「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」チャン・ドンユン、初挑戦の時代劇で女装に苦労も…男性同士のキスに“半分くらい魂を抜かれた感じで(笑)”

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チャン・ドンユン×キム・ソヒョンの次世代ドリームカップルが誕生! 王宮ロマンティックラブコメディ「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」のDVDが好評発売&レンタル中。12月2日(水)にはレンタルDVD Vol.11~16がリリースされる。

“ネクストブレイク俳優”として業界内外から注目されてきたチャン・ドンユンは、本作で時代劇の主演に初挑戦! 演じたノクドゥは、出自の秘密を知らずに育ち、ある事情から女性だけが住む村で女性として生活する羽目に……。

この度のリリースを記念して、主演を務めたチャン・ドンユンのオフィシャルインタビューが到着!「チャレンジだった」という女装の役作りから自身のロールモデルについてまで、たっぷりと語っている。

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――「ノクドゥ伝」の出演が決まり、台本を読んだ時の感想は?

チャン・ドンユン:時代劇へ出演するのは初めての経験でした。台本を読んだら明るい内容だったので、自分に合ってるな、ぜひ演じてみたいと思いました。特にポイントになったのは、女装をするという部分が僕にとってはある意味でチャレンジじゃないですか? だからやってみたいと思いました。僕は挑戦するのが好きなんです。面白そうだし魅力を感じたので、出演したいと強く思いました。

――不安はありませんでしたか?

チャン・ドンユン:最も不安に思いつつポイントになったのが、やはり女装をするという点でした。下手をしたら滑稽になってしまうので、表現の仕方に悩みました。見た目は扮装をするので問題はないのですが、それよりもしぐさや声ですね。果たして視聴者に受け入れてもられるか、とても心配していました。

Licensed by KBS Media Ltd.(C) 2019 KBS. All rights reserved
――「恋のステップ」から9ヶ月ぶりの出演作でしたが、久しぶりの出演に関して期待や不安はありましたか?

チャン・ドンユン:確かに9ヶ月ぶりに見えるでしょうね。でも「恋のステップ」の撮影が終わって3ヶ月後には、もう「ノクドゥ伝」の撮影準備に入ったんです。だから僕は、長い間休んだ感じはしませんでした。もちろん、放送を待ち望む視聴者の立場からみると違いますよね。9ヶ月ぶりにドラマで僕を見ることになるので、久しぶりだと思うかもしれません。僕としては休みなく仕事をしていたので、長いブランクとは感じませんでした。

――役柄について教えてください。

チャン・ドンユン:僕はチョン・ノクドゥという人物を演じました。ノクドゥは島に住む世間知らずの青年です。朝鮮時代にも漢陽(ハニャン)という都会と、島などの田舎がありました。ノクドゥは島で育ちましたが、出生の秘密を知ろうと漢陽へ行くことになります。その途中で、寡婦村という女性しか住んでいない村に入り込むことになります。そのために仕方なく女装をするという、面白くて魅力的なキャラクターです。


女装のため研究も「声に一番気を使いました」

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――役柄のノクドゥと俳優チャン・ドンユンを比べてみて、似ている点や異なる点はありましたか?

チャン・ドンユン:似ている点は、ノクドゥも僕もとてもポジティブなところですね。僕は何に対しても前向きに挑戦するタイプなので、この点は自分と似ているなと思いました。それから僕と異なる部分は……みなさんが僕のことをどう客観的に見ているのか分かりませんが、ノクドゥはある特定の状況においてやたらと恥ずかしがるんです。また急に戸惑ったりもします。でも僕はどんな時も沈着であろうと冷静さを保つほうなので、そこが少し異なるみたいですね。

――ドラマのタイトルも「ノクドゥ伝」ですし、役名もチョン・ノクドゥですよね。この名前についてはいかがですか?

チャン・ドンユン:僕は演じている間にすっかり慣れてしまいました。ノクドゥという名前からは、韓国でも有名な歴史的人物が思い浮かぶとおっしゃる皆さんが多かったですね。ですが僕は実際にノクドゥを演じているからか、この名前に親近感が湧きました。かわいらしい名前だなと、僕はノクドゥという名前をそんなふうに感じています。

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――「女装はチャレンジだった」とおっしゃっていますが、どんなところに気を使いましたか?

チャン・ドンユン:声に一番気を使いましたね。まず第一に声に違いを出すことに苦心しました。女性にも いろいろな方がいて、高い声で話す方もいれば、あまり声が高くない方もいますよね。だから、女性の役だからといってハイトーンの声を出して、わざとらしく演じるのはやめようと思いました。なるべく自然で違和感がないよう、声の出し方に気を使いました。男の時のノクドゥと、女装した時のノクスンの声に違いを出そうと努力していましたね。女性の声を出すから人為的に声を作らなきゃいけない、そんな意識は捨てようと思いました。

――今声のお話が出ましたが、脚本家や監督から女装に関して何か指示はありましたか?

チャン・ドンユン:撮影が始まる前に、脚本家の方や監督と打ち合わせもし、脚本の読み合わせもして、アイデアを出し合いました。女装している時の声の出し方についても、「ちょうどいいライン」を探す努力をしたんです。自然でかつ魅力的な声を出せるようにと。また監督は、コミカルなシーンでは少し大げさで面白味のあるジェスチャーをお望みでした。だから笑えるシーンでは、監督の要望に応えて演技しました。

――「恋のステップ」でも女装をしましたが、どちらが大変でしたか?

チャン・ドンユン:「恋のステップ」の時は本格的な女装ではなく、単発的なものでしたからね。ドラマ全体から見ると、あるストーリーの一部分で女装をしたという形です。なので女装の実感があまりないというか……女性を演じるために身振りを研究したり、声の出し方に悩む必要がなかったんです。あれは単発的な笑いを狙った女装でしたね。本作の女装シーンについては、熱心に研究も分析もしたのでその違いがあります。


3ヶ月間のアクション練習「ずっと筋肉痛で…」

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――時代劇は初挑戦ですよね。よかった点や大変だった点を教えてください。

チャン・ドンユン:時代劇には初めて出演したのですが、僕自身が時代劇に魅了されてしまいました。時代劇が愛される理由が分かりましたね。とにかく衣装が華やかなので、それを見ているだけでも楽しめます。それからロケ地に関しても、韓国のすばらしい景観を劇中で堪能できます。さらに時代劇には必須のアクションや剣術などもある。それらが総合されて、時代劇特有の雰囲気を漂わせるんだと思います。これらが時代劇の魅力であり長所ですね。逆に大変だったのは、時代劇は撮影できるロケ地が限られている点です。現代的な建物が映り込んではダメなので、全国を転々としながら撮影をしました。撮影できる場所は山や川、あるいは海辺だけです。山や川には便利な施設はありませんから、そういう意味では物理的な面において少し苦労しました。

――アクションシーンがあるとおっしゃいましたが、どんなことをどれくらい準備されましたか?

チャン・ドンユン:僕の場合は、アクションスクールというか……スタッフの中に武術チームの方がいましたし、トレーニング用の部屋も事務所に用意されていました。そこで3ヶ月ほど練習を積みました。本作は、登場する人物ごとにアクションのスタイルが異なっているんです。ノクドゥの動きは軽やかでキレがあります。ご覧になれば分かると思いますが、アクションにスピード感があるんです。敏捷性を養うためにいろいろやりましたね。個人的にもバドミントンや有酸素運動をやりました。僕は現代舞踊を以前からやっていたのですが、こういう練習が助けになりましたね。すごく大変で、ずっと筋肉痛でした(笑)。

――アクションシーンなど男性的な演技をしつつ、一方では女装もこなさなくてはならず、そこにギャップがあったのではないですか?

チャン・ドンユン:ありましたね。撮影の序盤では女装したノクスンを演じるより、男のノクドゥを演じるほうが楽でした。アクションもするしカッコいい姿も見せられますしね。でも段々と女性役への思い入れが強くなって、魅力も感じ始めましたね。そのうち2つの役を分けて演じられるようになり、演じているうちに大変さも薄れていきました。


「男性同士のキスシーン…魂を抜かれた感じでした(笑)」

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――キム・ソヒョンさんとの共演について感想をお聞かせください。

チャン・ドンユン:彼女については話すことがたくさんあります。すばらしい女優さんです。彼女は演技の経歴が長いですから、経験から積み上げた実力というものを感じました。現場でも、何があっても慌てず常に落ち着いていました。また相手役の俳優と息を合わせるという点でも、すごく努力してくれました。本当にありがたかったです。

――花畑で手をつないだりロマンスシーンもありました。実際に演じていた時やモニターで確認した時に、気に入ったシーンはありますか?

チャン・ドンユン:ノクドゥが姿を消したドンジュを助け出したあとのシーンです。寡婦村を離れ漢陽へ向かったノクドゥ一行は、ある家に住むことになります。ノクドゥは助け出したドンジュを皆で住むその家に連れていき、一緒に時間を過ごします。その夜にノクドゥがドンジュの部屋へ入っていき、甘い雰囲気になるんです。僕はそのシーンがすごく自然だなと思ったし、雰囲気がよかったと思います。撮影している時は、やっぱり照れくさいし、恥ずかしかったですよ。キスシーンもありましたからね。気恥ずかしかったけど、編集後の映像を見たら満足のいく内容でした。どこのシーンかは探してみてください(笑)。

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――カン・テオさんとも共演されましたが、いかがでしたか?

チャン・ドンユン:テオさんは、撮影が進むにつれてユルムになっていくのを感じました。本編でその様子をぜひご覧ください。テオさんと僕はとても親しいので、撮影中でもふざけ合ったりしているのですが、でもいざ本番の声がかかると、彼はすぐに役に没入します。だから一緒に演じると僕も演技に集中できてよかったですね。

――ユルムとはキスシーンが……その時のエピソードは?

チャン・ドンユン:あの時の僕は半分くらい魂を抜かれた感じでした(笑)。あのシーンがある回は全体的に面白いんです。でもユルムとのキスシーンはなかなかできませんでした。撮影前までは平気だったのに、シーンを撮る瞬間にためらってしまうんです。恥ずかしさが先に立ってしまって。そんな状態だったのでNGを何度も出し、何回も撮り直しました。苦労したシーンですが、面白く撮れていたので安心しました。

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――寡婦村では袋叩きにあったりしましたが、ムウォル団との共演はいかがでしたか?

チャン・ドンユン:皆さん年上の女優さんで、カリスマがありましたね。特にスク役のチョ・スヒャンさんは、僕を弟のようにかわいがってくれました。スヒャンさんも常に落ち着いているタイプで、集中力もすごいです。だからか、カリスマ性を感じました。ムウォル団の全員がそうでしたね。特にスヒャンさんとは共演シーンが多かったので、本当にカッコいいなと思いました。

――メイキング映像を見ると和気あいあいとしてましたが、撮影現場で印象に残ったエピソードはありますか?

チャン・ドンユン:寡婦村の烈女団の方たちと撮影に入った時が、楽しかったですね。烈女団が出てくる場面は面白いシーンが多いのですが、実際の女優の方たちもすごく面白い方たちなんです。ドンジュとノクドゥがデートに出かけた市場で、烈女団と再会するシーンがあります。撮影を待って待機してる間も、カメラの後ろでモノマネをしたりしゃべったりしていました。特別なことじゃないけどとても楽しかったです。もしメイキング映像もご覧になれるのなら、現場の雰囲気を感じていただきたいですね。


台本に衝撃!?「演じるのが大変だぞと…」

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――撮影中に危険だったシーンはありましたか?

チャン・ドンユン:ありました。ユルムとノクドゥのキスシーンのあと、ノクドゥがユルムを追いかけて、最後にユルムが池に落ちるシーンがあります。リハーサルでは落ちちゃダメですよね。衣装が濡れるといけませんから。なのにリハーサルの時にテオさんが落ちちゃったんです。最後まで落ちまいと踏ん張ってる姿もおかしくて印象に残っています。結局、衣装を乾かすために食事時間を早めて食べてから撮影をしました。

――セリフやシーンの中で印象に残っているものは?

チャン・ドンユン:僕が一番印象に残っているシーンは、寡婦村を襲った賊とノクドゥが戦うシーンです。あのシーンは全体で20分ほどの分量だったのですが、いい場面でした。最もドラマチックなシーンですよ。最高潮に達するというか、ドンジュも危険にさらされ寡婦村も焼かれてしまいます。その危機の中でノクドゥがドンジュを救います。感情的なシーンもありアクションもあります。登場人物それぞれの特徴を際立たせつつ、賊と戦うというシーンなんです。第1幕の終わりとも言えるそんなシーンで、とても印象深かったです。

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――セリフの中ではどうですか? カッコいいセリフとか……。

チャン・ドンユン:たくさんあって、1つを選ぶのは難しいですが、ノクドゥがドンジュに気持ちを告白するシーンですかね。上着を脱いだ状態で告白しキスをするのですが、その時のセリフがいいセリフでした。自分の気持ちに気づき、ドンジュに「お前はユルムを見ていない。俺を見てる」と言うんです。あのセリフが、僕はすごくいいと思いました。

――最初に台本を読まれた時に、驚いたシーンや意外な展開などはありましたか?

チャン・ドンユン:台本を読んだ時、ノクスンを演じるシーンでどう演じたらいいか分からない部分がいくつかありました。序盤のドンジュとのやり取りです。「女人同士でやっていいことだと?」と妙なことを言います。女同士なのにです(笑)。このようにちょっと誇張された、コミカルなシーンがあると知って、最初は衝撃を受けましたね。「これは演じるのが大変だぞ」と。

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――では他の作品を観て参考にしたりしましたか?

チャン・ドンユン:監督と僕でいくつかの作品を観ました。主に外国映画ですが、「最凶女装計画」や、昔の映画ですが「トッツィー」。もう1つありましたが忘れました。外国映画の中には女装物がいくつかあるので、それらの作品を参考にしようと観ました。役に立った部分もあり違う部分もあり半々でした。

――本作だからこそ表現できたことや、俳優として変わった点などはありましたか?

チャン・ドンユン:まず「ノクドゥ伝」は、とても多くのことを僕に要求しました。その分、意気込んで準備をしていましたし、僕にとってはチャレンジでもありました。アクションありロマンスありコメディあり、典型的な時代劇でもありました。その中で主に2つのことを得たと思っています。1つ目はコメディです。コミカルな演技をする面白さや魅力を感じることができました。2つ目はアクションです。僕は今まで本格的にアクションをやったことがなかったんです。ドラマの一部分で闘うシーンというのは経験しましたが、本格的なアクションは今回が初めてでした。またアクションの作品に出たいと意欲が湧きましたね。この2つでしょうか。


「撮影が終わってやりたいこと?寝るのが楽しみです」

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――ついに撮影が終わりましたね。撮影が終わったら一番やりたいことは何ですか。

チャン・ドンユン:とにかくまずは寝たいですね。今の状態だと寝るのが楽しみです。昨日までせわしなく撮影をこなし、最終シーンを撮り終えました。僕の声に違和感がないですか? 実は風邪気味なんです。頑張ったので体にきたようですね。とにかく今は寝るのが最優先、休息を取りたいですね。

――アクションに再挑戦したいとおっしゃいましたが、今後俳優としてどんな活動をしたいですか?

チャン・ドンユン:今まで演じてきた恋愛ドラマやロマンチックコメディについては、僕らしさを生かして今後も演じていくつもりです。またアクションや未経験のジャンルについても、チャレンジしてみたいと思っています。この2つを並行して進めたいですね。今までは特殊なジャンルの作品にはあまりチャレンジできませんでした。なのでバランスを保ちながら、俳優としての幅を広げていきたいと思ってます。

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――ロールモデルにしている俳優はいますか?

チャン・ドンユン:ロールモデルにしてしまうと演技をマネしてしまう危険性があります。でも尊敬している俳優はたくさんいますよ。韓国の俳優ではソン・ガンホさん。誰もが認める俳優ですよね。ソン・ガンホさんの演じる姿を見て、すばらしいなと感銘を受けました。またイ・ビョンホンさんやチョ・スンウさん。先輩俳優の演技を見て尊敬するばかりです。

――本作を楽しみにしている日本の視聴者に、ドラマの紹介と見どころを教えてください。

チャン・ドンユン:「ノクドゥ伝」では複数のジャンルが楽しめます。コメディもあり甘いロマンスもある。カッコいいアクションとシリアスな正統派時代劇の要素もあります。皆さんが好きにならざるをえない、そんな要素が満載の作品になっています。ノクドゥとドンジュが危機を乗り越える様子が見どころだと思います。また、ノクドゥが女装をして事件を解決していく姿にも注目していただきたいです。一生懸命演じましたので応援をお願いいたします。ありがとうございます。

■リリース情報
「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」

●DVD-SET1&DVD-SET2
特典DVD付きで好評リリース中!
¥16,200+税

●レンタルDVD
・好評レンタル中 Vol.1~10
・2020年12月2日(水)リリース Vol.11~16

※U-NEXTにて独占先行配信中

2019年製作/韓国/全18話/原題:ノクドゥ伝
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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■関連サイト
「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」公式サイト:https://kandera.jp/sp/nokudu/

記者 : Kstyle編集部