「哲仁王后」ナ・イヌ、片思いの経験はなし“一人の女性のために全部諦めることは…”

Newsen |

写真=CUBEエンターテインメント
ナ・イヌが出演作「哲仁王后」とキャラクターに対する愛情を示した。

ナ・イヌは最近、Newsenと行ったtvN土日ドラマ「哲仁王后」の放送終了インタビューを通じてキム・ビョンインを演じるまでの過程を公開した。

「哲仁王后」は、予期せぬ事故で韓国の代表“虚勢男(虚勢を張る男)”の魂が体に入り込んで“あの世のテンション”を持つことになった朝鮮時代の王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)と、2つの顔を持つ王・哲宗(キム・ジョンヒョン)の間で繰り広げられる、“魂入れ替えスキャンダル”を描いた作品だ。作中ナ・イヌはキム・ソヨンに恋をするキム・ザグンの養子キム・ビョンイン役を演じた。

オーディションを通じてキム・ビョンイン役にキャスティングされたナ・イヌは、「脚本家さんには僕の眼差しを気に入ってくださり、監督はあまり知られてない僕のことを信じてくれたようです」とし「最終的にキャスティングされた後、プレッシャーは大きかったです。アクションや、乗馬など、練習すべきことも多かったし、重要な役割なので大きなプレッシャーを感じました」と打ち明けた。

作中で乗馬、剣術などを披露した彼は「乗馬は5年ぶりだったので、当時よりは遥かに上手になったと思います。馬から落ちたこともあり、乗馬やアクション演技をしながら何回も怪我をしました。痛かったけれど、ぐっと我慢しました。でも最初にやった頃よりはマシだったと思います。アクションは得意ではありませんが、もっと強度の高いアクションにも挑戦したいです」と語った。

ビジュアル面だけでなく、感情的な演技に対する悩みもあった。怒りと嫉妬、愛の辛さなど様々な感情の演技を見せなければならない役割だったからだ。ナ・イヌは「ビョンインにとって愛という感情は短的な感情ではないので、細かく表現するために努力しました。そこに重点をおいて演じました」と伝えた。

「従姉妹のキム・ソヨンに対する片思いと心の闇の部分をどのように表現しましたか?」という質問に対しては「ビョンインがますます狂っていく姿を見せたかったです。ビョンインに人間らしく接してくれたのはソヨンしかいませんでした。なのでソヨンに恋をし、彼女のために生きるキャラクターでした。関係が壊れるという不安で苦しみ、ソヨンとの約束を守ろうとする姿の中でますます狂気が見えるところを表現しようとしました。キム・ソヨンのようにビョンインのことを考えてくれる人が多かったら、そう捻くれることはなかったと思います」と答えた。

キム・ビョンインはキム・ソヨンに深い片思いをする人物だ。ナ・イヌにもキム・ビョンインに似ているところはあるのだろうか。「片思いはしたことがありません」と話を始めた彼は「ビョンインのように一人の女性のために全部諦めて生きることが、僕としては想像ができません」と付け加えた。

一番重点をおいたシーンはキム・ソヨンとのキスシーンだったという。彼は「監督や脚本家さんに『キスシーンが重要だ。それだけうまくやれば、残りは心配しなくてもいい』と言われて、そのシーンを一生懸命に準備しました。キャラクターに対する全般的な理解度や関係性から来るものについてたくさん研究しました」と話した。

試行錯誤の末、キム・ビョンインは数多くの“サブ男ビョンイン派”を量産し、主人公哲宗に劣らず多数の視聴者から応援された。“新サブ病誘発者”“ベンツ男”という修飾語とともに「泣かせたい男」「すぐにでも泣きそうな目」という反応も多かった。ナ・イヌは「どうして僕を泣かせたがるのかわからないです。でも感情がうまく表現できたようで嬉しいです」と笑った。

続いて「人気を実感するというより、胸がいっぱいです。みんな作品を好んでくれて僕はとても嬉しいです。スタッフや共演者の皆さんが苦労して良い結果が出たと思います」とし、視聴者には「2、3回観ても面白い作品なので、時間があれば必ず観て力を得てほしいです。僕もがんばりますので、見守っていてください」と伝えた。

記者 : パク・スイン