ファン・ジョンミン&リュ・スンボム出演、映画「潜入」日本版ポスター&予告編が解禁

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ファン・ジョンミン主演作「潜入」が今月30日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国公開されることが決定した中、日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。

長らく公開が待たれていた幻の名作(原題:死生決断)が、ついに劇場公開される。「国際市場で会いましょう」「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」ほか、今や韓国映画界を代表する俳優ファン・ジョンミンと、「生き残るための3つの取引」「ベルリンファイル」ほか映画ファンから信頼の厚い個性派俳優リュ・スンボムの若き日の共演作。それぞれ百想芸術大賞(リュ・スンボム)、釜山映画評論家協会賞(ファン・ジョンミン)で主演男優賞を受賞する快挙を成し遂げた。

キム・ヘス主演「国家が破産する日」などでも描かれた、1998年に韓国を襲ったIMF(国際通貨基金)経済危機。港湾都市の釜山を舞台に、かつての相棒を麻薬王に殺されたことから、麻薬一掃の使命に憑りつかれた刑事ト・ジングァン(ファン・ジョンミン)と、混沌極まる社会情勢を利用し更なる成り上がりを目論む麻薬ディーラー、イ・サンド(リュ・スンボム)の壮絶な攻防が描かれる。

「GOGO70s」「ビッグマッチ」のチェ・ホが監督を務めた。時代に翻弄された男達による、駆け引きにまみれた極上のクライムアクションについて、監督は「1997年12月、IMFの経済危機は、韓国の大企業を崩壊させると同時に、政治や経済にも大きな影響を与え、新聞には自殺者のニュースが絶えませんでした。そんな中、第2の都市である釜山では麻薬の使用が急増し、売人が数百人単位で増えていったのです。私はこの社会的混乱をフィルムノワール風に描きたいと思いました」とし「国中に溢れる腐敗と、社会に横たわる矛盾を描くためには、エネルギッシュな映画のスタイルが必要だと感じ、70年代の深作欣二監督の映画を参考にしました。縦横無尽なカメラと荒々しい音楽、そして境界線を無視し、全力疾走するキャラクターからは、特に影響を感じられると思います」と語った。

今回、日本版ポスタービジュアルが解禁。「悪いやつと、もっと悪いやつ!」の言葉が表す通り、タバコを片手に不敵な表情を浮かべるサンドと、銃口を向けられているにもかかわらず薄笑いを浮かべるジングァン。煮ても焼いても食えない、裏社会でもがく2人の男が行き着く先は―?

予告編では、「この沼の捕食者(ワニ)になる」と宣言するサンドと、自分が狂ったのは”あの男”のせいだと語る思いつめたジングァン。2人の人生が抜き差しならないレベルで交わった時、血が流れる―。本編への期待が高まる映像だ。



※新型コロナウイルスの感染拡大により映画の公開延期が発表されました※

■上映作品情報
映画「潜入」
4月30日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて

※緊急事態宣言発令によるシネマート新宿、シネマート心斎橋の休館に伴い、公開延期となっていましたが、映画の公開日は、6月18日(金)に決定しました。

監督:チェ・ホ
出演:ファン・ジョンミン、リュ・スンボム
英題:Bloody Tie
2006/韓国/カラー/韓国語/117分
(C)2006 LittleBig Pictures All Rights Reserved.

記者 : Kstyle編集部