっとしたシーンでも目を惹くんでよね。あっ「ホテルデルーナ」も早くDVD化を望んでいたのですが、やっと5月にリリースが決定しました。

高橋:イ・ドヒョンは「30だけど17です」(※40)もよかった。

安部:私も!! ボート部の食いしん坊トリオが大好きでした。癒し系のいい作品です。近年のラブものではかなり好きなほう。

野田:私は「30だけど17です」はヤン・セジョンばかり見てたから(笑)、今見るとこんなにかっこよくなったんだ~って驚きました。アン・ヒョソプはもう人気者になりましたが、もっとブレイクしてもいいかなって思います。

安部:ラブ中心の作品の主演でヒット作が欲しいですね。「浪漫ドクター キム・サブ2」はよかったけど、ラブは弱めだったから。

小田:あと私はオン・ソンウですね。

高橋:元Wanna Oneつながりでいうとファン・ミンヒョンも「ライブオン(原題)」(※41)がすごくよくて、この2人には可能性を感じます。

写真=JTBC「先輩、その口紅塗らないで」
野田:アイドルだとロウン(SF9)も、もっときてもいいかなと。

小田:チャウヌ(ASTRO)との差別化が図れるかがカギですね。

安部:ほんと、それです!!

高橋:ロウンは最新作「先輩、その口紅塗らないで」(※42)が本当に素敵で、私激ハマり中です。新たな年下男子のアイコンになると思うので、ブレイクの期待大かなと。

野田:個人的には子役のユン・チャニョンくんが大学1年生になって、いよいよ主演を務めることになったので注目しています。Netflixのオリジナル作品で「いま私たちの学校は」っていうゾンビものなんですけど。

安部:野田さん、またゾンビですか(笑)。子役出身でいうとナム・ダルムくんの麗しさは群を抜いていますけど、まだちょっと子どもですね。あと数年後に期待。

小田:あとキム・ドワンにも個人的に注目しています。「十八の瞬間」と「スタートアップ:夢の扉」(※43)がよかったので、ブレイクしてほしいです。

安部:「ミス・リーは知っている」(※44)でも新人とは思えない存在感でした。

小田:反抗児的な役を脱却して、もっと上へのぼって欲しいです。

高橋:次はチャン・ギヨンと共演なんですよね。

小田:そうなんですよ~。「九尾の狐とキケンな同居」という作品なんですけど、楽しみです。

高橋:チャン・ドンユンもいいけど「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」(※45)に次ぐヒット作が出るかどうかにかかっているかな。ぜひラブコメに出ていただきたい!

写真=MBC「その男の記憶法」
野田:少し前は、俳優と女優の年齢のバランスが釣り合っていないドラマが多くて、すごく気になっていたんですが、最近は、男女ともに20代のいい役者さんが出てきましたよね。女優だと、私はムン・ガヨンがいいなと思っています。

全員:私も好き~。

安部:「その男の記憶法」(※46)がすごくよくて、女優では今一番好きかも。ラブに疲れた私でもこの作品はすごくハマりました。キム・ドンウクとも年齢差があるのにお似合いで。

小田:ムン・ガヨンも子役出身ですが、パク・ウンビンとイ・セヨンもいい感じに成長しましたね。今はWキム(キム・ユジョン、キム・ソヒョン)よりも勢いがある感じがします。Wキムよりも、普通っぽい役ができるのが強みかと思います。

高橋:ムン・ガヨンは今韓国で話題になっている「女神降臨(原題)」(※47)がおもしろい。「美男<イケメン>ですね」のような、胸キュンラブコメで現地でも人気でした。

高山:「女神降臨(原題)」はLINEマンガで原作が見れるんですが、漫画の人気の勢いがあるうちに早く日本でも見られるようになってほしいって思っていたら、4月よりMnetで放送が決定しました。

安部:イ・セヨンは「王になった男」(※48)もよかったけど、「医師ヨハン」(※49)もすごくよかった。相手役のチソンとは年齢差があっても、師弟関係からの恋愛だったから違和感なかったです。「医師ヨハン」は日本の小説「神の手」が原作なんですけど、安楽死をテーマにしているのが興味深くて、早くDVD化してほしい作品です。しかし、そうやって考えると本当に、作品がどこでオンエアされるかで、俳優の人気も変わってきますよね。

高山:Netflixでのヒットが、世界的なスターになる時代になりましたよね。

この韓流ドラマがおもしろい!!「愛の不時着」「梨泰院クラス」に匹敵する名作は?韓国ドラマ通の5名が激論 ― Vol.1

写真=SBS「医師ヨハン」
(※1)「十八の瞬間」 配信:あり DVD:あり
2019年JTBC 出演:オン・ソンウ、キム・ヒャンギ、シン・ソンホ、キム・ドワン
(※2)「相続者たち」 配信:あり DVD:あり
2013年SBS 出演:イ・ミンホ、パク・シネ、キム・ウビン、パク・ヒョンシク
(※3)「都会の男女の恋愛法」 配信:Netflix独占 DVD:なし
2020年kakaoTV 出演:チ・チャンウク、キム・ジウォン、キム・ミンソク、ソ・ジュヨン
(※4)「恋愛の発見」 配信:あり DVD:あり
2014年KBS 出演:チョン・ユミ、ムン・ジョンヒョク(SHINHWA エリック)、ソンジュン
(※5)「ドドソソララソ」 配信:Netflix独占 DVD:なし
2020年KBS 出演:Ara、イ・ジェウク、キム・ジュホン、シン・ウンス
(※6)「恋愛体質~30歳になれば大丈夫」 配信:あり DVD:あり
2019年JTBC 出演:チョン・ウヒ、アン・ジェホン、ハン・ジウン、チョン・ヨビン
(※7)映画「エクストリーム・ジョブ」 配信:あり DVD:あり
2019年韓国 出演:リュ・スンリョン、イ・ハニ、チン・ソンギュ、イ・ドンフィ
(※8)映画「二十歳」 配信:あり DVD:あり
2015年韓国 出演:ジュノ(2PM)、キム・ウビン、カン・ハヌル
(※9)「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん」 配信:あり DVD:あり
2018年tvN 出演:イ・ジウン(IU)、イ・ソンギュン、イ・ジア、チャン・ギヨン
(※10)「恋愛ワードを入力してください ~Search WWW~」 配信:あり DVD:あり
2019年tvN 出演:イム・スジョン、チャン・ギヨン、イ・ダヒ、チョン・ヘジン
(※11)「ミスティ~愛の真実~」 配信:あり DVD:あり
2018年JTBC 出演:キム・ナムジュ、チ・ジニ、コ・ジュン、チン・ギジュ
(※12)「君の視線の止まる先に」 配信:あり DVD:なし
2020年W-STORY 出演:ハン・ギチャン、チャン・ウィス、チェ・ギュリ
(※13)「誰も知らない」 配信:なし DVD:なし
2020年SBS 出演:キム・ソヒョン、リュ・ドックァン、パク・フン、アン・ジホ
(※14)「自白」 配信:TSUTAYA TV DVD:あり
2019年tvN 出演:ジュノ(2PM)、ユ・ジェミョン、シン・ヒョンビン、ナム・ギエ
(※15)「ブラームスは好きですか」 配信:なし DVD:なし
2020年SBS 出演:パク・ウンビン、キム・ミンジェ、キム・ソンチョル、パク・ジヒョン
(※16)「ペントハウス」 放送:KNTVで放送中 配信:なし DVD:なし
2020年SBS 出演:イ・ジア、ユジン、キム・ソヨン、オム・ギジュン
(※17)キム・スノク
韓国の脚本家 「妻の誘惑」「私はチャン・ボリ!」など、マクチャン作品でヒット作多数。
(※18)「それでも僕らは走り続ける」 配信:Netflix独占 DVD:なし
2020年JTBC イム・シワン、シン・セギョン、チェ・スヨン(少女時代)、カン・テオ
(※19)「ミッシング~彼らがいた~」 配信:なし DVD:なし
2020年OCN 出演:コ・ス、ホ・ジュノ、アン・ソヒ、ハジュン
(※20)「夫婦の世界」 配信:なし DVD:なし
2020年JTBC 出演:キム・ヒエ、パク・ヘジュン、パク・ソニョン、ハン・ソヒ
(※21)「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」 配信:あり DVD:あり
2018年JTBC 出演:ヨム・ジョンア、イ・テラン、キム・ソヒョン、ユン・セア
(※22)「椿の花咲く頃」 配信:Netflix独占 DVD:なし
2019年KBS 出演:コン・ヒョジン、カン・ハヌル、キム・ジソク、ソン・ダムビ
(※23)「コンデインターン」 配信:なし DVD:なし
2020年MBC 主演:パク・ヘジン、キム・ウンス、ハン・ジウン、パク・ギウン
(※24)「ブラックドック~新米教師コ・ハヌル~」 配信:なし DVD:あり
2019年tvN 出演:ソ・ヒョジン、ラ・ミラン、ハジュン、ユ・ミンギュ
(※25)「浪漫ドクター キム・サブ2」 配信:なし DVD:なし
2020年SBS 出演:ハン・ソッキュ、アン・ヒョソプ、イ・ソンギョン、キム・ジュホン
(※26)「華麗なる遺産」 配信:あり DVD:あり
2009年SBS 出演:ハン・ヒョジュ、イ・スンギ、ムン・チェウォン、ペ・スビン
(※27)「屋根部屋のプリンス」 配信:あり DVD:あり
2012年SBS 出演:パク・ユチョン、ハン・ジミン、イ・テソン、チョン・ユミ
(※28)「美男<イケメン>ですね」 配信:あり DVD:あり
2009年SBS 出演:チャン・グンソク、パク・シネ、ジョン・ヨンファ、イ・ホンギ
(※29)「ごめん、愛してる」 配信:あり DVD:あり
2004年KBS 出演:ソ・ジソブ、イム・スジョン、チョン・ギョンホ、ソ・ジヨン
(※30)「私の名前はキム・サムスン」 配信:あり DVD:あり
2005年MBC 出演:キム・ソナ、ヒョンビン、チョン・リョウォン、ダニエル・ヘニー
(※31)「ノンストップ4」 配信:なし DVD:ヒョンビンに恋して-ノンストップ4-」のタイトルでリリース
シットコム「ノンストップ」シリーズの第4弾
2003年MBC 出演:チャン・グンソク、ヒョンビン、ハン・イェスル
(※32)「バリでの出来事」 配信:あり DVD:あり
2004年SBS 出演:ハ・ジウォン、ソ・ジソブ、チョ・インソン、パク・イェジン
(※33)「1%の奇跡」 配信:あり DVD:あり
2003年MBC 出演:カン・ドンウォン、キム・ジョンファ、ハン・ヘジン
(※34)「星に願いを」 配信:なし DVD:あり
1997年MBC 出演:アン・ジェウク、チェ・ジンシル、チャ・インピョ、チョン・ミリョン
(※35)「愛の温度」 配信:あり DVD:あり
2017年SBS 出演:ソ・ヒョンジン、ヤン・セジョン、キム・ジェウク、チョ・ボア
(※36)「宮~Love in Palace」 配信:あり DVD:あり
2006年MBC 出演:ユン・ウネ、チュ・ジフン、John-Hoon、ソン・ジヒョ
(※37)「シークレット・ガーデン」 配信:あり DVD:あり
2010年SBS 出演:ハ・ジウォン、ヒョンビン、ユン・サンヒョン、キム・サラン
(※38)「刑務所のルールブック」 配信:あり DVD:あり
2017年tvN 出演 パク・ヘス、チョン・ギョンホ、クリスタルf(x)、チョン・ヘイン
(※39)「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」 配信:なし DVD:5月7日リリース
2019年tvN 出演:イ・ジウン(IU)、ヨ・ジング、P.O(Block B)、カン・ミナ
(※40)「30だけど17です」 配信:あり DVD:あり
2018年SBS 出演:シン・ヘソン、ヤン・セジョン、アン・ヒョソプ、イェ・ジウォン
(※41)「ライブオン(原題)」 TV放送:衛星劇場で4月日本初放送 配信:なし DVD:なし
2020年JTBC 出演:ファン・ミンヒョン(NU'EST)、チョン・ダビン、ノ・ジョンヒョン
(※42)「先輩、その口紅塗らないで」 配信:なし DVD:なし
2021年JTBC 出演:ロウン(SF9)、ウォン・ジナ、イ・ヒョヌク、イ・ジュビン
(※43)「スタートアップ:夢の扉」 配信:Netflix独占 DVD:なし
2020年tvN 出演:ペ・スジ、ナム・ジヒョク、キム・ソンホ、カン・ハンナ
(※44)「ミス・リーは知っている」 配信:なし DVD:なし
2019年MBC 出演:カン・ソンヨン、チョ・ハンソン、キム・ドワン
(※45)「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」
2019年KBS 出演:チャン・ドンユン、キム・ソヒョン、ファン・イニョプ、カン・テオ
(※46「その男の記憶法」 配信:なし DVDなし
2020年MBC 出演:キム・ドンウク、ムン・ガヨン、ユン・ジョンフン、キム・スルギ
(※47)「女神降臨」 放送:Mnetで4月日本初放送 配信:なし DVD:なし
2020年tvN 出演:チャウヌ、ムン・ガヨン、ファン・イニョプ
(※48)「王になった男」 配信:あり DVD:あり
2019年tvN 出演:ヨ・ジング、キム・サンギョン、イ・セヨン、チョン・ヘヨン
(※49)「医師ヨハン」 配信:なし DVD:なし
2019年SBS 出演:チソン、イ・セヨン、イ・キュヒョン、ファンヒ

■配信、DVD情報は2021年4月3日現在

■プロフィール(あいうえお順)

安部裕子(あべゆうこ)
韓国エンターテインメントライター。生活総合情報サイトAll About韓国ドラマガイド。97年に韓国ドラマの面白さに目覚め、これまでに約2000作品もの韓国ドラマを視聴。執筆業を中心にコメンテーター、韓流ロケ地ツアーのアドバイザーなども行う。著書「韓国テレビドラマ辞典」「韓国~ドラマと映画、心のふるさと」。

小田香(おだかおり)
出版社勤務を経てフリーとなり、01年頃より韓国エンタメの取材&執筆を開始。現在は「韓流ぴあ」「韓国TVドラマガイド」など韓流誌を中心に活動。また、台湾・中国映画や華流ドラマの紹介も。毎週金曜日AuDee配信の番組 「韓流ぴあpresents K❤❤❤(Love Max)」に不定期出演中。

高橋尚子(たかはしなおこ)
ライター兼エディター。TV誌などエンターテイメント系の雑誌や書籍を手がける中、第一次韓流ブーム到来時に韓ドラにハマり、韓流専門誌「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を創刊。韓国ドラマの日本版ノベライズ編集、日本公式サイトでの執筆なども。共著に「韓国ドラマ☆フェチ!」。

野田智代(のだともよ)
韓流誌編集者。stand.fm「韓LOVEステーション」パーソナリティ。90年代の韓国留学経験を活かし、TVガイド誌からカルチャー誌まで、さまざまな韓国情報誌を担当。現在は韓流ファンの想い出を1冊にまとめる「韓流自分史・メモリアルブック」制作サービスを展開中。

Kstyle編集長 高山(たかやま)
2011年のWebサイト立ち上げから携わり、数々のアーティスト、俳優にインタビューを実施。Kstyleを中心にインタビューやコラム、LINE LIVE、YouTubeコンテンツを企画。10年以上韓国エンターテインメントに携わる。

記者 : Kstyle編集部